ボルボ XC40 プラグインハイブリッド 「静粛性はクラス内ではかなり高い」のユーザーレビュー

静粛性はクラス内ではかなり高い

2021.4.16

総評

自車XC60の一年点検にて、代車でお借りしました。

XC40の中でも価格は一番高いT5リチャージPHVですが、車に求めるものが快適性や静粛性、優しい空気感で移動すること、であれば費用対効果は高いと思います。

自分のXC60も車のキャラクターを活かすためにMHVを選びましたが、PHVであればその魅力が更に光ると思います。

XC60との比較として、サイズについては全幅は然程変わらず（25ミリ）、全長は主に後部席と荷室の違いだと思うので、そこが不要な方はXC40でも幸せになれると思います。

ボルボはすでに100％電動化完了、2030年には全てEVにすると言うことですが、欧州で加速するCASEにしっかり対応していますね。

ただ単に電動化するだけでなく、その魅力を活かした車作りに感心する一台でした☆

満足している点

XC60に比べるとカジュアルな内外装。
内装は若干プラスチッキーな部分も散見されるものの、デザインで上手くカバーしています。
内装色はブロンドでしたが、サンルーフ付きでこの色だとやはり車内がとても明るいです。
PHVはシフトノブもクリスタルになって質感アップに貢献しています。


PHVの破壊力。
PHVなのでアイドリングストップからの再始動などが無く、発車停車ともに非常に静かでなめらか。
借り出してお店から出た途端、「これはすごい」と思いました。
発進時はものすごくスムーズ。
バッテリーは満タン時で40キロほど走れるそうなので、街乗り程度ならPUREモードのみで生活できそうなのはとっても魅力的です。

インフォテイメントのモニタ。
所有するXC60と比較してとても滑らかに動きます。
自分のXC60は2020年式なので大差ないかと思いきや、そこは設計年次の違いなのか、XC40の圧勝でした（笑）

ACC。
EV走行との相性が抜群です。
アイドリングストップ復帰の振動がゼロ、加減速もとってもスムーズ。
カメラやシステムの進化もあると思いますが、特に停止時は人間の操作よりも減速G少なく停止してくれます。

不満な点

プラスチッキーな部分が擦れて車内でミシミシ音がしています。
基本的には静粛性が高い車なので余計目立ちます（笑）

あとは細かい部分ですがハザードスイッチ位置が左端。XC60はちゃんと右端なので、右ハンドル仕様にする際に考慮しなかったと思われます。
本国でどうなのか？は分かりませんが、個人的には結構よく使うボタンなので、遠くにあるのは不便です。

リアシート。
XC60購入時に担当者からアドバイスされましたが、XC40のリアシートはかなり垂直なので、このクラスにしてはあまり実用的ではありませんね。

トノカバーが巻取り式ではない。
60シリーズや90シリーズは巻取り式（90は更に電動）なので、比較するとちょっと残念に思いますが、慣れれば気にならないかもですね☆

ブレーキタッチ。
PHVなので自分のXC60B5よりも回生が強めに介入します。
介入の仕方にちょっと癖があって、信号などでゆっくり停止しようとすると、その途中で急に反力が強くなることがありピッチングに繋がります。
慣れもあるのかもしれませんが、この反力のこともありブレーキタッチはあまり好感触ではありませんでした。

シート下配線。
運転席下の配線ボックスが丸見えでした（笑）
実用にはそれほど問題は無いかと思いますが、このあたりはコストとの兼ね合いかもしれません。

少し硬めの乗り味。
比較対象がXC60でエアサス付きなことを差し引いても、やはり少しだけ硬めかもしれません。
全体的にはすごく滑らかですが、恐らくタイヤ（ピレリ）の硬さかと思いました。

デザイン

5

XC60よりも少しカジュアルな内外装。
全体的にとてもクリーンな印象で、外装については光の陰影が綺麗に見えるデザイン。
内装はブロンドの明るさが際立ちます。
自分の車でもこの内装色にしましたが、やはり一番好きな組み合わせです。

走行性能

3

加速は思ったよりも強力です。
そして滑らか。

一方で不満点にも挙げましたが、ブレーキのタッチは個人的にはイマイチでした。

乗り心地

4

EV走行の滑らかさもあって、とても快適です。
これでエアサス付きが選べたら満点です☆

積載性

3

XC40の他のグレードは見ていませんが、荷室は思ったよりも左右の張り出しが大きいです。

奥行きはそれなりにあるので、フル乗車でその人数分の宿泊とかでなければ問題ないかと思います。

燃費

-

価格

4

安くはありませんが、この快適性とデザインであれば今販売している強豪と比べれば悪くない値段かと思います。

故障経験