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BMW新型1シリーズ 118i、M135i日本発売 F40型の価格/サイズ/内装を解説

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BMW新型1シリーズ 118i、M135i日本発売 F40型の価格/サイズ/内装を解説

はじめに 新型1シリーズとは

text:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)(画像は欧州仕様のものを含みます)8月29日、BMW日本法人は、1シリーズをフル・モデルチェンジして発売した。納車は11月以降の予定だ。

【画像】新旧1シリーズを比較 全40枚

1シリーズは、BMWのエントリークラスであるCセグメントのハッチバック・モデルだ。初代は2004年、2代目は2011年に発表され、今回のモデルは3代目にあたる。もっとも、1シリーズのルーツはE36型3シリーズをベースにした3シリーズ・コンパクトといえなくはないのだが。

さて、新型1シリーズの最大のトピックは、駆動方式を従来型までのFRからFF(前輪駆動)へと大きく方向転換したこと。「駆け抜ける歓び」のためにCセグメントでもFRに固執してきたBMWだが、VWゴルフやメルセデス・ベンツAクラスなど、多くのライバルはFFを採用しながら走りのパフォーマンスは十分だし、何よりも広い室内空間を確保している。

そこで、すでにFF化されている2シリーズのアクティブツアラー/グランツアラー同様、ミニのプラットフォームをベースにFF化されたというわけだ。

新型1シリーズの外観

エクステリアのデザインでは、大型化し中央部が連結した新世代デザインのキドニーグリルと、くっきりしたデザインの4灯ヘキサゴナルLEDヘッドライトを採用することで、1シリーズらしい、より若々しくスポーティな印象を際立たせている。

もはやキドニーグリルはフロントグリルの一部ではなく、フロントグリル全体がキドニーグリルとなっているのは、最近のBMW車に共通のアイデンティティとなっている。

無駄を省き、くっきりとしたプレスラインを引いたサイドボディは、リアホイールを強調するような力強いシルエットをまといながらも、全体として端正な印象を与えている。リアビューでは、低重心なシルエットにBMWのアイデンティティであるL字型テールライトが新デザインとなって印象的なアクセントを与えている。

ボディサイズは、全長4335mm×全幅1800mm×全高1465mm(118i)と、従来型と比べて全長はほとんど変わらないが全幅が少し広がり、全高も少し高くなった。ホイールベースは2670mmと20mm短くなっている。

新型1シリーズの内装

新型1シリーズは、前輪駆動方式の採用によりリアシートのフットスペースが従来型より約40mm広くなり、乗降性を向上するなど、室内空間の機能性が大幅に改善されている。

メーターパネルは5.1インチのディスプレイ、センターダッシュ上の8.8インチのコントロールディスプレイに加えて、オプションで10.25インチのディスプレイを2つ備えたBMWライブコクピットや、大型化したBMWヘッドアップディスプレイが設定されている。

さらに、Qi対応のスマートフォンなどを置くだけで充電できるワイヤレス充電機能を全車に標準装備している。

前輪駆動方式の採用はラゲッジスペースの拡大ももたらした。標準の状態でも従来型よりも20L増加した380Lのラゲッジスペースは、リアシートを倒せば最大1200Lにまで拡大する。ちなみに、メルセデス・ベンツAクラスのラゲッジスペースは、370~1210Lとなっているから、ほぼ同容量といえるだろう。

新型1シリーズのパワートレイン

日本仕様のパワートレインは、いまのところ2種。118i系には、最高出力140ps/4200-6500rpm、最大トルク22.4kg-m/1480-4200rpmを発生する1.5Lの直3ガソリン・ターボエンジンを搭載。

M135i xドライブには、最高出力306ps/4500-6240rpm、最大トルク45.9kg-m/1750-4500rpmを発生する2.0Lの直4ガソリン・ターボエンジンを搭載する。

駆動方式は118i系は前輪駆動(FF)だが、M135i xドライブは車名が示すように4WDとなる。これについては後述する。

3シリーズ同様、将来的にはディーゼル車やプラグインハイブリッド車も導入される可能性は高いだろう。

組み合わされるトランスミッションは、118i系が7速DCT、M135i xドライブが8速オートマティックとなる。

サスペンションは、全グレードともフロントがストラット式、リアがマルチリンク式を採用している。

新型1シリーズの装備

最新のBMW車に共通の、インフォテインメント・システムは新型1シリーズでも充実している。

AI技術を活用して、音声での車両の操作、情報へのアクセスが可能となるBMW最新の機能「BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント」を装備可能。これは起動させる際「OK、BMW」だけではなく、呼びかける言葉を任意に設定することができる。

車載通信モジュールにより、ドライバー、クルマ、そして取り巻く情報をITネットワークで繋げる「BMWコネクテッド・ドライブ」を標準装備。新しいスマホ向けアプリ「BMWコネクテッド」の導入で、より快適でスマートなモビリティライフをサポートしてくれる。

運転支援機能では、新たにレーンチェンジ・ウォーニング、後部衝突警告機能、クロストラフィック・ウォーニング(リア)、スピードリミット情報表示機能が追加されたドライビングアシストを標準装備。さらに、直近に前進した50mの軌跡を記憶し、後退する際に、その軌跡どおりにステアリング操作を自動で行う「リバースアシスト」を備えたパーキングアシストを全車に標準装備している。

M135i xドライブとARB

日本仕様のトップグレードとなるM135i xドライブは、前述のように306psと45.9kg-mを発生するハイパワーな2L直4ガソリン・ターボエンジンと、BMWのインテリジェント4輪駆動システムのBMW xドライブを採用している。

さらに、新開発の機械式トルセン・リミテッド・スリップ・デファレンシャルを標準装備して、よりスポーティかつ俊敏な走りを実現する。

メッシュデザインのキドニーグリル、直径100mmのデュアルエグゾースト・テールパイプをはじめ、要所にセリウムグレーの挿し色を使うなど、よりアグレッシブな外観となっている。

なお、新型1シリーズには、日本のBMW車としては初となるARBが搭載されている。

このシステムは、エンジン・コントロール・ユニットで直接タイヤのスリップ状況を感知し、ダイナミック・スタビリティ・コントロール(DSC)を経由することなく、以前より約3倍の速さでその信号を直接エンジンに伝達する機能だ。前輪駆動車特有の、コーナリング時に車両が外側に膨らんでしまうアンダーステア現象を大幅に抑制し、より俊敏な走りを実現する

新型1シリーズの価格

グレードと希望小売価格(消費税込み)は、118iが334万円、118iプレイが375万円、118i Mスポーツが413万円。

そしてM135i xドライブが630万円となっている。ハンドル位置は、すべて右のみ。

なお、全グレードとも10月1日以降に配車・登録される予定のため、消費税は10%となっている。

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