■「アルファード」にエントリーグレードが登場!
トヨタのフラッグシップミニバンとして、国内で高い人気を誇るのが「アルファード」です。
初代モデルが誕生した2002年は、日産「エルグランド」がLクラスミニバンの王者として君臨していましたが、アルファードは大型メッキグリルと上質なインテリアを備え、翌年には当時のミニバンでは普及していなかったハイブリッドシステムを導入することで、大きなシェアを獲得しました。
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また、モデルチェンジを重ねるごとに質感を向上させており、これまで移動することがメインだったミニバンの概念を変え、所有する喜びを与えてくれたクルマです。
これらによって、アルファード=高級ミニバンの認識が広まり、ショーファードリブンとしての価値も見いだされ、企業役員の送迎車としても利用されるようになりました。
トヨタもショーファードリブンのニーズに応えるべく、セカンドシートのリラクゼーション機能を高めた「ロイヤルラウンジ」や「エグゼクティブラウンジ」などのモデルも誕生するようになります。
2023年6月に誕生した現行モデルである4代目でも高級感を向上させましたが、同時に大幅な価格高騰となりました。
ベースモデルの「Z」でも550万円を超え、最高級のアルファード「Executive Lounge」では1000万円を超える価格帯です。
そんな高額なクルマにもかかわらず、多くのバックオーダーを抱え、長期間納車待ちということも珍しくありませんでした。
一方で、高級感を抑えてもう少し手頃な価格が欲しいという消費者の声があったのも事実です。
そんなアルファードに2024年12月、PHEVモデルの誕生と同時にエントリーグレードの「X」が新たに追加されました。
新グレードのXはエグゼクティブシートの設定がない8人乗り仕様で、ボディカラーもプラチナホワイトパールマイカとブラックの2色です。
シート素材もレザーの設定はなくファブリックのみで、左右独立ムーンルーフも未設定と差別化が図られています。
パワートレインは、最高出力は190馬力、最大トルク236Nmを発揮する、2.5リッター直列4気筒ハイブリッドを搭載。
燃費性能は、WLTCモードで18.9km/Lと低燃費を実現。
安全支援運転装備である「ToyotaSafetySense」は装備されていますが、緊急時操舵支援やアダプティブハイビームシステムなどは除外されています。
このように待望の廉価グレードが誕生したアルファードですが、販売店には多くの問い合わせがあるようです。
関東圏のトヨタ販売店担当者は新グレードXについて以下のように話しています。
「現在アルファードは、当店での取引歴があるお客様を優先して案内させていただいております。『新型は手が出せなかったのでこのグレードの登場を待っていた』というお客様が決め打ちでオーダーを入れております。Xグレードは元々用意されていた1月から3月の枠は全て埋まっており、それは4月以降の納車となる見込みです。4月以降の販売については現時点では不明となっています」
一方で、関西圏のトヨタ販売店担当者は以下のように話します。
「アルファードは1月から抽選で当選されたお客様に販売する形になります。Xグレードの追加により価格面でのハードルが下がったためか、既に多くのお客様から抽選参加申し込みをいただいております。なお、この抽選で当選されたお客様の納車は来年夏頃となる見込みです」
※ ※ ※
アルファード Xグレードの価格(消費税込、以下同)は2WDが510万円、E-Fourが532万円。
Zグレードのハイブリッド(635万円)と比較すると120万円以上安い価格設定になっています。
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みんなのコメント
それで510万って随分高くねえか?
アルファードならいいのか?