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本命登場!! やっぱりあった日産ノートオーラNISMO 約300万円で今秋発売

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本命登場!! やっぱりあった日産ノートオーラNISMO 約300万円で今秋発売

 2021年8月17日、いよいよ日産のコンパクトカー「ノート」の派生モデルである「ノートオーラ」が発売となった。6月に発表されていた同モデルは、ノートをベースに、こだわりのアイテムを満載し、e-POWERもさらにパワーアップ。「プレミアムコンパクトカー」として仕立て上げられたクルマだ。

 そしてこの日、日産は、このノートオーラのNISMO版である「ノートオーラNISMO」を今秋に発売することも発表。ノートオーラをベースに、NISMOが参戦しているフォーミュラEマシンの特徴を入れ込んでおり、NISMOの新世代デザインと、シャープなハンドリングを実現するという。

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 フロントリップが輝く、ノートオーラNISMOについて、ご紹介しよう。

文:吉川賢一
写真:NISSAN、ベストカーWEB編集部/撮影:中里慎一郎

【画像ギャラリー】本稿未掲載含む全36枚!! ノートオーラNISMOのすべてをギャラリーでチェック!!

コンセプトは「俊足のシティレーサー」!!

 NISMOによると、先代(E12)のノートNISMOはかなりのヒットモデルだったそうだ。通常、こうしたカスタムカーは5%を超えるとヒットモデルといわれるが、ノートe-POWER NISMOが登場した2017年以降は、E12ノート全体の台数に対し、ピークで14%もの割合にまで及んだという。

 先代のヒットをうけ、今回のノートオーラNISMOの開発にあたっては、多くのノートNISMOファンの期待に応えるよう、念入りに調査をしたそう。その結果、走行性能の高さ、そしてエクステリアデザインが重要ポイントと判明、今回、この2点を特に磨き込んだそうだ。

 商品コンセプトは、「Agile Electric City Racer(俊足のシティレーサー)」。先代の良さを引き継ぎながら、新世代の走りの魅力を表現するため、フォーミュラEマシンのデザインテイストを意識して開発を行ったという(ノートオーラNISMOのチーフプロダクトスペシャリスト饗庭貴博氏)。

4125×1735×1505(全長×全幅×全高)mm、ホイールベース2580mm。ノートオーラと比べ、全長は80mm長く、全幅は変わらず、全高は20mm下がっている

NISMOのカスタムカーらしく、リアバンパーの造形や、低い位置に入れられたレッドラインなど、リアビューもスポーティに引き締められている

 ノートオーラに対する主な変更点は、フロントオーバーハングを30mm、リアオーバーハングを50mm、合わせて全長80mm伸ばし、20mmほどローダウンした。エクステリアには、フォーミュラEマシンに似たNISMO専用空力パーツを多数装備。リアバンパーには、レーシングカーをイメージしたリアLEDフォグも搭載する。

 また、ミシュランのハイグリップタイヤであるパイロットスポーツ4を装着し、専用シャシーパーツとリアの車体補強、限界性能向上に合わせたシャシー制御、VCM(ビークルコントロールモジュール)変更によって、伸びのある加速感へとチューニング。レスポンスが激変するNISMOモードも追加された。

 こうした大改良が功を奏し、加速の伸びやハンドリング性能は、先代のノートe-POWER NISMOと比べて、1ランク以上進化している。まさに「俊足」だ。詳しくは後述するが、運転していて、非常に気持ちが良い!!

