■積雪地域で支持されるスバル車
悪路や雪に強いというイメージを持つ国産車は複数存在しますが、そのなかでも降雪地帯のユーザー、そしてアウトドア派から厚い信頼を得ているブランドといえば「スバル」ではないでしょうか。
【画像】雪道最強! SUVからスポーツカーまで雪上をガンガン走れるスバル車たち
スバルのクルマの特徴といえば、「BOXER(水平対向)エンジン」「ターボ」、そして「AWD(ALL WHEEL DRIVE=4WD)」といった基幹的なメカニズムを有しており、これらがスバル車の優れた悪路や雪上性能を支えているといっても過言ではありません。
スバル車の歴史をさかのぼってみると、ランドマークともいえる1台のクルマに出会います。1970年にわずか11台のみ造られた、「スバル1300G 4WD」です。当時の小型4WD車は、三菱「ジープ」に代表されるような“作業車”であり、快適性や汎用性とは縁遠いものでした。
そんななか東北電力は、日常的な営業活動などに快適に乗れて、しかも山中での保線作業、しかも雪中でも使えるマルチパーパスなクルマを求めていました。そのリクエストが地元の販売会社である宮城スバルに伝わり、同社はスバル1300Gをベースにした4WD車への改造に着手。しかし技術的なこともあり、その後スバル本社へと引き継がれ、結果的にスバル1300G 4WDが生まれました。
同車がエポックメイキングだったのは、四輪駆動車といえばラダーフレーム構造にリジッドアクスル式サスペンションがスタンダードだった時代に、モノコックボディ、セミトレーリングアーム式サスペンションだったことです。用途こそ商用でしたが、乗用車で4WDという新しい時代の価値観を築きました。
その後、スバルは「レオーネ」という、「レヴォーグ」や「フォレスター」「クロストレック」の先祖といえる名車を発売。BOXERエンジン+ターボ、さらにはフルタイム4WDという新たな価値観を乗用車に吹き込みます。レオーネは、1980年代のスキーブームという風に乗り、着実に需要を伸ばしていきます。
ワゴン=商用車というイメージが強かった時代に、カジュアルなスタイリングの「レオーネ・4WDエステートバン」を発売し、アウトドアレジャー派に浸透させていったことも、エポックメイキングな出来事でした。当初はパートタイム式のスバルAWDシステムは、やがてオンロードでの操縦安定性も高めてくれるフルタイム式に進化。その後の「レガシィ」「インプレッサ」という系譜へと繋がっていきます。
■雪上走行に理想的な造りを持つスバル車
「スバリスト」という言葉が生まれるほど、スバル車の人気は世界中に広まっていきます。日本でのシェアを見てみると、全国でも北海道、東北地方で4%以上を確保。降雪地帯のユーザーにスバル車は大きな信頼を得ていることが分かります。その理由はどこにあるのでしょうか。
雪道で走らせやすいクルマとは、理想的な重量バランスでスリップしにくく、万が一の時はリカバリーが容易ということ。そういう意味では、スバル車はどれも理想的な造りになっています。
最大の特徴が「シンメトリカルAWD」であるということ。まずコアになっているのがBOXERエンジンですが、同形式は左右対称な構造であるばかりでなく、低重心なことも美点のひとつ。ほかの形式のパワーユニットにはない“重量バランス”と“低振性”を備えています。さらに、エンジンが発生する駆動力を各輪に伝えるパワートレインも左右対称で、ここでも走行に有利な重量バランスを実現します。
こうした特徴は、滑りやすい雪道においてアドバンテージがあることを意味しています。加えて、スバルSUVに搭載される最新のAWDシステム「X-MODE」が、圧雪路、凍結路、深雪路で優れた走破性と操縦安定性を確保。アクセルワークなどに神経質にならずとも安心してドライブでき、もし深雪でスタック状態に陥った時でも高い脱出性能を発揮してくれます。
さらにシンメトリカルAWDのバランスの良さにより、ドライブ中の急激な重心変化が起きにくく、結果的にスリップしにくくなっています。またスリップした後のハンドルリカバリーのしやすさも、シンメトリカルAWDならでは。これもまた、スバル車が雪に強いといわれる要因なのではないでしょうか。
また、見逃せないポイントもあります。それは、スバル車は「寒冷地仕様」が標準装備であるということです(一部モデルを除く)。
寒冷地仕様として「大容量バッテリー」「大発電量オルタネーター」「ハイカロリーヒーター」、そして「リアフォグランプ」が備わり、これらはどれも降雪地帯では心強い装備で、オプション選択しなくても標準で付いているというのは嬉しいかぎり。
加えて、寒冷時でも身体全体をじんわり温めてくれる「シートヒーター」やワイパーブレードの凍結・雪付着を防ぐ「ワイパーデアイサー」、ヘッドライトに付着した氷雪を除去する「ヘッドライトウォッシャー」などの装備も、雪道ドライブを安心で快適なものにしてくれます。
スバル車といえば、充実した安全装備もまた雪道でのセーフティドライブを高めてくれます。「アクティブ・トルク・ベクタリング」「VDC(ビークルダイナミクスコントロール)」といった操縦安定性を高める走行支援システムは、雪道で心強いものです。
さらにドライバーをさまざまな角度からサポートしてくれる「新世代アイサイト」が装備されており、高い安全性を誇ることも魅力といえます。
スバル車の素性の良さは、もちろん雪道だけでなく、晴天や雨天の舗装路、ダート、泥道などでも遺憾なく発揮されます。
1300G 4WDから始まったオールーシーズン、マルチパーパスに使えるというスバル車の系統は時代とともに着実に磨かれているのです。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
新車102万円! トヨタ新「軽トラック」発表に反響あり!「もはやハイラックス・ミニ!」「あぜ道の王様だね」の声も!“2人乗り×超タフ”が自慢な「新ピクシストラック」とは!
激混み国道1号に代わる“快適バイパス”いよいよ全通近し! 車の流れ変わる? 滋賀「山手幹線」が3月延伸
トヨタ「新型クラウンエステート」まもなく登場へ 18年ぶり復活で「大型SUV化」×奥行き2mの「めちゃ広ラゲッジ」採用! シリーズ“第4”のモデルはなぜ延期が続いたのか
6MT搭載! ホンダが名車「Z」を復活!? 超レトロな「旧車デザイン」ד丸目ライト”採用した「3ドアクーペ」に注目! めちゃ懐かしい“水中メガネ”搭載した「Re:Z」コンセプトとは
日産「新型エクストレイル」まもなく登場!? 大人気SUVが「三菱のOEM」に? 明らかになった「PHEV」モデルの正体とは
トランプ大統領が「日本の消費税廃止」を要求? JEEP以外のアメ車が日本で売れない理由は「そこじゃない」
外国人が「簡単に取れる日本の免許証制度」とは? 問題が指摘される「外免切替」 国家公安委員長「制度改正の検討」を示唆! 事故実態は「把握せず」
【中国】約200万円! トヨタ新型「bZ3X」25年3月発売に反響多数! 「RAV4より広くて快適そう」「価格安すぎ」「先進運転支援システムが気になる」の声も! 新たな「bZシリーズ」登場!
「高性能ターボ×MT」がウリなのに… 日産「“最強”2人乗りスポーツカー」なぜATのみ? 「フェアレディZ NISMO」がMTじゃない理由とは?
タカラトミーが Juju 選手とパートナー契約…スーパーフォーミュラマシンに「TOMICA」のロゴ
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
しかし、燃費性能はもう少しどうにかならないものか?