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スバル渾身の最新作「レヴォーグ レイバック試乗会」に参加したら、なぜか「クロストレックのFFモデル」に乗って佐渡島をのんびりドライブしていた話

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スバル渾身の最新作「レヴォーグ レイバック試乗会」に参加したら、なぜか「クロストレックのFFモデル」に乗って佐渡島をのんびりドライブしていた話

スバルは2023年9月7日からレヴォーグ レイバック(以下レイバック)の先行予約を開始した。それに先駆けてレイバックの試乗会が新潟・佐渡島で行われ、そのついで(!?)にクロストレックで佐渡島をドライブ。風光明媚な佐渡の景色とともにクロストレックのFFモデルの走りを「のんびり」堪能してきた。

レイバックの試乗会にはインプレッサとクロストレックも用意されていた
本来ここでのメインとなるのはニューモデルのレイバックのはずなのだが、スバルは佐渡島という最高のロケーションで、2023年4月に発売された新型インプレッサとクロストレックをメディアに貸し出し、ドライブする機会も作ってくれた。

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そこで編集部が借りたのは、クロストレックの上級グレード「リミテッド」で、しかも先代のXVには用意されていなかったFFモデルだ。聞けば売れ筋はリミテッドのAWDだそうだが、先代モデルに用意されていなかったこのFFモデルも全体の1/4程度売れているという。

水平対向エンジンと組み合わせたスバル独自の4輪駆動システム、シンメトリカルAWDによってどんな状況でも安定した走りはスバルのAWD車の共通項だ。しかし、その一方で以前からいわゆるFFのベースグレードなど素のモデルの実力の高さも魅力のひとつだった。

クロストレックに用意されるパワートレーンは、2L水平対向4気筒の直噴エンジン+モーターを組み合わせたe-BOXERで、トランスミッションはリニアトロニック(CVT)のみ。最低地上高も全モデルで200mmを確保しているから、見た目ではヘッドランプウオッシャーや後ろのAWDバッジの有無ぐらいでしか、FFかAWDかを見分けることはできないだろう。

FFモデルの方がフットワークは軽快
さて、その乗り味はどうだろう。クロストレックのFFとAWDの車両重量差は50kgと意外に少ないのだが、走り出すと、出足からかなり軽快に走ってくれる。ただ、AWDモデルもわりと軽快に走るので、そこまで大きな違いは感じない。そもそもスバルのAWDは前輪寄りのトルク配分で走るので、乾いた舗装路をゆったりと走るような状況では、AWDとの差はあまり感じられないかもしれない。

しかし、ワインディングロードなどコーナーが続く道を走ると、明らかに軽快なフットワークをみせる。このあたりは、FF用にセッティングされた足まわりによるものだと思うが、さすが。ハンドルを切ると気持ちよくコーナーをトレースできる。当然ウエット路でのグリップや安定性はAWDの方が上になるが、乾いた舗装路ではスタビリティに不安を覚えるようなことはない。

一方、以前試乗したAWDモデルよりもとくに優れていると感じたのは、その乗り心地。今回の試乗車であるリミテッドは225/55R18サイズのオールシーズンタイヤが標準なのだが、段差を乗り越えた時や荒れた路面でのクルマの動きは、こちらの方がしなやかなで優しい印象を受けた。路面のうねり、段差などもしっかりと吸収してくれるから佐渡のドライブも快適だった。

クロストレックで佐渡島を巡りながら快適ドライブ
そんなことをフムフムと考えながら佐渡を巡っていたら、たらい舟が体験できる小木、宿根木エリアに到着。ここはきれいな海を見渡しながら佐渡伝統のたらい舟が体験できるスポットだが、その後の移動や撮影時間を考えて、撮影だけさせてもらって体験はまたの機会に。

その後は北上し、一度見てみたかった「北沢浮遊選鉱場跡」へ向かった。ここは「東洋一の浮遊選鉱場」と言われた選鉱施設の跡地。ちなみにこの周辺には佐渡金山や佐渡奉行所跡地、京町通りと呼ばれる古い町並みなどいくつもの観光スポットが密集しているのでオススメのルートだ。

今回は撮影のために、佐渡島内を150kmほど走り回ったのだが、交通量も比較的少なく、のどかな佐渡ではアイサイトの恩恵を受けることなく、のんびりと安心安全にドライブできた。

このクロストレックから、3つのカメラを搭載した新世代アイサイトが採用されているのもドライブ時には心強い。しかも現代のスバル車に共通する細いピラーやウインドウの処理によって広い視界を実現しているから、初めての場所でも安心して走行が可能だ。

ちなみに、今回の試乗車リミテッドに装備されている「アイサイトセイフティプラス」の中には、デジタルマルチビューモニターやアレイ式アダプティブドライビングビームといった機能がある。

前者は車両についた4つのカメラを使い、さまざまなアングルで自車の位置を確認できるもので、初めての場所で狭い道路や駐車場でも安心。後者はハイビーム走行中にほかのクルマに当たる部分を自動的に遮光してくれるもので、他車に眩しさを与えずに明るさも確保できるという先進安全装備だ。

最低地上高200mmは、FFモデルでも十二分な走破性を確保
リミテッド(FF)の車両価格は312万4000円。AWDモデルとの価格差は22万円で、FFモデルではポップアップ式のヘッドランプウオッシャーやリアフォグが非装着となっている。ちなみに下位グレードのツーリング(FF)は289万3000円という価格設定だ。

クロストレックのタフなスタイリングが好き、それでいて雪の降らない地域に住んでいてAWDは不要というユーザーにとってFFモデルという選択肢は大いにあり。FFであっても地上高は200mmもあるから、ぬかるんだ悪路でなければ、AWDモデルと同じその使い勝手の良さを活かしてアクティブに使うことができるだろう。

と、今回は観光がメインではないので、佐渡をゆっくりと見て回る余裕はなかったが、あらためて訪れたい(次はたらい舟も体験したい)場所だった。(写真:井上雅行)

■スバル クロストレック Limited FF 主要諸元【】内はモーター

全長×全幅×全高:4480×1800×1575mm
ホイールベース:2670mm
車両重量:1560kg
エンジン:対向4DOHC+モーター
総排気量:1995cc
最高出力:107kW(145ps)/6000rpm【10kW(13.6ps)】
最大トルク:188Nm(19.2kgm)/4000rpm【65Nm(6.6kgm)】
トランスミッション:CVT
最小回転半径:5.4m
駆動方式:FF
タイヤサイズ:225/55R18
車両価格:312万4000円

[ アルバム : スバル クロストレック佐渡島巡り はオリジナルサイトでご覧ください ]

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みんなのコメント

20件
  • クソつまんない。
  • しょーもないジャーナリストどもにFFが良いと言わせるあたりスバルのAWD技術はその程度のものに成り下がったという事
    実際雪道では精緻な制御が可能な電動4駆の方が全ての面で優れているし
    さらにスポーツ性に至ってはトヨタにすら完敗
    電動技術無し、駆動系はCVTオンリー
    ターボ技術に失敗して燃費とパワー両立を断念したエンジン
    恐らくマツダよりも早くこけるかも
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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