現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ちょっとレトロな「レカロシート」が数量限定で登場! ラリー王者ヴァルター・ロール監修でヤングタイマー車にイチオシです

ここから本文です

ちょっとレトロな「レカロシート」が数量限定で登場! ラリー王者ヴァルター・ロール監修でヤングタイマー車にイチオシです

掲載 5
ちょっとレトロな「レカロシート」が数量限定で登場! ラリー王者ヴァルター・ロール監修でヤングタイマー車にイチオシです

旧車オーナー要注目のレカロCLASSIC LXが数量限定で近日発売

スポーツシートの名門レカロから、懐かしいデザインのシート「CLASSIC LX」が数量限定で国内発売されると発表がありました。ヤングタイマー世代の旧車を愛用しているオーナー、あるいはあえてレトロな仕様にカスタムしたい人なら要注目のアイテムを、往年のレカロを振り返りながら紹介します。

トヨタがWRCで勝つために作ったMR2ベースのミッドシップ4WD! 参戦が夢と消えた悲運の「222D」とは

クルマを買ったらレカロに交換するのが定番だった

クルマを買ったらまずタイヤホイールとシートを換える、というのがあたり前の時代があった。30年ほど前はそういう手法を紹介する雑誌をつくっていたので、そのことは知っている。実際そのころの国産車のシートは、腰痛持ちにとってはつらいものがほとんどで、取材に行くために片道500kmとか700kmとか走ると、次の日は使い物にならない、となることが多かった。しかしシートがレカロだったら、そんな苦痛とはおさらばできた。もちろんファッション性という面からの交換をする人もいたし、どちらかといえばそっちの方がパイは大きかったのだろうが、実用面からシート交換をする人も一定数以上はいたはずだ。

国産車のシートがよくなったな、と感じたのは、HP10型「プリメーラ」やR32型「スカイラインGT-R」のころからだったように思う。当時からレーシングドライバーは「シートは大事」という話をしてくれていたのだが、コスト面や要望面からなかなか自動車メーカーはシートの改善に踏み切れなかったのだろう。

いつだったか、某自動車メーカーのメディア向けの試乗会でインテリア開発担当者と話をしたとき「1脚あたり500円でも予算があればもっといいシートがつくれるんです」という主旨のことを聞いた憶えがある。「いやいや、500円高くなるだけでいいシートに座れるのなら出しますぜ」といったところ「でもシートで500円予算を上乗せしたら、ほかの部署だってうちも300円、うちは600円ほしいという要望が重なってしまうので、実現できないんです」という答えが返ってきた。

要はどこに力を入れるのか、どこに重点的に予算をかけるのか、ということなのだろう。だから、というわけではないが、自分でクルマを買うときにはシートの評価はせず、ダメだと思ったらすぐに交換するというクセは、今でも残っている。

ヴァルター・ロール氏が現在もレカロの開発にアドバイス

長々と昔話をしてしまったが、その理由はレカロがなんとも懐かしいシートを数量限定販売する、というリリースを出したからだ。今回販売されるのは、レカロ「CLASSIC LX」である。当時のレカロにはサイドサポートがすっきりしているLXと、サイドサポートが大きいLS、よりコンフォートで電動調整システムなども選ぶことができたCSというシリーズがあったのだが、のちのち別のクルマに載せ換えることも考えたときに選びやすかったのは、LXだった。

そのLXに限った話ではないのだが、レカロは古くから、ラリーの世界王者ヴァルター・ロール氏が開発の一翼を担っている。これは筆者も知っている話だったのだが、今回本国レカロのリリースを見てはじめて知ったことも紹介したい。

ヴァルター・ロール氏のことは、古くからのラリー好きなら御存知のことと思う。ポルシェ「911」やアウディ「クワトロ」を駆ってWRCを闘い、モンテカルロラリーでの4度の優勝をはじめとする輝かしき戦績を残している彼は、180cmという身長の高さからヒップポジションが低く、やせ形という体形から確実に身体をホールドしてくれるシートでなければダメだ、という哲学を持っていた。

それに合致したのがレカロ製シートで、プライベートカーにも装着をしていたし、クラシックカーをドライブするときにも、レカロシートを装着することが乗るための条件のひとつとなっていたそうだ。

「40時間のレースで勝利し、腰痛もなくレーシングカーから降りたなら、シートメーカーはすべてを正しくおこなっていることになる」というのは、ヴァルター・ロール氏の言葉。現在のレカロシートもロール氏が開発に関するアドバイスをおこなっているそうだ。

千鳥格子とスペクトラム柄の2種類がリリース

日本でのクラシックシリーズの販売はLXのみで、ヘッドレストはネットタイプではなくパッドタイプとなっている。カラーは千鳥格子のレザー×ペピタと、より懐かしいイメージのレザー×スペクトラムの2種が用意されているのだが、海外ではLXに加えてLSも販売されているようだ。

ただ、海外のレカロの情報を漁ってみたが、スペクトラム柄は存在が確認できていないので、もしかしたらこれは日本のみの販売なのかもしれない。海外では他のカラーとして、レザーオンリーやレザー×コーデュロイ、レザー×チェック柄ファブリックという3種があるようだ。

いずれにしても80年代~90年代前半の、いわゆるヤングタイマーと呼ばれるクルマを大事にしている人にとって、モダンなレカロではない、当時のイメージにマッチするシートの新品が手に入る、というのはうれしい話。

日本での販売価格は、チョイスしたシートカラーと同じ色のオリジナルクッションも付属して27万5000円(消費税込)。さらにオプションとして右座席用と左座席用が用意されている、アームレストの装備(1万6500円、消費税込)も可能。近日発売予定で、詳しくはRECARO正規取扱販売店まで問い合わせを。

