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GR86がオレンジ、BRZがブルー。10周年特別仕様車に込めたそれぞれの思いとは

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GR86がオレンジ、BRZがブルー。10周年特別仕様車に込めたそれぞれの思いとは

7月24日に発表されたトヨタGR86/スバルBRZの10周年記念特別仕様車。GR86は「RZ 10th Anniversary Limited」として、BRZは「S 10th Anniversary Limited」というように、ベースとなるグレード名を除くと仲良く同じネーミングで展開される。初代86/BRZの誕生10周年を記念して企画された。

2021年の新型の発売から1年目に設定された特別仕様車だが、ファンに喜んでもらうため、フルモデルチェンジ車の開発で多忙な時期に、今回の特別仕様車も同時に企画していたという。

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GR86はボディカラーに特別設定色の「フレイムオレンジ」を採用、室内もシートのセンター部分や各所にあるステッチがオレンジ色となる。一方でBRZのボディカラーは既存のWRブルーパールだが、シートのセンター部分やステッチが青になる。ドアトリムのショルダー部分には同じデザインとなる10周年の特別刺しゅう「10th anniversary」を施しており、リヤガラス下端には2台ともに「10th anniversary SINCE 2012」のステッカーを貼り付けている。

さて、GR86がオレンジ色のボディカラーを採用した理由について、TOYOTA GAZOO Racingでは、「初代86では当初イメージカラーとしてオレンジメタリック、特別仕様車でソリッドのソーラーオレンジ(2016年のGTソーラーオレンジリミテッド)を採用するなど、オレンジにこだわってきました。2021年に発売した新型では、GR86として生まれ変わらせるため、イメージカラーをオレンジから白・赤・黒に刷新した経緯があります。今回の特別仕様車は86としての10周年を祝うため、初代でこだわってきたオレンジを復活させたいという強い思いがあり、フレイムオレンジを採用しました」

また、7月24日に富士スピードウェイで開催されたイベント「FUJI 86・BRZ STYLE 2022」で、GR86の開発責任者を務めるGR車両開発部 GRZ チーフエンジニアの末沢泰謙氏は「初代86で一番人気があったオレンジを彷彿させるカラーに加え、プロジェクトチームのもう一つの思いなんですけれども、ちょうど50年前の1972年にデビューした初代のTE27カローラレビンでオレンジのボディカラーが大変人気がありました。TE27はトヨタのFRスポーツクーペの先駆けになったクルマで、AE86の11年前に誕生した最初のスポーツクーペです。こうした思いを込めてこのオレンジを選びました」と説明していた。

では、兄弟車のBRZが特別仕様車にWRブルーを採用した理由は何だったのだろうか? スバルBRZの開発責任者を務める商品企画本部 PGM(プロジェクトゼネラルマネージャー)の井上正彦氏は7月24日の同イベントで「ボディカラーは新型の販売実績で34%がWRブルーパール、2位が22%のクリスタルホワイトパールで、青が断トツ人気です。WRブルーは定番なんですけれども、これが10周年の特別仕様車に適しているだろうということで。また、2021年のスーパーGTでBRZ GT300が念願のシリーズチャンピオンを獲得しましたし、青をまずベースにしました。私の推しはセラミックホワイトだったんですけれども、喧喧諤諤(けんけんがくがく)あってWRブルーになりました」と語った。

フレイムオレンジとWRブルー。トヨタは過去の名車にイメージを求めたのに対し、スバルはモータースポーツと直結するブルーを選択。10周年記念の特別仕様車のカラーに見る2社の考え方の違いが興味深い。

■GR86「RZ 10th Anniversary Limited」
販売:2022年7月24日~9月30日までの期間限定で予約受注の受け付けを行い、2023年初頭ごろの発売を予定。
価格:6速MT 346万9000円/6速AT 363万2000円

■BRZ「S 10th Anniversary Limited」
販売:200台を限定販売。2022年7月28日~9月30日の期間中に注文を受け付けるが、受注台数が200台に達した時点で終了。
価格:6速MT 338万8000円/6速AT 355万3000円

〈文=ドライバーWeb編集部〉

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