あと十数年もすれば必ずやってくるEV(電気自動車)の時代。徐々に普及し始めているとはいえ、EVを身近に感じられない人はまだまだ多いはず。でも、のんびりかまえている暇はない!? 来たるべき時代に備えて、EVの実力を今一度おさらいしておこう。
文/FK 写真/日産、トヨタ、テスラ、Newspress UK、写真AC
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航続距離だけじゃない! 走り屋でも大満足の走行性能を持つモデルが続々登場
2030年代半ばまでに国内における新車販売のすべてを電動自動車(EV)やハイブリッド車(HV)に切り替え、ガソリン車の販売を事実上禁止する目標を打ち出した日本政府。そして、この動きに追随するかのように各社からEVが発売され始めているのは周知のとおり。
しかし……このモータリゼーションの急速な進展についていけていないのは、実は我々ユーザー側。ガソリン車全廃に向けたカウントダウンに入った今、少しでもEVに関する情報を知っておきたい。そこで、ここではEVの何がすごいのか? を紹介していこう。
電気をエネルギー源に電動モーターの駆動力で走行するEV。ガソリン車やハイブリッドと比較すると、一般論として排気ガスを出さないから環境に優しい、走行中は低騒音&低振動、エンジンルームがないからスタイリングの自由度が高い、加速力が良好など枚挙に暇がないほどのメリットがある。一方で航続距離が短い、充電に時間がかかるなどのデメリットはあるが、それも“今は昔”。なぜなら……。
現在生産されている電気自動車のなかで最長の航続距離を誇るテスラの『モデルS』は628~652kmの航続距離を実現。ガソリン車でも600km走れば1回は給油するでしょ? それを考えれば、イマドキEVの進化は圧巻のひと言(国産EVの代表格であるニッサン・リーフの航続距離もWLTCモード458km、JC08モード580kmとこちらも秀逸!)。
加えてこのモデルS、0-100km加速で2.1秒、1/4マイル(0-400m)加速でも9.23秒の市販量産車世界最速記録を樹立! EVが世の中のどんなスーパーカーをも凌駕するパフォーマンスを披露する時代は、すでに到来しているのだ。
テスラ モデルSは、航続距離だけにフォーカスされがちなEVの常識を覆したスーパーモデルだ 提供元:Tesla, Inc.
国産車の雄といえば、日産リーフ。航続距離は、458km(WLTCモード)。リーフe+ではバッテリー容量が62kWhに拡大され、最高出力が218psと、パワーも申し分なし!
また、EVはその大半が重量物であるバッテリーを床下に搭載していることから、運動性能向上の重要なファクターである低重心化を実現していることも特長のひとつ。もちろん、それに付随して走行安定性が高いことは言うまでもない。先述の加速性能の良さとともに、低重心&走行安定性の高さもEVの大きなアドバンテージといえる。
電源供給源としても使える、一石二鳥さも大きな魅力
そして、EVならではの機能として忘れてならないのが蓄電池として利用可能であること(V2H対応の電気自動車に限る)。EVのバッテリーは単に走ることに使うだけでなく、家庭への給電や余った電力を蓄えることができるのだ。
住宅へ電気を供給するには別売りのV2H機器が必要だが、日産のリーフe+(62kWh)の場合、一般家庭の約2~4日分の電力をまかなうことが可能。災害によって電力・ガス・水道・燃料などのライフラインが寸断された場合でも家庭や避難所への電源供給に使用できることは、防災意識が高まっている昨今において見逃せないポイントだ。
高速道路のSAなどに設置されている充電設備のほとんどが、短時間でより充電できる急速充電器だ。「EV QUICK」と表示された青い看板が目印 PHOTO : 写真AC
自宅での充電は10時間程度かかるが、電気代の安い深夜から充電をスタートさせれば、朝には充電が完了しているため、不便さは感じないはずだ PHOTO : 写真AC
「EV車は高い!」は、大きな勘違い
最後は、性能や機能以上に気になるお値段。EVと聞くとどうしても高価というイメージがついてまわるが、車両本体価格だけを見ると確かに高いのは事実。しかし、購入金額という意味ではガソリン車やハイブリッドと大差なし、というのが実情だ。
ガソリン車、ハイブリッド、EVをラインナップするレクサスの『UX』の場合、各モデルの車両本体価格は、
●UX200(ガソリン車):車両本体価格397万3000円~482万8000円
●UX200h(ハイブリッド):車両本体価格432万9000円~544万9000円
●UX300e(EV):車両本体価格580万円~635万円
と、やはりEVの価格はずば抜けて高いことは一目瞭然。しかし、UX300eは国・地方を含めて、さまざまな減税や補助金の恩恵にあずかることができ、結果として初期費用を抑えることができるのだ。東京都江東区に住んでいる人がUX300e version L(車両本体価格635万円~)を購入する場合を例に説明すると、
・国の補助金とエコカー減税で102万4300円優遇(環境省補助金を利用した場合)
・地方自治体の補助金で55万円優遇
となり、合計157万4300円の優遇処置が受けられるのだ。
優遇処置を考慮すると、UX300eの車両本体価格は実質422万5700~477万5700円ということになる
ガソリン車やハイブリッドもまだまだ捨てがたいが、上述のようにEVはEVならではの魅力があり、大きな可能性も秘めている。そう考えると、近い将来訪れるEV時代も決して悪いものではなさそうだ。
車両本体価格は高いと感じるものの、補助金や減税などを加味すると実はさほど高くはない。ライフラインの電源供給源などとしても使えることを考えるは逆にお得といえる
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みんなのコメント
今のEVそのものに魅力を感じて買い替えるならお得だろうけど