国産のクルマを評価する際に、「欧州車を超えた」「〇〇なら欧州車に負けていない」などといった表現をすることがあります。
今回ご紹介するクルマも、発表当時そうした表現で高い評価を受けた1台。時々ドイツの公道を走っているのを目撃していて、常々写真に収めたいと思っていたのですが、ついに撮影することができました。日産・初代「プリメーラ」です。
失ってはじめて良さに気づく…?非凡な凡庸さをもつ小型・中型セダン
日本未導入の1.6リッターモデル
今回撮影した個体は、P10型系と呼ばれるプリメーラの初代モデル。日本国内向けの初代プリメーラには、1.8リッターと2リッターの直列4気筒DOHCエンジンが用意されていましたが、ヨーロッパ仕様では1.6リッターと2リッターのガソリンエンジン、2リッターのディーゼルエンジンの3種類がラインナップされていました。リアに貼られたエンブレムによると、この個体は日本未導入の1.6リッターモデル、ということになります。
初代プリメーラの生産は1990年から始まり、ドイツでも1990年秋から販売されました。途中1995年1月にフェイスリフトが行われていて、今回撮影した個体はそのフェイスリフト後のモデルです。ヨーロッパでは、マニュアルウインドウで手動ミラーというシンプルの極みのようなベーシックグレード「LX」が存在していましたが、写真の「SLX」は「LX」に電動ミラー、パワーウインドウ、セントラルロックなどを追加したミドルグレードモデル。毎日の足として使われている様子もありつつ、全体的にはきれいな状態を保っていますね。
実用性と運動性を高次元で両立
1.6リッターエンジンは、1.8リッターや2.0リッターと同じく自然吸気DOHC16バルブで、最高出力は90hp/6000rpm、最大トルクは136Nm/4000rpmを発生。セダン以外にも、5ドアハッチバックやステーションワゴンタイプに搭載されました。ヨーロッパでは、1.6リッターと2リッターそれぞれのエンジンの評価は非常に高く、「30万キロ以上走行している個体も少なくなく、耐久性に優れた優秀なエンジン」と評されています。1.6リッターエンジンは日本仕様のエンジンと比べるとかなり非力ですが、5速マニュアルを駆使して走るのも楽しいかもしれません。
エンジンのスペックは平凡。スタイリングもただの4ドアセダンで、端正でシンプルな美しさはあるものの、ハッと人目を引くような奇抜さや華麗さはない。駆動方式は横置きエンジンのFF、もしくは4WDで、特別な機構を備えているわけではない。そんな初代プリメーラが人気を博したのは、やはり卓越したパッケージングがあったからではないでしょうか。自ら「プリメーラパッケージ」と名乗っていたそのパッケージングは、当時主流だった目先の高級感を追わずに、あくまでも居住空間の確保や実用性、ハンドリングや動的性能を優先して設計されていました。
「パッケージング」という概念を広めた立役者
走る、曲がる、止まる。この基本性能が高く、実用本位で実直に設計されたプリメーラは、天井が低く、流麗なデザインのハードトップが主流だった当時の日本では異色の存在でした。あまりに固すぎると一部で不評だった乗り心地も、一方で「欧州車のような足回り」と好意的な意見も出るなど、乗り手によって評価が分かれるクルマだったとも言えるでしょう。一方で、ヨーロッパではその完成度の高いパッケージングが評価され、モデルライフ終盤まで着実に販売台数を伸ばしました。
全高の低いラジエターを採用してノーズは低く、短い全長の中のできるだけ前方に、高さを確保した大きなキャビンを配置。前席はもちろん、後部座席の足元も広く取ることができ、同時にトランクの容量を稼ぐことにも成功。さらに、この価格帯のFFセダンでは異例の凝ったサスペンション形式(前輪にマルチリンク式、後輪にパラレルリンクストラット式)を採用し、高速道路からスポーツ走行までカバーするハンドリングと運動性を実現しました。
プリメーラはその素性の良さを生かして、全日本ツーリングカー選手権(JTCC)やイギリス・ツーリングカー選手権(BTCC)にも参戦していたので、当時の勇姿が目に焼き付いている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
日本においてそれまであまり馴染みのなかった「パッケージング」という概念を広め、日本だけでなくヨーロッパでも成功を収めた初代プリメーラは、1990年代を代表する傑作セダンの1台に挙げられるでしょう。日本ではもちろん、ヨーロッパでも年々見かける数が減ってきていますし、中古車市場に出回っている数もわずかとなっていますが、まだまだ元気に走り回る姿を見せてほしいですね!
[ライター・カメラ/守屋健]
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