こういう商品は売りきってしまったらそれで終了、というケースが多いので、手に入れるなら早めに問い合わせをする、というのが吉だろう。

こんな記事も読まれています

序盤から緊迫の接近戦。首位50号車フェラーリにペナルティ/2024WEC第4戦ル・マン決勝1時間後
序盤から緊迫の接近戦。首位50号車フェラーリにペナルティ/2024WEC第4戦ル・マン決勝1時間後
AUTOSPORT web
かなりご長寿だった[トヨタアイシス]!! 今ハイブリッドで復活したらバカ売れ必至か!?
かなりご長寿だった[トヨタアイシス]!! 今ハイブリッドで復活したらバカ売れ必至か!?
ベストカーWeb
[アクア]で高級感はやりすぎレベル? 高級感マシマシの特別仕様車がマジで買いすぎる
[アクア]で高級感はやりすぎレベル? 高級感マシマシの特別仕様車がマジで買いすぎる
ベストカーWeb
ウォームアップでトヨタと接触した78号車レクサスはピットスタートへ。2分追加のペナルティも
ウォームアップでトヨタと接触した78号車レクサスはピットスタートへ。2分追加のペナルティも
AUTOSPORT web
軽自動車にスーパーカー並みの装備[AZ-1]!! [高性能スペック]を誇った絶版スポーツ
軽自動車にスーパーカー並みの装備[AZ-1]!! [高性能スペック]を誇った絶版スポーツ
ベストカーWeb
真逆のマシン特性でレッドブルに挑んだメルセデス。サインツ、ペレスがハマった難関ターン6【中野信治のF1分析/第9戦】
真逆のマシン特性でレッドブルに挑んだメルセデス。サインツ、ペレスがハマった難関ターン6【中野信治のF1分析/第9戦】
AUTOSPORT web
あと1歩届かなかった……トヨタ小林可夢偉、前途多難のル・マン24時間レース惜敗に「めちゃめちゃ悔しい」
あと1歩届かなかった……トヨタ小林可夢偉、前途多難のル・マン24時間レース惜敗に「めちゃめちゃ悔しい」
motorsport.com 日本版
フォルクスワーゲン・トゥアレグ 詳細データテスト 実直な大型SUV PHEVの経済性はそこそこ
フォルクスワーゲン・トゥアレグ 詳細データテスト 実直な大型SUV PHEVの経済性はそこそこ
AUTOCAR JAPAN
雨に翻弄された101年目のル・マン。燃料ギリギリ! 50号車フェラーリが優勝。トヨタ7号車は最後尾から追い上げも届かず2位|ル・マン24時間:フィニッシュ
雨に翻弄された101年目のル・マン。燃料ギリギリ! 50号車フェラーリが優勝。トヨタ7号車は最後尾から追い上げも届かず2位|ル・マン24時間:フィニッシュ
motorsport.com 日本版
正式発売前のプロトタイプ先行試乗をプレイバック! 3代目レクサスISはBMW3シリーズを超えられたのか?
正式発売前のプロトタイプ先行試乗をプレイバック! 3代目レクサスISはBMW3シリーズを超えられたのか?
ベストカーWeb
ガソリンがリッター263円なら安い!? 給油するならドイツ、フランスを避けてルクセンブルクがオススメです【みどり独乙通信】
ガソリンがリッター263円なら安い!? 給油するならドイツ、フランスを避けてルクセンブルクがオススメです【みどり独乙通信】
Auto Messe Web
ル・マン24時間レース決勝速報|フェラーリ、逃げ切り2連覇達成! トヨタとの近年稀に見る大接戦を制す
ル・マン24時間レース決勝速報|フェラーリ、逃げ切り2連覇達成! トヨタとの近年稀に見る大接戦を制す
motorsport.com 日本版
7号車トヨタがレクサスとの接触でマシン破損/2024年WEC第4戦ル・マン24時間 ウォームアップ
7号車トヨタがレクサスとの接触でマシン破損/2024年WEC第4戦ル・マン24時間 ウォームアップ
AUTOSPORT web
マイチェンで「歴代最強」 フォルクスワーゲン・ゴルフ R 試作車へ試乗 最高水準の魅力に揺るぎナシ!
マイチェンで「歴代最強」 フォルクスワーゲン・ゴルフ R 試作車へ試乗 最高水準の魅力に揺るぎナシ!
AUTOCAR JAPAN
初心者でも安心! 自分のレベルに合わせてサーキットを楽しめる「GR Garage」主催の走行会に人気集中。ゲストドライバーに松井孝允選手も
初心者でも安心! 自分のレベルに合わせてサーキットを楽しめる「GR Garage」主催の走行会に人気集中。ゲストドライバーに松井孝允選手も
Auto Messe Web
“直線番長”プジョー9X8、劣勢も決勝に自信「正しいアプローチかどうかは、レースで分かる」/ル・マン24時間
“直線番長”プジョー9X8、劣勢も決勝に自信「正しいアプローチかどうかは、レースで分かる」/ル・マン24時間
AUTOSPORT web
前年から運用方法が一部変更。2024年のル・マン24時間セーフティカールールをおさらい
前年から運用方法が一部変更。2024年のル・マン24時間セーフティカールールをおさらい
AUTOSPORT web
伝説の「6輪F1マシン」を生んだ小屋 70年前のティレル工場が移転保存 英国
伝説の「6輪F1マシン」を生んだ小屋 70年前のティレル工場が移転保存 英国
AUTOCAR JAPAN

みんなのコメント

5件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1094.01612.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

30.71650.0万円

中古車を検索
LSの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1094.01612.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

30.71650.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村