現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 北海道では「R35 GT-R」や「フェラーリ360」は冬眠させる!? 雪国ならではのガレージ事情とは

ここから本文です

北海道では「R35 GT-R」や「フェラーリ360」は冬眠させる!? 雪国ならではのガレージ事情とは

掲載 5
北海道では「R35 GT-R」や「フェラーリ360」は冬眠させる!? 雪国ならではのガレージ事情とは

「十勝夏祭り&HKS HIPERMEETING」で北海道のクルマ好きの生態を調査!

 冬場は雪に閉ざされる北海道。「冬場でも乗る!」というチューニングカー乗りもいる一方、夏場にサーキットを思いっきり楽しみ、冬場は車両を保管しておくというオーナーもやはり多い。では、「冬場は乗らない」保管派はどんな生態なのか、2022年8月14日に十勝スピードウェイで開催されたイベント「十勝夏祭り&HKS HIPERMEETING」で現地調査してきた。

サーキットでスイスポや86&BRZより速いだと!? イジれば激速化が可能な「アルトワークス&ターボRS」の魅力が圧倒的

長期間のガレージ保管では電源の有無も大事なポイント

 自慢のチューニングカーの保管場所に関しては、普段の駐車場でカバーをかけて保管という人もいるし、シャッター付きガレージに収容していて、冬場は入れっぱなしという人も多い。

 ガレージに電源も備えているのが望ましいが、そこは物件に出会えるかどうかの運もある。電源のないガレージだと悩ましいのがバッテリー上がりだ。半年近く保管しているとバッテリーにはかなり厳しい。再始動時にはジャンプスタートなどでかけることができても、バッテリー自体が劣化してしまうので毎年のようにバッテリーを交換することもあるという。

 定期的にエンジンをかけても、バッテリーを充電するほど停止状態でエンジンを回すのはよくないし、時間もかかる。マイナス端子を外しておく手もあるが、それでも半年はなかなかの時間である。

 冬場乗らないことでクルマは錆びのリスクを回避でき、サスペンション交換やアライメント調整の費用を節約できるメリットはある。しかし、バッテリーの劣化だったり、ガレージ代だったりと、やはり雪国の暮らしには相応に費用が必要なようである。

イカポンさん:アルトターボRSは年中無休でフェラーリはガレージ保管

 イカポンさんはスズキ・アルトターボRSのAGSモデルで参加していた。ロッソモデロのマフラーにTANABEのダウンスプリングを組んで車高をダウンし、タイヤはDIREZZA ZIII 165/50R16、ホイールはTE37KCR 16×5.5Jを装着。至ってライトチューンに仕上げている。

「メインカーとしてアルトに乗っているので冬場も乗ります。そのため車高もダウンスプリングで少し落とすくらいにとどめています。このアルトは4WDなのでスタッドレスタイヤを履くだけで冬場も快適に使えます。でもやっぱりサーキットでAGSミッションは厳しいですね。数周でクラッチが焼ける匂いがしてきてしまってピットインしました。やっぱり厳しかったか~」

 さらにイカポンさんは夏場限定マシンとしてフェラーリ360モデナも所有。こちらは冬場はガレージで眠っている。置き場は自宅ではないが、札幌市郊外のシャッター付きのガレージで月に1万円ほど。電源もあるので、充電器でバッテリーはつねに充電しているとのこと。

 ちなみにアルトは自宅マンションの駐車場を借りて停めていて、そちらは毎月9000円で屋外とのことで、ちょっと割高だという。

 イカポンさんの、電源のあるガレージで月に1万円というのは、関東で生活する筆者からしたらビックリうらやましい価格。しかし、年の半分近くは乗れないわけで、その間ただガレージ代を払っていると考えると、北海道はやはり大変だ。

ブラックバードさん:R35を買ったばかり! 基本的に冬場はコンテナ保管

 ブラックバードさんは日産R35 GT-Rを購入したばかり。R34 GT-Rフルチューンで夏場のみ十勝スピードウェイを楽しんでいたが、昨シーズンで一旦休養に入った。そこでデビュー直後に購入してすぐに手放してしまったというR35 GT-Rを再度購入した次第だ。

 現在はサーキット対策にDCTクーラーを装着。それ以外はフルノーマルで何度か走行したが、足まわりがあまりにもふわふわでロール量が大きいということで、今回あらたにHKSの最新サスペンション「HIPERMAX R」を投入した。タイヤはRE-71RS(フロント255/40R20、リヤ285/35R20)で、ホイールはTE37ULTRAトラックエディション(フロント20×10J 25、リヤ20×11J 15)という組み合わせだ。

「今年買ったばかりなのでまだ冬を経験していませんが、冬場に乗るつもりはありません。なので、冬場はいつもサーキット用のクルマはコンテナに入れて保管しています。だいたい11月くらいからですね。とはいえ、今年は札幌のチューニングショップ“クルーズ”でいろいろとチューニングをするので、そちらで冬を越す予定です。VOLTEXのエアロを装着して、ワイドフェンダー化します。最終的にはエンジンにも手を入れたいと思っています」

