セブリング・インターナショナル・レースウェイでWEC世界耐久選手権とダブルヘッダーで開催されているIMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ第2戦セブリング12時間。
3月15日に行われた予選は、アキュラARX-05を駆るアキュラ・チーム・ペンスキー6号車(デイン・キャメロン/ファン・パブロ・モントーヤ/シモン・パジェノー組)がポールポジションを獲得した。
懐かしのアースカラーやアノ人にも遭遇。独自のレース文化、歴史を感じた『WECセブリング』現地ブログ2回目
プラクティス1ではウェレン・エンジニアリング・レーシング(アクション・エクスプレス・レーシング)の31号車キャデラックDPi-V.Rがトップタイムをマークし、プラクティス2ではマツダチーム・ヨーストの55号車マツダRT24-Pがトップで、ナイトプラクティスのプラクティス3でも55号車マツダが続けてトップ。そして、予選直前のプラクティス4では6号車アキュラARX-05が最速だった。
夕方にWECのレースがスケジュールされているためにIMSAの予選は午前中に行われた。まだ気温24度と上がり切らないなかでのドライコンディションでのタイムアタック合戦では、1分45秒865を記録したキャメロンが2番手に0.146秒の差をつけてのポールポジション獲得を果たした。彼とカーナンバー6に乗るのはファン・パブロ・モントーヤとシモン・パジェノーだ。
予選2番手はトリスタン・ヌネスがドライブした77号車マツダ。開幕戦のデイトナ24時間でフロントロウを独占した彼らだが、惜しくも2戦連続ポールとはならなかった。ニュネスと共にカーナンバー77をドライブするのはオリバー・ジャービスとティモ・ベルンハルトだ。
予選3番手はエリオ・カストロネベスがアタックを担当した7号車アキュラ。彼のベストラップはヌネスと1000分の1秒まで同じだった。
こうしたケースでは先にそのタイムを出した者が優先される。ヌネスのマツダは予選2番手となり、カストロネベスは3番手でグリッド2列目からスタートを切ることとなった。カストロネベスとマシンをシェアするのはリッキー・テイラーとアレクサンダー・ロッシ。
もう1台のマツダ、55号車は予選7番手で、6台がエントリーしているキャディラックは予選で4、5、6、8、9、10番手に。開幕戦のデイトナで優勝したウェイン・テイラー・レーシングの10号車は予選6番手だった。トヨタからWECに参戦しているため、今回彼らのマシンに小林可夢偉、フェルナンド・アロンソは搭乗していない。
1台エントリーのニッサン車、54号車ニッサンDPiはLMP2マシン2台の後ろの13番手だった。LMP2は今回その2台のみが出場している。
キャメロンは「ポールポジション獲得はうれしい。昨日はトラブルが出たが、原因は解明され、ナイトプラクティスを終えてから午前2時まで作業が続いた」と予選に至るまでの裏話を披露。
「アキュラARX-05は開発が進んで大きく進歩している。セブリングのバンピーなコースでもサスペンションの働きが良くなっているので去年より乗りやすい。だから走っていて楽しいよ。予選アタックでは走る喜びを感じることができたほどだった」と付け加えた。
■アキュラNSX GT3がGTDクラスポール獲得
惜しくも予選2番手となったマツダのヌネスは、「セブリング12時間でフロントロウグリッドに着けたのだからうれしいね。マツダはデイトナでもセブリングでも予選で速いところを見せた。あとはレースだ。僕たちに勝つ力はある。昨シーズンよりずっと大きな自信を持ってレースに臨める。明日のレースが今から楽しみだ」と語った。
GTル・マン(GTLM)クラスはポルシェGTチームの911号車、912号車ポルシェ911 RSRが予選ワン・ツー。
3番手はコルベット・レーシングの3号車シボレー・コルベットC7.Rで、チップ・ガナッシ・レーシングが走らせるフォードGTは67号車が4番手と21号車が8番手。レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングがオペレーションを行うBMWチームRLLのM8 GTEは予選6、7番手だった。
GTデイトナ(GTD)ではマイヤー・シャンク・レーシングの86号車アキュラNSX GT3がクラスポールを獲得している。
16日の決勝レースは現地10時40分(日本時間23時40分)にスタート。ゴールは真夜中前になる。雨の予報もあり、どんなレース展開、そして結果になるかは予測がつかない。
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