■待ちに待ったぜ! ジムニー5ドアの特徴は?
ついに、スズキ新型「ジムニー5ドア」がデビューしました。
インドで開催されている「AUTO EXPO2023」において、マルチスズキ(インドの現地法人)がワールドプレミアをおこなったものです。
【画像】これがジムニー5ドアの内外装だ! みんなが待ちわびたスズキ公式の画像を見る(61枚)
ジムニーは2020年11月よりインドでの生産を開始し、アフリカ・中南米に輸出。
その後、インド陸軍用としてジムニーのロングボディ(3ドアか)を納入することが決まり、その民生版であるジムニー5ドアの登場が期待されていました。
筆者も2019年あたりからその存在をキャッチし、何度か当サイトでお知らせしてきましたが、なかなか実態として掴めない状況でした。
日本の市場では、5ドアの登場を待ってジムニーシエラやジムニーを買い控える人も多く、なかなか登場しないことに痺れを切らしていたユーザーも多かったのではないでしょうか。
2021年後半から海外メディアを中心に、ジムニー5ドアの情報が多く出回るようになり、2023年一発目の大規模な自動車ショーとなるAUTO EXPO2023にて発表されることは確実視されていました。
ジムニー5ドアの仕様についてはさまざまな憶測が飛び、筆者もパワーユニットのバリエーションについて予想していましたが、フタを開けてみれば、ごくごく正統的といえる内容のモデルとなっています。
まずボディサイズですが、全長、ホイールベースとも340mm延長。ホイールベースでは全幅はシエラと同じ、全高はシエラよりも10mm低い1720mmとなりました。
3アングルは、ロング化によりランプブレイクオーバーのみ24度と縮小しています。
ただ、対地角が4度と小さくなっただけですので、それほど悪路走破性が悪くなっていることはなさそうです。
さて注目されていたパワーユニットは、シエラからのスライドであるK15B型1.5リッター直4エンジン。出力については104.8ps/134.2N/mで、シエラよりも若干ですがスペックが向上。ギア比も見直されている可能性があります。
パワートレーンも流用で、サブトランスファー付きパートタイム4WDが使われています。
トランスファーの切り替えはジムニーシエラ同様に手動式レバーでおこない、対角スタックをサポートするブレーキLSDトラクションコントロールも装備されています。
■5ドアと3ドアで違うのはドコ? 細かいけど意外な部分&気になる部分とは
もちろん、ラダーフレーム構造、前後3リンク・リジッドアクスル式サスペンションといったシャシーも同じです。
ただ、会場で発表されたラダーフレームの写真を見ると、従来のXメンバーの後方に新たなクロスメンバーが付け足されており、重量増に対して十分な補強がされていることが分かります。また、プロペラシャフトについても、ショートボディ車よりも太いものが採用されています。
エクステリアでジムニーシエラとの違いで確認できたのは1か所で、フロントグリルが加飾になったことです。
ツヤありの塗装が施され、縦スリット開口部の周囲にメッキが施されています。
ちなみにインド仕様には、新たにレッドのボディカラーが追加されました。
日本発売時にはカラーバリエーションは変化すると思いますが、レッドは新たなイメージカラーとして残りそうな感じもします。
インテリアもほぼシエラと同じ構成です。大きく異なるのは1か所で、インパネ中央部に配置されたオーディオスペースが拡大し、22.86cmのタッチディスプレイがインストールされたこと。
これに伴い、ステアリングホイールのなかに操作系のスイッチが新たに設けられました。
全体的な印象としては、驚くようなトピックはなかったということです。
デザインも、ボディが延長されたというだけで、ジムニーというクルマの世界観の域から出ているものではありません。
ただ、改めて後部ドアの開口部を見ると、これだけホイールアーチにかかっていると乗降がしにくいのではないかと気になる部分もあります。
しかし、新たに340mmもボディが伸びたことを考えると、4人がしっかりと乗れるというだけでなく、これまでレジャー派に不評だった積載性についても格段に向上していることでしょう。
また、フルフラットにしたときの車中泊のしやすさについても期待が高まります。
ジムニーやジムニーシエラよりも明らかにレジャーユースに適しており、これまで入手が困難だったショートボディ車に代わって、再び大ヒットとなることは間違いなさそうです。
ちなみに日本での発売時期や価格などは発表されていませんが、インド国内では2023度中の発売となることから、早くて2024年の日本導入が期待されます。
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みんなのコメント
サイズ感は完璧なんですけどね。