レクサスではコンパクトスポーツセダンのISが2020年11月4日にフルモデルチェンジ並みのビッグマイナーチェンジで一新された。
それに引き続き、レクサスのフラッグシップサルーンのLSが内外装、走り、安全装備、運転支援装置など多岐にわたる大幅な改良を受け、2020年11月19日から発売開始となった。
日本上陸から15年 販売過去最高の裏で見え隠れする「レクサスに足りないもの」
今やレクサスブランドはSUVが販売の主力となりセダンの影が薄いなか、LSがどのような改良を受けたのかが気になるところ。現行LSは2017年にデビューして以来、初の大掛かりな改良となる。
日本だけでなく世界中をターゲットとした高級サルーンである新型LSの魅力に迫る。
文/ベストカーWeb編集部、写真/LEXUS
【画像ギャラリー】世界が驚愕!! 新型レクサスLSの進化が丸わかりの蔵出し画像全20カット
エクステリア
新型LSはヘッドランプデザインの変更、スピンドルグリルの色変更などにより高級感が増している。写真は新色の銀影ラスターで鏡面のように滑らか
現行LSのデザインは、先代までがオーソドックスなセダンタイプだったのに対し、クーペフォルムを新たに採用。なだらかに下がるルーフラインのショートデッキスタイルが美しい。
LSのライバルと言えば、メルセデスベンツSクラス、BMW7シリーズとなるが、LSのクーペルックはライバルにないスポーティさを感じさせてくれる。
新型では、基本的なプロポーションは変更されていないが、新デザインのヘッドランプにより顔の印象はかなり違う。
ヘッドランプは上から小型3眼ランプユニット、L字が際立つクリアランスランプ、ブレードスキャンAHSの3層にわかれていて、厚みが増したぶん高級感も増している。
LSはドライバーズサルーンとしても魅力的で、よりスポーティに見えるクーペフォルムが似合っている。ライバルにはない特徴のひとつ
そのほか、レクサスのアイデンティティであるスピンドルグリルはダークメタリックに変更。これは従来型はカッコいいが高級サルーンとしては少々やりすぎという意見を取り入れたものだと思われ、実際にシックな雰囲気に仕上げられている。
エクステリアでのトピックとしては、『銀影(ぎんえい)ラスター』という新規外板色を設定したことだろう。この銀影ラスターは、シルバーにこだわってきたレクサスの最新カラーで、鏡面のように粒子感をほとんど感じさせない滑らかな質感を誇る。
インテリア
インテリアのコンセプトは「月の道」。プラチナ箔&西陣織によるコンビネーションは幻想的でもあり、高質感の塊だ
銀影ラスターの外板色は、日本ならではの美意識を表した考え方を追求した結果誕生したものだが、インテリアにもそのコンセプトが反映されている。
インテリアのコンセプトは「月の道」。これは、時の移ろいの中でさまざまな表情を感じさせるデザインのことである。
オーナメントにプラチナ箔&西陣を新規設定し、西陣織の銀糸やプラチナ箔の輝きにより、月明かりに照らされた波の揺らぎによる「月の道」を表現しているという。
レクサスはIS、RCの特別仕様車で、銀墨にこだわったインテリアを実現していたが、LSは「月の道」をモチーフとして魅力的かつ幻想的に仕上げている。
レクサスの内装へのこだわりは量販車としては世界随一ともいわれているのも頷ける。こちらもドイツ御三家のフラッグシップサルーンにはない、日本の美意識が具現化されていると言っていい。
レクサスお得意のタン系のオーカーのインテリアカラーも健在。大型のタッチパネルを採用したディスプレイは使い勝手、視認性とも高い
メカニズム
LSは高級サルーンながら、レクサスのDNAである走って楽しいことを重要視していて、改良によりさらに走りのスポーティに磨きがかけられている。
3.5L、V6ツインターボはトルク特性が見直され、使用頻度の高い実用域でのエンジントルクの立ち上がりを向上させている。
そのいっぽうで高級車として重要な静粛性も高め、燃費性能もアップしている。
ISでも足回りにはかなりこだわって開発が続けられていたが、新型LSでもそれは同じ。減衰力可変ダンパーAVSは減衰力を低減し、上質な乗り心地を実現。
また、減衰力の可変幅を拡大したことにより優れた操舵応答性とスタビリティの向上に大きく寄与している。
新開発ダンパーの採用は、スポーティな走りとLSのDNAである静粛性、乗り心地の向上には欠かせないアイテム
トルク特性の見直しで加速性能アップ!!
安全装備
安全装備は日進月歩の進化を遂げていて、新型LSにはフラッグシップにふさわしい装備が用意されている。
最もわかりやすいアップデートはプリクラッシュセーフティが交差点右折時に前方からくる対向直進車、右左折時に前方からくる横断歩行者も検知可能となるなど、対応領域が大きく拡大されている。
また、2019年にRXに初採用されたブレードスキャンアダプティブハイビームシステム(AHS)を採用。これは配光を細かく制御し、必要なところにだけハイビームを照射するなど、夜間の安全運転に大きく貢献する技術だ。
LSは従来モデルにも後方視界の確保のためにデジタルインナーミラーが装着されていたが、高解像度でより大型の9.6インチディスプレイを新たに採用している。
どんな状況下でも後方視界が確保できるデジタルインナーミラーは、高解像度で大型の9.6インチディスプレイを採用
運転支援装置
LSは大型ボディのため狭い駐車場などでは非常に苦労するが、Advanced Parkがあればストレスフリーで駐車できる
LSは高級サルーンであると同時に走りを楽しめるドライバーズカーゆえに運転支援装置にも抜かりはない。
今回の最大のトピックは、Advanced Parkで、駐車場での操作において、ドライバー監視のもと、カメラと超音波センサーを融合して全周囲を監視し、ハンドル操作、アクセル、ブレーキ、シフトチェンジの全操作をクルマが支援するという優れもの。
このAdvanced Parkではクルマ主体ではあるが、ドライバーの感性に寄り添うという観点で開発されていることが強調されている。
新型LSには高速道路の走行において、アクセル、ブレーキ、ハンドル操作のすべてから解放される(自動運転レベル2)Advanced Driveという運転支援装置が用意されるが、こちらは2021年の発売予定となっている。
新型LSは運転支援装置が充実しているが、高速道路限定で運転中のハンズオフ機能が追加されるのは2021年になってから
価格
新型LSの価格は、全モデル1000万円オーバーとなり、3.5L、V6ツインターボのLS500が1114万~1580万円だ。いっぽう、3.5L、V6+モーターのLS500hは1260万~1728万円。
マイナーチェンジにより日本人の美意識をはじめ、日本的なテイストが強調されているのは日本人としては誇らしい。
一番安いモデルで1114万円!!
最も高いモデルは1728万円!!
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