レプソル・ホンダに所属しMotoGPを戦うマルク・マルケスとダニ・ペドロサ。スポンサーであるレッドブルの計らいで現代F1マシンをテストする機会を得たふたりは、大きな衝撃を受けたようだ。
マルケスとペドロサは6月、今週末に開催されるオーストリアGPの舞台でもあるレッドブルリンクで、トロロッソ・ホンダのカラーリングが施された2012年のF1マシン、レッドブルRB8に乗り込んだ。
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レッドブルの元F1ドライバーであるマーク・ウェーバーやチームのアドバイザーを務めるヘルムート・マルコの指導の下、テストを終えたふたりはF1マシンのブレーキングに驚きを感じ、MotoGPバイクとの最大の違いは制動距離にあると述べた。
「ブレーキングは、F1マシンをドライブして最も印象的だった部分だ」と、マルケスはmotorsport.comに語った。
「MotoGPバイクの場合、レッドブルリンクでは(エイペックスまで)200メートルの看板を通過したところでブレーキをかける」
「F1マシンを運転した時は、50メートルの看板を過ぎてからブレーキをかけていた。でも1日練習をした後でさえ、本能的にターンできるような気がしなかった。そうするように言われたからそうしていたけど、気持ち的にはできるとは思えなかった」
ペドロサも、マルケスの意見に同意し「最初の3つのコーナーでMotoGPバイクとF1マシンの違いが非常に大きいと感じた」と話した。
F1とMotoGPの両方にブレーキシステムを供給しているブレンボのデータを見ると、彼らが感じたその違いが見えてくる。
レッドブルリンクにおいて、激しいブレーキングが要求されるのはコース前半の3つのコーナーだ。1コーナーでは、MotoGPは時速320kmから時速97kmまで5.2秒間ブレーキをかけている。これに対しF1では時速335kmから時速140kmまで減速するが、MotoGPの半分以下の1.8秒でブレーキングを終わらせている。
この傾向は3コーナー、4コーナーでも同じだ。3コーナーではMotoGPが時速305kmから時速40kmまで、5秒間ブレーキングしているのに対し、F1では時速315kmから2.4秒間ブレーキングし、時速90kmでコーナーをクリアしていく。4コーナーでは、MotoGPがブレーキングポイント直前で時速298km。そこから4.1秒のブレーキングで時速75kmまで減速する。対して、F1マシンのブレーキングは時速330kmから、わずか2.3秒で時速120kmまで減速している。
普段から、ブレーキングで不安定になるバイクを抑えつけながら戦っているマルケスやペドロサにとっても、F1マシンは強烈な印象を与えたようだ。
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