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日本を代表する超熟成ブランドに乗る…ってどんな気分? 名門車の現行型と実績と実力

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日本を代表する超熟成ブランドに乗る…ってどんな気分? 名門車の現行型と実績と実力

 新たなブランドが生まれては消えていくのは世の常。それはクルマの世界にも当てはまるが、そのいっぽうで何十年という長い期間に渡って同じ名称で販売され続けているクルマも数多存在する。歴史が長ければいいってワケじゃないけれど、ここではブランドとして完熟の域に達していながらも進化を止めない5モデルをピックアップしてみた。

文/FK、写真/トヨタ、日産、ホンダ、FavCars.com

日本を代表する超熟成ブランドに乗る…ってどんな気分? 名門車の現行型と実績と実力

21世紀のクルマ像の先駆けとなったプリウスもベテランの域に達した!?

より低重心かつスタイリッシュなプロポーションに生まれ変わった5代目プリウス。2023年1月にシリーズパラレルハイブリッド車(HEV)が発売開始となり、2023年3月にはプラグインハイブリッド車(PHEV)を発売予定

 多面的にエコロジーを追求したことでガソリンエンジン搭載のAT車に比べて約2倍の燃費性能とCO2の排出量を約1/2に削減した初代プリウスは、世界初の量産ハイブリッドカーとして1997年10月に登場。

 初代はイノベーティブなセダンボディが採用されたが、2代目では今に続くモノフォルムシルエットを採用。進化したシリーズパラレルハイブリッドシステムで世界トップレベルの35.5km/Lという燃費性能を達成した。

 3代目はエンジンの排気量を1.8リッターに拡大し、より高効率化したハイブリッドシステムで走行性能も強化。4代目はTNGAプラットフォームを初採用し、さらなる環境性能の向上と進化した走りを両立するなど着実な進化を辿ってきた。

 そんなプリウスが25周年を迎えた2022年11月にフルモデルチェンジを行い、2023年1月にシリーズパラレルハイブリッド車(HEV)が発売開始に。

 5代目で真っ先に目を惹くのはスタイリッシュなプロポーション。プリウス特有のモノフォルムシルエットは継承しながら、第2世代TNGAプラットフォームによるさらなる低重心化や19インチ大径タイヤの採用で見た目はまんまスポーツカーの出で立ちに! 

 なかでも、従来型と同等の低燃費を維持して223psのシステム最高出力を実現したPHEVは0-100km/h加速で6.7秒というパフォーマンスを発揮するとともに、ドアガラスを閉じたままでの外部給電を可能にした外部給電アタッチメントや太陽光を効率良く電気に変える第2世代のソーラー充電システムを設定したパノラマムーンルーフなど見どころが満点だ。

紆余曲折を経て大きく進化を果たしたスカイラインはやっぱりニッポンの宝

スカイライン史上最高の405psを誇る400Rは羊の皮を被った狼的な刺激的な走りが魅力。2022年9月には、エクステリアカラーにミッドナイトパープルが追加され、さらに魅力が増した

 グローバルモデルとして世界で高い評価を受けている13代目の現行スカイライン。スカイラインのルーツを遡る初代モデルが登場したのは1957年4月、長い道のりを気持ち良く走ることができるグランドツーリングの喜びをかつてないほど官能的な次元で体験できるクルマとして誕生した。

 その後、1964年の第2回日本グランプリで活躍した2代目、2年10カ月で50勝をあげたGT-Rの偉業が日本レース史に輝く3代目、64万台の歴代最高累計販売台数を達成した4代目、日産として8年ぶりのDOHCエンジンを採用した2000RSが話題となった6代目、世界初の4輪操舵システムを搭載した7代目、16年ぶりのGT-R復活でクルマ好きが狂喜乱舞した8代目などが登場。

 このようにスカイラインは日産の象徴であり、日本専売ながらも世界に誇る日本のスポーツカーの象徴でもあったが、ブランド初のグローバルモデルとなった11代目でエンジンを直列からV型に変更するとともに、トランスミッションもATのみの設定になるなど方向転換ともいえるフルモデルチェンジを行ったことで、皮肉にも徐々に存在感を失っていくことに……。

 しかし、2019年7月に行った現行モデルのビッグマイナーチェンジで状況は一変。世界初の先進運転支援技術であるプロパイロット2.0や圧倒的なパフォーマンスを誇る3.0リッター V6ツインターボのVR30DDTTエンジンの採用、スカイライン史上最高の400psを実現した400Rの追加ラインナップなどで商品力が大幅にアップ。欧州のプレミアムセダンとも十分に渡り合える一台に昇華している。

熟成によって磨き上げられた見た目と走行性能はもはやカローラにあらず!?

