ボルボ V90 「フォーマルからアクティブまで多様に使える一台」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

山本 シンヤ
山本 シンヤ(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

4

デザイン
4
走行性能
4
乗り心地
4
積載性
4
燃費
4
価格
4

フォーマルからアクティブまで多様に使える一台

2022.2.12

年式
2017年2月〜モデル
総評
プレステージ性を備えた数少ないステーションワゴンで、ドイツ勢とは違った魅力を持っている。品があるのに個性的でフォーマルからアクティブまで多様に使える一台だ。
満足している点
最新ボルボのパフォーマンスは全て備えているが、どこか数値に表れない「余裕」を感じる事。
不満な点
日本ではちょっと大きいサイズである事と、モデル末期である事。
デザイン

4

従来の“ハコ”のボルボとは決別したスタイリッシュなフォルム。ボディサイズは大きいが、ワゴンボディながらリアゲートの角度は寝ているなど、デザイン優先の部分も多い。インテリアは他の新世代ボルボ同様に9インチの大型ディスプレイを中心に機能的にまとめられているが、XC60同様にGoogle搭載で使い勝手は大幅向上。
走行性能

4

2Lターボを基本に、48Vマイルドハイブリッドとプラグインハイブリッドを設定。どちらも十分以上のパフォーマンスだが、個人的にはモデル落ちしたディーゼルターボがベストマッチだと思っている。フットワークはワゴン系のフラッグシップと言うこともあり、スポーティさよりもエレガントさを重視しており、長く乗っても疲れにくいGT的な味付けになっている。
乗り心地

4

他のボルボ同様に初期モデルはエアサス仕様も突き上げが厳しく、乗り心地は課題の1つだったが、年を重ねる毎にその印象は薄れ、最新モデルはコンベンショナルサス仕様でも快適性は高い。おススメは19インチタイヤ仕様だ。
積載性

4

ボディサイズは大きい事もあり、居住性は高くリアシートは足元スペースはかなり余裕があるが、全高は低いため頭上はそれなり……。積載性はデザイン重視でリアゲートの角度は寝ているが、奥行きのあるフラットなスペースは同クラスのステーションワゴンと比べても引けを取っていない。
燃費

4

48Vマイルドハイブリッドは街中で10km/h少々、高速で15km/L超えが可能だ。プラグインハイブリッドはバッテリー容量アップでEV航続距離が延びたので、普段はほぼEVとして使えるはず。ちなみに最新ボルボはパワートレインが集約されているのでどのモデルも同じ印象である。
価格

4

48Vマイルドハイブリッドが694万円〜。同クラスのライバルよりもお買い得な設定だが、多くのユーザーは900万近い上級モデルを選んでいるそうだ。ちなみにプラグインハイブリッドは1034万円と群を抜くが、最近は販売比率が上がっているそうだ。
山本 シンヤ
山本 シンヤ
自動車ジャーナリスト
自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車メディアの世界に転職。2013年に独立し、「造り手」と「使い手」の両方の想いを伝えるべく「自動車研究家」として活動を行なう。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員ワールド・カー・アワード選考委員
ボルボ V90 新型・現行モデル

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