フロントバンパー下のスプリッターは、フォーミュラEのレースカーに似たデザインが施されている。バンパーサイドに入るサイドスプリッターや、カナードウイングの形状も吟味されている

リアバンパー中央についた7灯のリアLEDフォグは、フォーミュラEにインスパイアされたもの

205/50R17のタイヤホイールを装着。ノートオーラからリム幅を0.5インチ増加させ、7.0Jのツートーン鍛造アルミホイールとした。タイヤはミシュランのパイロットスポーツ4。強烈なグリップを誇るスポーツタイヤだ

NISMO仕様ならではの「特別なインテリア」

 インテリアも、NISMO色でコーディネートされている。インパネやセンターコンソールなどのフィニッシャーなども、ダークトーン&レッドアクセントが施されており、金属調レッドのスタータースイッチや、モードスイッチが非常にスポーティだ。レッドカーボン調フィニッシャーのセンターコンソールがカッコ良い。

NISMO専用のコーディネートがなされた、ダークトーン&レッドアクセントのインテリア。ステアリングホイールやシート、センターコンソール、ドア内張り、コンソールなど、加飾は多岐にわたる

 またノートオーラNISMO専用のステアリングホイールには、NISMOエンブレムが入ったステアリングフィニシャーが入る。オプションではNISMOレカロシートもあるが、ファブリックとPVCのコンビネーション専用シートが標準タイプとなる(ノートオーラと形状は同じ)。

 背もたれにはNISMOロゴが刺繍されており、レッドとグレーのツインステッチも非常にマッチしている。さらには、シートベルトも赤で統一されている。

専用ファブリックとPVCのコンビネーションシートが標準タイプとなる。NISMOロゴが刺繍されており、レッドとグレーのツインステッチが入っている。シートベルトも赤で統一されている

 NISMO専用のメーターグラフィックや、赤いパワーメーターとNISMOロゴが、スポーツマインドを高揚させてくれる。メーター表示は、クラシックモード、エンハンスモード、それぞれにNISMO専用グラフィックが用意されている。こうした「特別感」は、NISMOオーナーにとっては大変魅力的に映るだろう。

金属調レッドのスタータースイッチとモードスイッチが非常にスポーティ。レッドカーボン調フィニッシャーのセンターコンソールもカッコ良い

NISMO専用のメーターグラフィック。赤いパワーメーターとNISMOロゴが、スポーツマインドを高揚させてくれる。クラシックモード、エンハンスモード、それぞれにNISMO専用グラフィックが用意されている

匠の仕事を感じられる、超絶妙なチューニング

 ノートオーラとノートオーラNISMO、実は、搭載されているEM47モーター(最高出力136ps(100kW)、最大トルク300Nm)は同じものを使っている。異なるのは、NISMO専用チューニングによって、エンジン回転が頭打ちして加速感が鈍らないよう、制御が改良されている点だ。

 300Nmもある最大トルクによって、車重1270kgのノートオーラNISMOは、力強い加速をする。先代のノートe-POWERも、パンチのある加速をしていたが、それよりも遥かに力強い。NORMAL、ECO、NISMOの全モードとも、オーラを上回る加速フィーリングだが、なかでも、NISMOモードの加速の強さとアクセルレスポンスは、「ヒヤッ」とするほど速い。

ノートオーラに対してアイポイントが20mm低いので、非常にスポーティな動きに感じる。NISMOモードの加速フィールは非常に力強く、そして速い!!

 コーナリング性能も非常に高い。ガチガチにされているのではなく、ロール感は残し、しっかりとサスストロークをさせてコーナリングするフィーリングなので、安心感が高い。わざとギャップを踏んでも、跳ね上げられるような挙動はなく、フラットでダンピングが効いている、すっきりした挙動だ。

 これには、ミシュランのパイロットスポーツ4による効果が大きいようだが、タイヤのワイドリム化(6.5J→7.0J)、フロントストラット板厚アップ(t2.3→t2.6化)、バネ定数36%アップ、減衰力チューニング、20mmローダウンに伴うバンパーラバー調整など、シャシー改良も絶妙に効いている。