ライフスタイルの変化に応じて、さまざまなモデルが登場してきたカローラ。現行モデルもツーリング (左)、スポーツ (中)、セダン(右)に加え、SUVのクロスもラインナップする充実ぶりだ

 日産のサニーとともに日本へ本格的モータリゼーションをもたらしたカローラは1966年に登場。パブリカとコロナの中間に位置する1リッタークラスの5人乗り小型セダン=カローラは2004年に販売が終了したサニーとは裏腹に、国民車・大衆車としての地位を完全に確立。トヨタが販売したクルマのなかで、もっとも成功したブランドといっても過言ではないモデルとなった。

 これまでに5000万台以上のカローラを世界150以上の国と地域で販売するとともに、日本自動車販売協会連合会が発表した2022年の車名別新車販売ランキングにおいても16万8557台のヤリスに続く2位(13万1548台)を獲得し、その人気にいっさいの翳りはみえない。

 カローラといえば、派生モデルとして歴史に名を刻む数多くのスポーツモデルもリリースされてきたが、どちらかといえばオジサン臭が漂う大衆車というイメージを抱いている人も多いはず。

 しかし、カローラはいまやスタンダードの4セダン、5ドアハッチバックのスポーツ、5ドアワゴンのツーリング、SUVのクロスまで多彩なラインナップを誇り、若者からも支持を集めるイケメンに生まれ変わっている。

 2022年10月には時代のニーズを超えるプラスαのクルマを目指すべく、パワートレーンの刷新・最新の安全機能の導入・より進化したコネクティッドサービスの提供などによって、いっそうの進化を果たしている。また、2023年春には、まずは抽選で選ばれた人だけが手に入れることができるGRカローラのデリバリーが開始されるなど、話題に事欠かない。

ホンダの技術へのチャレンジとともにあるシビックの歴史

2022年7月に発売された11代目シビックのe:HEV。電動化コア技術である高効率・低燃費な2モーターハイブリッドシステムが爽快な走りと環境性能を両立

 1972年、世界のベーシックカーとしてFF+2ボックスという新しい市場を開拓するとともに、省資源・低公害にいち早く対応したシビック。

 その後もロングルーフに代表される斬新なフォルムで人気を集めた3代目、F1技術を応用したVTECエンジンでスポーツカーファンをワクワクさせた4代目、軽自動車なみの低燃費性能を実現したVTEC-Eエンジンを採用した5代目など、記憶に残るモデルが続々と登場。50年以上に渡るシビックの歴史は、ホンダの技術へのチャレンジとともにあった。

 同時にコンパクトスポーツモデルとしての存在感も抜群で、SiやタイプRといったスポーツグレードは若者から絶大な人気を集めた。2005年9月に登場した8代目では4ドアセダンのみのラインナップとなり、スポーティさが失われたものの、2007年3月にシリーズ初となる4ドアのタイプRが登場。

 ここから、再び息を吹き返し、現在は廉価グレードでも300万円オーバーの高級車に変貌は遂げたもののスポーティさという面では“らしさ”を保っている。2021年8月に発売された通算11代目となる現行モデルは、低重心かつ水平基調の流麗なプロポーションを有する5ドアハッチバックという出で立ちで登場。

 エンジンも独自の1.5リッター直噴VTECターボがもたらす鋭い加速とレスポンスによって操る歓びを体感できるスポーティなものに仕上げられている。2022年7月に2モーターハイブリッドシステムのe:HEVを搭載したハイブリッドモデル、同年9月にはタイプRがデビューを果たすなど、その進化はまだまだ止まらない。

やっぱり、いつかはクラウン! 斬新すぎる新型のデザインももう見慣れたゾ!

クラウンのDNAである「革新と挑戦」を、品格ある上質さで表現した16代目。若く新しい息吹を感じるスマートなデザインは賛否両論を呼んだが、あなたは好き? それとも嫌い?

 “観音開きのクラウン”の愛称で親しまれた初代モデルが誕生したのは1955年。当時、国産メーカーの多くは自動車技術を学ぶべく海外メーカーとの提携を進めたが、トヨタは純国産方式を選択。そのなかで開発されたのがクラウンだった。

 まもなく生誕70年を迎えるだけに完熟とも言えるブランドと言っても過言ではないクラウンは、2018年6月に登場した15代目までは主に日本専売モデルで海外ではほとんど販売されていなかった。

 しかし、2022年7月に発表された16代目は40の国と地域で展開するグローバルモデルへと昇華。これからの時代のクラウンらしさを追求するべく、セダンとSUVを融合させたクロスオーバー、エモーショナルな雰囲気をもつスポーツ、新たなフォーマル表現を具現化したセダン、大人の雰囲気と余裕ある走りが身上のエステートという4つの新ラインナップを設定。

 第1弾で発売されたクロスオーバーも、クーペライクなシルエットと力強さを感じさせるリフトアップスタイルで流麗さとダイナミックさを両立する斬新なものとなった。しかし、これまでのクラウン像からはまったく想像できなかった“ゼロから考えてつく上げた飾り立てない上質なデザイン”は賛否両論を巻き起こすことに。

 とはいえ、どの席に座っても心地良い上質な室内空間、トルクフルで気持ちいい走りを提供する新開発のデュアルブーストハイブリッドシステムや上質で滑らかな走りが身上となる熟成のシリーズパラレルハイブリッドシステムはトヨタのフラッグシップたるゆとりと品格に満ち溢れていることもあり、発売開始から約1カ月で約2万5000台を受注する好調な立ち上がりを記録している。

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モーサイ

みんなのコメント

6件
  • 新型プリウスは、アメリカでかなり人気みたいだな。低燃費の為に空気抵抗優先で寝かせてたAピラーをさらに寝かし、デザインを重視し、もはやスポーツカーではなく、あのAピラーの角度はスーパーカー並み。実用車としてはそこそこ速い。他の車に比べたら狭いけど普通に乗る分には不足ない。とにかく燃費が良い。ガソリン価格が高騰してるから、さらにプリウスが売れるだろう。EVみたいに充電スタンド待ちの制約がなく、数年後のリセールも良い。何より燃費良いのに、スーパーカーみたいなシルエットがカッコ良い。そりゃ売れるでしょ。
  • 高速走行時でもリアが駆動してくれるE-fourとか設定できないのかな?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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