現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > え…いま何て言った…?? マツダ社長「ロータリーエンジン開発チーム立ち上げます」 マジかー!??【東京オートサロン】

ここから本文です

え…いま何て言った…?? マツダ社長「ロータリーエンジン開発チーム立ち上げます」 マジかー!??【東京オートサロン】

掲載 71
え…いま何て言った…?? マツダ社長「ロータリーエンジン開発チーム立ち上げます」 マジかー!??【東京オートサロン】

 2024年1月12日、東京オートサロン2024(幕張メッセ)のマツダブースで開催された記者発表会にて、マツダの毛籠勝弘代表取締役社長は「今年2月1日より、ロータリーエンジンの開発グループを立ち上げます」と発言。あまりの発言に信じられず近くの広報部員に確認したところ、「確かに言いましたね」とのこと。マジか。マジでした。以下速報でお伝えします。

文、写真/ベストカーWeb編集部

え…いま何て言った…?? マツダ社長「ロータリーエンジン開発チーム立ち上げます」 マジかー!??【東京オートサロン】

■キッカケはイベントとモビリティショーの「アイコニックSP」

 記者席に動揺が走り、「本当…なのか??」という発言が漏れた。前述のとおり、マツダ毛籠社長が(この21世紀も1/4を経過しようという時期に)新規でエンジンの開発チームを立ち上げる、と発言したのだ。それもロータリーエンジンの。いや、ロータリーエンジンだからこそ、か。

ファンとの交流、「アイコニックSP」の反響が当初の予想よりすさまじく大きかったことが、新規のロータリーエンジン開発チーム発足の契機となったことを明かした

 毛籠社長によれば、昨年(2023年)、富士スピードウェイと岡山国際サーキットで開催された「マツダファンフェスタ」に参加した際、多くのマツダファンと生身の交流を通して「(マツダを)もっとクルマを楽しみたい人のためのブランドへ成長していきたい」と決意を新たにしたという。

 そのうえで、昨年10月にはジャパンモビリティショーに「アイコニックSP」を出展。この2ローターRotary-EVシステムを搭載するコンパクトなスポーツカーの反響がすさまじく、社内に「ブランド体験推進本部」を立ち上げ、「皆さまに背中を押されまして、この夢に近づくべく、今年2月1日、ロータリーエンジンの開発グループを立ち上げます」と発表した。

コンパクト2ドアクーペ+リトラクタブルライト+跳ね上げ式ドア+2ローターエンジン搭載…と、クルマ好きの夢を佃煮にしたようなコンセプトカーだった「アイコニックSP」。ベストカーの緊急アンケートでも「印象深いクルマ」第1位だった

 新規開発チームは、カーボンニュートラル時代に向けた課題をブレークスルーする役割を担うという。

 実は2018年にも一度結成されたそうで、今回は「再結成」とのこと。SKYACTIV-Xの開発を通して培った燃焼技術などを投入し、ロータリーエンジンの可能性を追求していく。まだ辞令は出ていないが、30人程度のグループとなるそう。ロータリーエンジンは電動化と組み合わせると相性がよく、また水素ロータリーエンジンなど、環境対応への可能性を感じさせている、とのことだった。

 マツダはロータリーエンジン搭載車を、いったん2012年にすべて生産終了。それから11年が経過した2023年、「R-EV」というかたち、いわゆる「EV走行のための発電用エンジン」としてMX-30に搭載させて復活、市販した。

 この仕組みをさらに発展させ、2ローターで搭載するのが前述のコンセプトカー「アイコニックSP」だ。

「なんだ…発電用か…」と思うなかれ。もちろん発電用途(分類でいうと「シリーズ型のプラグインハイブリッド車」ということになる)でも多くの可能性を秘めているが(軽量小型のロータリーエンジンはPHEVの発電ユニットとして大変相性がよい)、上述の毛籠社長のコメントにある「水素ロータリー」の可能性も充分に感じられるし、そのうえで近年欧州や南米で注目を集めているe-fuelやバイオ燃料の可能性を組み合わせれば、ロータリーエンジン単体を搭載した内燃機関のスポーツカー復活も夢物語とは言えなくなる。

マツダはこの日、MAZDA SPIRIT RACINGという新ブランド立ち上げチームも発表。チーム代表に前田育男氏が就任(写真右の人物)。スペシャルモデルの第一弾となるのはMAZDA SPIRIT RACING RS concept(写真左のロードスター)

「課題は多く、簡単な話ではないが、鍛錬を積んだ技術者たちを再結集した」と、マツダ毛籠社長は熱く語った。大事なのは「開発の技術を途絶えさせないこと」だし、より多くの人々が夢を持ち続けて、多様な未来を信じ続けることだ。

 同じ日(2024.1.12)、期せずしてトヨタブースでは、モリゾウさん(豊田章男トヨタ自動車会長)が「佐藤社長に頼んで、(新規の)エンジン開発チームを立ち上げました」と発言して、こちらも記者たちの度肝を抜いた。

 トヨタもマツダと同じく、内燃機関の夢を諦めていない。あの音や振動が好き、という層の想いを守るとともに、こうした新規開発技術は、現在ガソリンエンジン車に乗っている人たちの愛車を守り、世界中にいる内燃機関エンジニアの職と技術を守ることにも通じる。

「カーボンニュートラルへの道はひとつではない、マルチパスウェイこそ最善手」と言い続けてきたモリゾウさんの構想に、盟友マツダが「新型ロータリーエンジン」という選択肢で高らかに名乗りをあげた。これは熱い!!!!!

