■安全装備を拡充しながらアンダー100万円のコスパに優れた「ミラ イース」
ダイハツのなかでもコスパに優れたモデルである「ミラ イース」が、一部改良し、2024年10月1日から販売されています。
【画像】超カッコイイ! ダイハツ新「ミライース“ターボ”」を画像で見る(34枚)
また2025年1月に開催される「東京オートサロン」にてダイハツはミラ イースをベースにした「ミラ イース GR SPORT コンセプト」をお披露目する予定です。
これにより注目を集めているミラ イースですが、どのようなユーザーが興味を示しているのでしょうか。
ミラシリーズの歴史は古く、初代モデルの誕生は1980年に誕生した「ミラ クォーレ」から始まります。
当時からライバル関係にあったスズキ「アルト」と比較しても、低くスラントしたボンネットや四角目のヘッドライトなどが、洗練されたイメージで大ヒットしました。
さらに2代目モデルが誕生した1985年には、軽ターボのパイオニアである三菱「ミニカ エコノターボ」が高い人気を誇っていました。
ダイハツも後発ながらターボモデルの「TR-XX」を投入し、550ccの排気量ながら最高出力52psを発生し、軽自動車のホットハッチブームが過熱していくことになります。
その後、軽規格の改正があった1998年の5代目では、走行性能を高めたTR-XXシリーズは姿を消し、代わりに「ミラ モデルノ」や「ミラ クラシック」など、女性向けのデザイン重視のモデルが誕生しました。
さらに同時期にハイトワゴンブームが到来し、同社「ムーヴ」やスズキ「ワゴンR」にシェアを大きく奪われると同時にモデル展開も縮小の傾向をたどります。
そして、2011年にはミラシリーズのスタンダードモデルとして、ミラ イースが誕生しました。
ミラ イースは、これまでのミラシリーズと比較しても徹底的な軽量化とコスト削減が行われて、低燃費と低価格を両立しています。
このコンセプトは「第3のエコカー」として、2017年に誕生した現行モデルにも引き継がれています。
現行モデルでは、全長3395mm×全幅1475mm×全高1500mm~1510mmで、全長と全幅は他の軽自動車と同等のサイズですが、全高は軽ハイトワゴンと比較しても100mm以上低いこともあり、機械式駐車場では重宝しました。
さらに燃費に関しては軽自動車ではトップクラスの25km/h(2WD WLTCモード)を誇り、環境にも財布にも優しい車として支持を得ています。
ほかにも低コストながらもダイハツの先進安全運転技術である「スマートアシスト」を搭載することで、事故のリスクを軽減させています。
このように低コストだけでなく安全装備も充実したミラ イースが、一部改良を受けて2024年10月1日から販売されています。
今回の改良は、安全装備の拡充と原料費価格の高騰による価格改定によるものです。
安全装備の変更点は、車両後方コーナーセンサーを追加し後退時車両後方確認性を向上したことと、全モデルスマートアシスト標準装備仕様に集約など、グレード体系の変更が行われました。
また、今回の一部改良については、購入層からの関心も高まっているようです。
具体的にどのような反響があるか、関東圏のダイハツ販売店担当者は次のように話します。
「ミライースは多くのお問い合わせをいただいております。ミライースは4つのグレードを展開しているのですが、当店で最も人気のグレードはGグレードです。
Gグレードはオートでサイドミラーを収納したり、ヘッドライトがLEDなので機能性重視の方には一番おすすめしています。
Bグレードはグレードの中で最も値段が安く、法人のお客様向けに販売をしております。
街乗りとして利用する場合は、GやXをおすすめしております。XグレードもヘッドライトがLEDなので、年配のお客様からは『明るくなって夜の運転が安心になった』という声をいただいています」
さらに関西圏のダイハツ販売店担当者は次のように話します。
「ミライースは多くのお問い合わせをいただいております。
当店で人気のグレードは、XやLグレードが人気となっております。こちらは『余計なものはいらない!』というお客様やシンプルに乗りたいという方に人気なモデルです。
X以下ではメカニカルキー仕様なので、スマートキーに慣れていない年配のお客様からお問い合わせをいただくことが多いです」
※ ※ ※
また冒頭のミラ イース GR SPORT コンセプトは、「走りを楽しむ為のエントリースポーツ」をコンセプトに660ccの排気量を変えずターボ化ならび5速MTを搭載。
さらに専用エアロやシート、ホイールなどを装着したモデルで、クルマ好きからも注目を集めています。
前出とは別のダイハツ販売店担当者は「GR SPORTがお披露目されて以降、『購入できるのか』などの問合せを多数頂きます。ただし、あくまでもコンセプトなので販売の予定はないと思いますが、コペンGR SPORTの例もあるので可能性はあるかもしれません」と話していました。
そんなミラ イースですが、近年の価格高騰もありながらも市販モデルはベースグレードのGが99万2200円からトップグレードのGが132万0000円からとなっています。
コストアップが著しい自動車業界において100万円を切る価格設定は、ダイハツの徹底的なこだわりと消費者に対する想いが込められていることでしょう。
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みんなのコメント
ちょっとでも坂を上がろうものなら唸り出す
ただし、近隣営業車などには向いているので金融機関などの営業車になっているのも理解できる