■運転が「安定する」ための「目印」!?
ホンダ車のフロントガラスには、左右に小さな三角形の「▲」が付いています。
また一時期は、レクサス車にも似たような三角マークが付いていましたが、それぞれ目的が異なっていたようです。
【画像】「えっ…!?」これがガラスの「小さな三角マーク」です! 画像で見る(18枚)
ホンダの三角マークは、2010年以降に発売されたほとんどのホンダ車に付いています。
マークは、ドライバーの目の高さよりも少し上に、5mmほどの大きさの三角形が左右向かい合うように付いていて、ドライバーの視線の動きを矯正するという重要な役割を持っています。
ホンダによると、運転が上手なドライバーがどのように視線を動かしているのか研究している際に考案されたもので、目線が上下左右に動く未熟なドライバーに比べ、上手なドライバーは視線の水平移動が多かったといいます。
三角マークの有効性について実験を行ったところ、視線の乱れ、特に、視線の縦方向の乱高下が抑えられたことで車幅が把握しやすくなり、その結果、狭い路地などでの接触事故を大幅に減らす効果があったことから、正式採用が決まりました。
一方レクサスの「ES」や初代「NX」には、フロントガラスの中央下部に三角マークが付いていました。
ホンダ車の三角マークが、狭い道での車幅感覚をつかむためのものであるのに対し、レクサスの三角マークは、走行中に車線内でふらつかないための「ガイド」として使うのだといいます。
スピードを出す高速道路では、走行中の左右へのふらつきは大事故にもつながりかねません。
ACCやステアリングアシストといった先進運転支援技術(ADAS)が標準装備化される以前の時代には、ドライバーがしっかりとハンドルを保持し続ける以外、ふらつかずまっすぐ走るための装備はありませんでした。
そうしたときに活躍したのがこのようなガイドでした。
この目印と目印越しに見た車線との間隔を一定に保って走れば、車線内でのふらつきを抑止でき、安全運転につながる……という理屈です。
実は「何かの突起物を走行中のガイドとする」方法は昔からあります。
例えばエンジンフードとフェンダーのパネルの継ぎ目や、ワイパーブレードの凸部、運転席前のダッシュパネルの継ぎ目など、目印になる突起を活用してふらつきを防止する、というやり方は、以前から行われていました。
かつてのメルセデス・ベンツに備わっていたボンネット上のブランドマスコットも、こうしたガイドとして活用できました。
この方法を知っているか否かで、走行中のふらつき度合いは大きく異なります。
■これなら真似できる!?「ラインシート」のシンプルな仕組みとは
少し前の情報ですが、日産は2006年(2015年に更新)に公式ウェブサイトで「ラインシート」を提案しています。
これは、運転ビギナーで車幅感覚がつかめない人向けに考案され、一辺3cmほどの四角く黒いシールの中に「黄色の斜め線」を一本引いたシンプルなものです。
まず正しいドライビングポジションで座り、誰かに位置を合わせてもらいながら、フロントガラスに反射して写り込んで見える黄色い線と、左側にある白線や縁石と重なるように、ダッシュボード上に貼り付けます。
あとは、反射して見えた黄色い線と車線を合わせて走行すればOK。
高速道路を走るときや、対向車線などで左側へクルマを寄せるとき、駐車場でクルマを止めるときなど、クルマの左側のポジションが分かるようになるというものでした。
※ ※ ※
日産のラインシートのように、あからさまに目印のシールを貼ることは「初心者丸出しで恥ずかしい」という声もあるかもしれません。
かつてのレクサスに付いていた三角マークも、決して目立つ色や形状ではなくささやかなマークでしたが、効果は絶大でした。
現在のホンダ車にある三角マークもそうですが、開発エンジニアが知恵を絞って考えた賢いマークは、もっと活用してほしいところです。
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
日産 新型「“3列7人乗り”ミニバン」初公開に大反響! 全長“5m”級&大開口スライドドア! 利便性バッチリな「エヴァリア」フランス登場! 日本販売熱望の声も
全長9m! 2000万円級のいすゞ「新型モデル」発表! 6速AMT搭載で「豪華仕様」も設定! 機能向上した「新ガーラミオ」発売
名古屋から豊橋まで無料でノンストップ! 国道23号のバイパス「名豊道路」がもうすぐ全線開通。
スバル新型「スポーツ“セダン”」公開! MT採用&パフォーマンス重視設定がイイ! 羨ましすぎる水平対向エンジン搭載モデル! 米に登場の「WRX tS」はどんなクルマとは
ダイハツの「4ドア“クーペ”」!? 全長4.2mボディ×旧車デザイン採用! まるで「小さな高級車」な豪快内装もイイ「DNコンパーノ」とは
フェラーリ初のSUV「プロサングエ」買うなら年収はいくら必要? 価格未公表の「超人気モデル」を手に入れるために“お金よりも必要なもの”とは?
トヨタ 新「プリウス”スポーツカー”」に大反響! “GT風”バンパー&重低音マフラー採用! ド迫力エアロの「ハイブリッドスポーツカー」7月発売へ
初見じゃ動かすコトすらキツイかも…今でいう[マツダ6]的存在!? な[アンフィニMS-8]の内装が衝撃すぎ
トヨタが『GRクラウンスポーツ』を計画中!? 新たな高性能フラッグシップSUV登場となるか
「景色も何もない。真っ白です」Juju、SF初ウエットレースで視界に驚く/第3戦SUGO
みんなのコメント
昨日もスマホ・わき見でふらふらする車を何台も見たけど、1回事故らなきゃわからないんだろうね自分のしていることが