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

今年4月から車検が「2か月前」から受けられるようになりますが、実際に何が変わるのでしょうか?
今年4月から車検が「2か月前」から受けられるようになりますが、実際に何が変わるのでしょうか?
Merkmal
日産が新旧「エクストレイル」のコンセプトカー発表! “エスプレッソ&レコード”を野外で楽しむ「“Chill”を感じられるカスタム」とは
日産が新旧「エクストレイル」のコンセプトカー発表! “エスプレッソ&レコード”を野外で楽しむ「“Chill”を感じられるカスタム」とは
VAGUE
後ろのワイパーから「謎のビニール袋」がブラブラ…何のため? 実は“おそろしい危険ブツ”の可能性も!? 迷惑与える運転行為 どう対策すべきなのか
後ろのワイパーから「謎のビニール袋」がブラブラ…何のため? 実は“おそろしい危険ブツ”の可能性も!? 迷惑与える運転行為 どう対策すべきなのか
くるまのニュース
〈御社の社食、いただきます!〉部品メーカーの最新社食トレンド 味や値段だけじゃない 多様性や環境に配慮したメニュー
〈御社の社食、いただきます!〉部品メーカーの最新社食トレンド 味や値段だけじゃない 多様性や環境に配慮したメニュー
日刊自動車新聞
ハイパワーハイブリッド搭載!トヨタ『タコマ』ニューモデルをチェック[詳細画像]
ハイパワーハイブリッド搭載!トヨタ『タコマ』ニューモデルをチェック[詳細画像]
レスポンス
一体なぜ? バイクには「運転代行」が存在しない理由とは
一体なぜ? バイクには「運転代行」が存在しない理由とは
バイクのニュース
101回目の「箱根駅伝」開催! サポートは14年連続で「トヨタ車」 誰が運転するの? 選定基準は? どんなクルマが走るの? 今年も「センチュリーSUV & GRMN」登場!
101回目の「箱根駅伝」開催! サポートは14年連続で「トヨタ車」 誰が運転するの? 選定基準は? どんなクルマが走るの? 今年も「センチュリーSUV & GRMN」登場!
くるまのニュース
走りの復活!「R32」スカイラインGT-R レース仕様車の技術開発
走りの復活!「R32」スカイラインGT-R レース仕様車の技術開発
レスポンス
菰田 潔が選ぶ今年の1台は「MINI クーパー」━━【若者はこれに乗れ! KURU KURAカー・オブ・ザ・イヤー2024-25】
菰田 潔が選ぶ今年の1台は「MINI クーパー」━━【若者はこれに乗れ! KURU KURAカー・オブ・ザ・イヤー2024-25】
くるくら
ヤマハ「Y-AMT」+MT-09 vs BMW「ASA」+R1300GSアドベンチャー【注目のクラッチレス機構を徹底比較・後編】
ヤマハ「Y-AMT」+MT-09 vs BMW「ASA」+R1300GSアドベンチャー【注目のクラッチレス機構を徹底比較・後編】
モーサイ
約70万円!カーター新型「3人乗りトライク」発売へ! 超パワフルな「250ccエンジン」搭載した“上級モデル”に反響続々! まさかの「5速MT」仕様に驚きの声も!
約70万円!カーター新型「3人乗りトライク」発売へ! 超パワフルな「250ccエンジン」搭載した“上級モデル”に反響続々! まさかの「5速MT」仕様に驚きの声も!
くるまのニュース
【スーパーカー3台対決】ランボルギーニ ウラカン ステラート対ポルシェ911 GT3 RS対KTM X-Bow GT-XR
【スーパーカー3台対決】ランボルギーニ ウラカン ステラート対ポルシェ911 GT3 RS対KTM X-Bow GT-XR
AutoBild Japan
「ガソリン価格」25.1円安くなる? ついに「暫定税率廃止」へ! 取得時の税も見直し? 大綱には何が書かれてる? 25年はどうなる?
「ガソリン価格」25.1円安くなる? ついに「暫定税率廃止」へ! 取得時の税も見直し? 大綱には何が書かれてる? 25年はどうなる?
くるまのニュース
日本と見間違うほど街には「日本車っぽい」クルマだらけ! ほかのアジア諸国とはひと味違うマレーシアの自動車事情
日本と見間違うほど街には「日本車っぽい」クルマだらけ! ほかのアジア諸国とはひと味違うマレーシアの自動車事情
WEB CARTOP
発進から停止まですべてバイクがやってくれる? BOSCHの最新電子制御をKTMのプロトタイプマシンで体感
発進から停止まですべてバイクがやってくれる? BOSCHの最新電子制御をKTMのプロトタイプマシンで体感
バイクのニュース
「渋滞しているのに先頭まで行って合流するのズルくないですか?」 いまでも勘違いする人多発! 各社が推奨する「ファスナー合流」は何が良いの? 渋滞軽減に効果あった?
「渋滞しているのに先頭まで行って合流するのズルくないですか?」 いまでも勘違いする人多発! 各社が推奨する「ファスナー合流」は何が良いの? 渋滞軽減に効果あった?
くるまのニュース
座り心地が劇的向上!プロが選ぶおすすめシートクッションで快適ドライブを実現 ~Weeklyメンテナンス~
座り心地が劇的向上!プロが選ぶおすすめシートクッションで快適ドライブを実現 ~Weeklyメンテナンス~
レスポンス
第2話 HondaGO BIKE LESSONに参加!【連載マンガ】初心者バイク女子の「全治一年」から始める起死回生日記  
第2話 HondaGO BIKE LESSONに参加!【連載マンガ】初心者バイク女子の「全治一年」から始める起死回生日記  
モーサイ

みんなのコメント

71件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

293.6340.7万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

163.0270.3万円

中古車を検索
MX-30の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

293.6340.7万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

163.0270.3万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村