 リアのしっかり感が高いのは、リア車体補強やモノチューブ式リアショックを使った恩恵だろう。

コーナリング性能は、ガチガチにされているのではなく、ロール感は残し、しっかりとサスストロークをさせてコーナリングするフィーリングなので、安心感が高い

 「ベースとしたノートオーラのバランスが非常に高く、先代のように車体対策をたくさんする必要がなかった。また、日産のトップドライバー(神山ドライバー:GT-Rの初期開発を担当。ニュル7000LAPの経験を誇る)がチューニング担当してくれたおかげで、絶妙なところに落とし込むことができた。まさに匠の仕事でした。」(チーフビークルエンジニアの長谷川聡氏)

 とにかく、NISMOモードの痛快な加速フィールと、超絶妙な足回りが非常に魅力的。「俊足のシティレーサー」というコンセプトにピッタリのモデルに仕上がっている。

最高出力136ps(100kW)、最大トルク300NmのEM47モーターは、専用チューニングによって、加速の伸びが続く特性となっている

NISMOエクステリアフルパッケージが施されたノートオーラNISMO。フードステッカーをはじめとして、バンパーサイド、サイドロア、フロントグリル、リアバンパー、ホイールなど、至るところにステッカーが追加されている

コーナーの途中にある、荒れた路面を乗り越え、タイヤが多少バタついても、サスやタイヤのたわみで吸収し、キャビン側には揺れをさほど伝えてこない

専用レカロ製スポーツシートは前席2脚分で39万6000円。シートバックの形状が改良されており、より体にフィットするようなシルエットとなっている。効果は絶大だ

NISMOインテリアパッケージ装着されると、目が覚めるようなレッドのセンターコンソールやウィンドウスイッチフィニッシャーとなる

車両価格は税込286万9900円~

 車両価格は税込286万9900円。スーパーブラック以外はボディカラー代が5~8万円ほど追加となる。ちなみに、先代のノートe-POWER NISMO Sは税込で約272万円(レカロシート仕様は約299万円)であったことを考えると、今作のノートオーラNISMOは15万円近く上がっていることになる。

 また、NISMOだからといって、先進運転支援装備をカットすることはなく、ノートオーラと同じものが選べるようになっている。

 プロパイロットを搭載したい場合には、ETC2.0ユニットやステアリングスイッチ、ワイヤレス充電などのセットオプションとして34万9800円追加。さらに、専用レカロ製スポーツシートは前席2脚分で39万6000円。全部乗せすれば、総額は約390万円にもなる高額車となる。

 高いは高いが、このデザインと走りが得られて、なおかつ最先端の運転支援も備えるコンパクトスポーツとしては、妥当なところかもしれない。

 いま激戦区となっているコンパクトカー市場において、スポーツモデル自体が非常に少なく、スイフトスポーツやGRヤリスRS、くらいだ。

ノートオーラNISMOには4WD仕様がない。もしあれば、スポーツ4WDのGRヤリスがライバルになったかもしれない

 ノートオーラNISMOは、ハイブリッドコンパクトスポーツとしては珠玉の出来であり、ライバルになるクルマは現時点では国産車の中にはいない。先代のノートe-POWER NISMOの世界観が気に入った方はベストチョイスだと思うし、「コンパクトで他人とはひと味違ったクルマが欲しい」という方にもおススメといえる。

 ノートオーラの実質的なトップグレードとして申し分ない出来栄えだし、今後NISMOの最量販モデルとしてブランドのイメージ向上と拡散にも役立ちそうだ(マーチNISMOにももうちょっと力を入れてほしいとも思うが…)。

 エントリーNISMOとして最適な一台に仕上がった、ノートオーラNISMO。日産が、徐々に元気な姿を取り戻しつつあるいま、NISMOプロデュースのコンパクトスポーツは、いつの日か日産を救う存在となってくれるだろう。

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みんなのコメント

6件
  • 実物触れてみて、やね
    セカンドカーとしてめちゃくちゃ惹かれてる
  • ごてごて御飾りノートが400万円!
    もはや、安いのか高いのか
    感覚がマヒしてくる値段。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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