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アンダー50万円中古車で沼にハマってみる──車が欲しい! Z世代、はじめてのマイカー選び Vol.01

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アンダー50万円中古車で沼にハマってみる──車が欲しい! Z世代、はじめてのマイカー選び Vol.01

総額50万円以下で「人生初のマイカー」を探す!

世間ではZ世代(Generation Z)と呼ばれているらしい若衆世代に向けての「初めてのマイカー選びガイダンス」である。
聞くところによれば、Z世代とは1990年代後半あたりから2000年代前半ぐらいに生まれた世代を指すそうで、そうすると年齢的には「22歳から27歳ぐらい」ということになるだろうか。まぁ本稿では間を取って「Z世代=25歳」ということにしておこう。仮に。
で、Z世代のみなさんには「デジタルネイティブである」「多様性や社会問題に興味がある」「キャリアに関しては保守的である」などの特徴があるそうだが、筆者にはZ世代の友人がいないため、本当のところはわからない。
筆者がハッキリわかる唯一のことは、「25歳ぐらいの頃は、とにかく金がなかった」という自身の事実だけだ。いや餓死するほど金がなかったわけではないのだが、いわゆる余剰のようなものはほとんどなく、カツカツの状態で日々を過ごしていた。
だがそんな日々のなかでも、筆者は25歳の誕生日を迎える年度に「人生初のマイカー」を購入している。初のマイカーは47万円ぐらいで買った中古のマツダ ファミリアで、どうしてそれを買えたのかよく覚えていないのだが、まぁ「50万円ぐらいの車なら若衆でもなんとかなる」という、けっこうざっくりした話なのかもしれない。
当時とは社会情勢も物価も違う今、「50万円ぐらいの車なら若衆でも買える」という話がそのまま成立するかどうかはわからないが、「たぶん成立するんじゃないか?」という甘い読みのもと、話を進めよう。
で、総額50万円以下で「人生初のマイカー」を探す際に、問題となるのは「……今どきそんな低予算でマトモな車が買えるのかよ?」ということだろう。「マトモに(普通に)走る車」というだけの意味であれば、総額50万円以下の中古車であっても何ら問題ない場合は多い。
だが若衆のみなさんが気にしているのは、そんなことだけではあるまい。「マトモに(普通に)走るだけでなく、そのうえで“ちょっといい感じ”も感じられる車を、総額50万円以下で買えるのか?」というのが、本当に知りたいところであるはずだ。
気持ちはわかる。筆者も見た目があまりにもダサい車や、乗り味があまりにもアレな車に乗るぐらいなら「歩いたほうがマシ!」と考えるタイプなので、見た目も乗り味も、カッコいいとか上質というわけではないにしても、「ちょっといい感じ」が感じられる車に乗りたいと思っている。
問題は「そんなのあるの?」ということだが、結論から申し上げれば、ある。
以下、具体的にご紹介しよう。

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その1|ホンダ N-ONE(先代)

完成されたデザイン
2012年11月から2020年10月まで販売されたホンダの軽乗用車である。ハッキリいって走りは「まぁ普通」といった感じで、最近流行りの先進安全装備みたいなものも、特には付いてない(途中からシティブレーキアクティブシステムという、ちょっとした自動ブレーキは付いたが)。
ならばこの車の何がイイかといえば「デザイン」だ。
ゴテゴテしてキラキラしたデザインの車ばかりになってしまった昨今、ホンダ N-ONEのシンプルきわまりない内外装デザインは、それだけで1000万円分ぐらいの価値がある。
初代N-ONEはあまりにも完成されすぎたシンプルビューティ系デザインであったため、2020年11月にデビューした2代目はデザインを変えたくても変えようがなく(どうトライしても初代以上のデザインにならなかったのだろう)、仕方なく「ほとんど初代のまま」といえるデザインで、中身だけを変えて発売したほどである。


その2|スバル R1

軽乗用車デザインの金字塔
ホンダ N-ONEと同じく、2004年から2010年まで販売されたこちらも軽乗用車デザインにおける金字塔だ。シンプルビューティ系なN-ONEに対し、こちらはモダンアート系とでもいうべきか。
あまりにもモダンアートに徹してしまった関係で後席はきわめて狭いのだが、まぁ「最大でも2人しか乗らない!」と開き直れば、特に問題になる話でもない。


その3|マツダ デミオ(3代目)

まるでロータス!
現在は「マツダ2」という車名で販売されているコンパクトカーの、1世代前に相当するモデルである。エンジンの排気量は1.3Lまたは1.5L。前述した2台の軽自動車もかなりステキなのだが、「軽はちょっと……」と考えるならコレがいいだろう。
3代目マツダ デミオの何が「いい感じ」であるかといえば、そのシンプルでスポーティな造形もなかなかイイのだが、それ以上に走りが素晴らしい。
決して速い車ではないのだが、特に13Cという廉価グレードのハンドリング性能は「まるでロータス!」であり、それ以外のグレードも(法人向け超廉価グレード以外は)素晴らしい。これに乗れば、たとえ50万円以下の激安車であっても「運転の真髄」みたいなものを学ぶことができるだろう。今どき、どれぐらいの若衆が運転の真髄を学びたがっているかは知らないが。


その4|フォルクスワーゲン ゴルフ(6代目)

ドイツが誇る世界標準車
国産車だけでなくいわゆるドイツ車も、総額50万円以下の予算で狙えなくはない。その場合に推奨されるべきは「ゴルフ6(シックス)」こと6代目のフォルクスワーゲン ゴルフだ。2009年から2013年まで販売された、今から2世代前のゴルフである。
見た目は内装の質感などが「カッコいい!」とか「上質!」ということはあまりないのだが、それでも同クラスの国産車と比べれば図抜けて洒落ており、デザイン的な古さは今なおあまり感じさせない。そしてなんだかんだで走りも最高である。
エンジンは主に3種類あるのだが、スペック的には一番しょぼい「1.2Lターボエンジン」でも普通に十分以上だ。


その5|トヨタ アクア(先代)

センスの見せどころ
トヨタのハイブリッド専用コンパクトカーの初代モデルで、2011年から2021年にかけて販売された。
ハッキリいってデザイン的には凡庸というか、エクステリアの一部やインテリアはむしろダサめであり、「あまりにも走ってる数が多い」という意味での凡庸さも感じさせる一台だ。
しかしカタログ燃費37.0km/Lという圧倒的な省燃費性能はきわめて正義であり、そして実は低重心ゆえの快感コーナリングが楽しめるマシンでもある。
ところどころダサめな意匠は、みなさんのセンスでもってカスタマイズしてしまえば、むしろ「ちょっといい感じ」の全体に仕上がる可能性もある。センスの見せどころであり、「既成のカッコいいもの」を買うよりもチャレンジングでステキじゃないですか――ということだってできるだろう。

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