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今でも納期待ち人気SUV、トヨタ「ハリアー」の売れ筋ターボモデルを実燃費テスト!

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今でも納期待ち人気SUV、トヨタ「ハリアー」の売れ筋ターボモデルを実燃費テスト!

■トヨタ「ハリアー」ターボモデルの実燃費テストを実施

 トヨタの人気SUVである現行型「ハリアー」が登場したのは2013年7月のこと。発売から時間が経過していながらも、納期が遅くなりがちなことがたびたび話題になるほど、ハリアーは未だに高い人気を誇っています。今回はそのハリアーの2リッターターボモデルの実燃費をテストしてみました。果たしてどんな数値が出るのでしょうか?

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 登場当初には2.5リッターのアトキンソンサイクルエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドと2リッターガソリン自然吸気エンジンの2種類が用意されていました。

 もともと「ハイブリッドのハリアー」と謳うほど、トヨタとしてはハイブリッドを訴求していましたが、ガソリン車との価格差が小さくなかったせいか、販売比率としてはガソリンのほうが圧倒的に高くなっていました。

 ただし、約1.6トンの車体に2リッターでは力不足な印象があったのは否めず。そこに2017年6月のマイナーチェンジの際に、当初は予定のなかった2リッターガソリン直噴ターボエンジンモデルが追加されました。エンジンは8AR-FTSという型式で、すでにトヨタやレクサスの多くの車種に搭載されており、それぞれの車種のキャラクターに合わせて乗り味も差別化されています。

 エンジンスペックは、最高出力が170kW(231PS)/5200~5600rpm、最大トルクが350Nm(35.7kgm)/1650~4000rpmとなっています。興味深いことに、共通性の高いレクサス「NX300」と最大トルクは同じですが、最高出力がNX300は175kW(238PS)/4800~5600rpmであるのに対して、ハリアーは5kW(7PS)低く、発生回転数も異なっています。これはボディ構造の関係で、レクサスNXのほうがサブマフラーの容量が大きいことが理由です。

 今回は発売以降、今でも人気のハリアー2リッターターボ車で実燃費テストに出かけました。グレードは最上級の「PROGRESS」の2WD車で、車両価格は405万円。カタログ値であるJC08モード燃費の公表値は13.0km/L(4WD車は12.8km/L)となっていますが、はたしてどのくらいになるのでしょうか。

■市街地での実燃費は「8.1km/L」を計測

 まず、東京ドームのすぐ近くにあるトヨタ東京本社で車両を引き取り、都心から郊外に向かう感じで世田谷へ向かい、南下して品川まで走りました。すでに何度かハリアーのターボ車を運転したことはありますが、相変わらず低回転でのレスポンスもよく、いたって乗りやすいところが好印象です。

 ターボ車には走行制御モードスイッチにスポーツモードが新たに追加されたのもニュースで、今回は試しに少しだけ使ってみたのですが、アクセルレスポンスが鋭くなるので、大人しく流すには向かない印象です。逆にエコモードはだいぶマイルドになります。市街地での燃費は、約25kmを走行して8.1km/Lとなりました。

 今回は、茨城県の筑波方面に向かいます。まずは参考まで、常磐道に接続している首都高速を20キロほど走ってみたところ、実燃費は14.7km/Lとまずまずの数値を表示。首都高の継ぎ目を通過した際の音や衝撃がほとんど気にならないほど乗り心地も快適で、静粛性も十分に確保されています。

■高速道での実燃費は「17.3km/L」を計測

 そして常磐道へ。休日の朝につき高速の下り線の交通量は比較的多めながら、あまり燃費に影響をおよぼすほどではない程度の状況のところ、高速道での実燃費は谷田部ICまで約40キロを走行して17.3km/Lとなりました。

 走りについては、ターボ車専用装備として、パフォーマンスダンパーを搭載していることが挙げられます。これのおかげで車体の微振動が減り、ハンドル操作に対して、より素直に回頭するなど、既存グレードに対して走りが洗練されていることも、ハリアーのターボ車の魅力です。

 また、ハリアー全車に標準装備される衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」に含まれるACCの制御もよくできていて、前走車との車間距離を的確に保ってくれます。たとえエコモードを選んでも、ストレスを感じることはありません。

 谷田部ICからは、一般道を走ります。信号はまばらで、交通量は少なめ。制限速度は概ね50km/h。ここから筑波山のふもとまで念のため計測したところ、12.7km/Lとなりました。

■ワインディング路での実燃費は「7.2km/L」を計測

 つづいて、ワインディングの燃費を計測するため筑波山に向かいます。かなり上り勾配がきついことが効いて、ヒルクライムのみでは4.9km/Lという表示。ただし、低回転域から十分なトルクが得られるおかげで、急坂でも軽くアクセルを踏み増すだけでしっかりと上ってくれるのは頼もしいかぎりでした。

 そのままリセットせずにダウンヒルしたところ、今度はみるみる上昇して、ほぼ平坦なところまで走ったところで、7.2km/Lまで上がりました。さすがに勾配のきついワインディング路での実燃費はあまりよろしくないようです。

 そこから先では谷田部ICから筑波山までの区間よりも周辺の住宅も増え、信号と信号の間隔が短くなったことが燃費にも表れて、9.2km/Lと最初に計測した市街地に近い数値となりました。

 むろん、ハイブリッドのほうが実燃費値はずっと良いことには違いないでしょうけれど、このクラスのSUVとしては、2リッターターボモデルでもまずまずかなと思います。動力性能的にも、これだけ走ってくれれば十分と思った次第です。

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