* * *

 北海道ならではと言えるのが、冬場にチューニングを進めるためにショップに預けておくという方法。どうせ冬場の乗れないうちにガッツリとプロジェクトを進めておいて、来春には一気に完成したクルマでサーキットを楽しめるというわけだ。

こんな記事も読まれています

トップENEOSが痛恨のピットミス。Deloitte笹原&アレジが待望の初優勝でGRスープラ1-2/第3戦GT500決勝レポート
トップENEOSが痛恨のピットミス。Deloitte笹原&アレジが待望の初優勝でGRスープラ1-2/第3戦GT500決勝レポート
AUTOSPORT web
シビック タイプRで24時間レースに挑戦!【石井昌道】
シビック タイプRで24時間レースに挑戦!【石井昌道】
グーネット
巨大グループ期待の星! 新型プジョーE-3008へ試乗 ダッシュ力競争から1歩引いた214ps
巨大グループ期待の星! 新型プジョーE-3008へ試乗 ダッシュ力競争から1歩引いた214ps
AUTOCAR JAPAN
フェチれるアウディ「RS 6 アバント パフォーマンス」の22インチホイール! リアル「運び屋」がチョイスする本物っぷりとは【クルマdeフェティシズム】
フェチれるアウディ「RS 6 アバント パフォーマンス」の22インチホイール! リアル「運び屋」がチョイスする本物っぷりとは【クルマdeフェティシズム】
Auto Messe Web
【正式結果】2024年スーパーGT第3戦鈴鹿 決勝
【正式結果】2024年スーパーGT第3戦鈴鹿 決勝
AUTOSPORT web
2024年版 「本格派」の高性能オフロード車 10選 道を選ばない欧州 "最強" SUV
2024年版 「本格派」の高性能オフロード車 10選 道を選ばない欧州 "最強" SUV
AUTOCAR JAPAN
BYDが東京工科自動車大学校で初の「EV特別講座」を開催。未来のメカニックたちに伝えたいことと狙いとは
BYDが東京工科自動車大学校で初の「EV特別講座」を開催。未来のメカニックたちに伝えたいことと狙いとは
Auto Messe Web
夢のように走った「RR」 3台のワークス・シュコダ 130/フェイバリット/120 ラピッド(2) クラス優勝の常連
夢のように走った「RR」 3台のワークス・シュコダ 130/フェイバリット/120 ラピッド(2) クラス優勝の常連
AUTOCAR JAPAN
東欧の「ポルシェ」 刺激的だった廉価ブランドのRR シュコダ130/フェイバリット/120 ラピッド(1)
東欧の「ポルシェ」 刺激的だった廉価ブランドのRR シュコダ130/フェイバリット/120 ラピッド(1)
AUTOCAR JAPAN
【取引先からの不満は事実】日産、下請法違反勧告後の取り組みを説明
【取引先からの不満は事実】日産、下請法違反勧告後の取り組みを説明
driver@web
あまり重いと走行不可能! 重い積み荷の巨大トラックは「何トン」まで公道を普通に走ってOK?
あまり重いと走行不可能! 重い積み荷の巨大トラックは「何トン」まで公道を普通に走ってOK?
WEB CARTOP
“カツカレー”のようなクルマの進化──新型BMW X6 xDrive 35d M Sport試乗記
“カツカレー”のようなクルマの進化──新型BMW X6 xDrive 35d M Sport試乗記
GQ JAPAN
ホンダが認証不正で会見 対象車種の累計販売は325万台 「遵法性の意識に大きな問題」
ホンダが認証不正で会見 対象車種の累計販売は325万台 「遵法性の意識に大きな問題」
日刊自動車新聞
新デザインになった「ゆるキャン△ピングカー」イベント展示とオフィシャルグッズ販売が決定!
新デザインになった「ゆるキャン△ピングカー」イベント展示とオフィシャルグッズ販売が決定!
乗りものニュース
エステバン・オコン、今季限りでアルピーヌを離脱「次の計画はすぐに発表する」
エステバン・オコン、今季限りでアルピーヌを離脱「次の計画はすぐに発表する」
motorsport.com 日本版
ルノー「カングー」でこだわりの趣味を満喫!最長1年間貸与のモニターキャンペーン第3弾
ルノー「カングー」でこだわりの趣味を満喫!最長1年間貸与のモニターキャンペーン第3弾
グーネット
シボレー「コルベット E-RAY」発表 史上初の電動化&AWD車 加速性能は歴代最速に
シボレー「コルベット E-RAY」発表 史上初の電動化&AWD車 加速性能は歴代最速に
グーネット
ホンダ、新エアロにより最高速は向上も残る課題。新エンジン投入はサマーブレイク後の見込み/第7戦イタリアGP
ホンダ、新エアロにより最高速は向上も残る課題。新エンジン投入はサマーブレイク後の見込み/第7戦イタリアGP
AUTOSPORT web

みんなのコメント

5件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

106.5125.1万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1.0400.0万円

中古車を検索
アルトの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

106.5125.1万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1.0400.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村