フォルクスワーゲン パサート セダン 「ヴァリアントを買うつもりで、パサートセダンに乗った。」のユーザーレビュー

ヴァリアントを買うつもりで、パサートセダンに乗った。

2020.8.31

総評

久しぶりにVW車に乗ったのだが、いい意味で「いつものワーゲン」であった。
スイッチ類もあるべきところにあり、全ての操作に対して期待通りに反応する。
運転してみて「これこれ」と思った。

今までに試乗したプジョーやボルボなどのブランドに比べて、見た目の華々しさには欠けるけれど、何しろ室内や荷室の広さなど、使い勝手はピカイチだし、ベンチレーションシートや３ゾーンエアコンなど、同クラスの御三家でも「竹」グレード以上でないと備わらない装備が揃っていて、かつ彼らより100万円以上安い。

パサートは食べ物に例えると、「おいしい食パン」なんだと思う。
これに対して、プジョー508SWは「おいしいクロワッサン」、V60はちょっといい食材が入った高級サンドウィッチのようなイメージと言ったところか（僕的には）。
今はどこのメーカーも、このクラスにはプレミアム路線を目指したモデルを投入する中、パサートのように実直に実用性を追求している車は、逆に貴重なんじゃないかと思う。

今ならMC直前の在庫処分期間と言うことで、どうやらお買い得らしい。
ディーゼルに抵抗がなくて、実用的な中型セダン／ワゴンが欲しい方は、お早めに。

格安で買えることを期待して、★は５つ。

満足している点

・「基本ゴルフと同じじゃん」と言われるけど、ゴルフより１ランク上質の室内。
　例えば、ドアトリムも後席までソフトパッドを使っていたり、レザーシートもナッパレザーだったり。
　

・４人乗車でゴルフバッグ４個を飲み込めるラゲッジスペース。（ヴァリアントの場合）

・ベンチレーション付きシートがとにかく快適。
　この価格帯のクルマで備わっているのは、少ない。

・前席左右だけでなく、後席の温度を独立設定できるエアコンが備わっていること。
　これも、この価格帯ではなかなかない装備。
　

・最小回転半径が5.4mと、全長4.7m超のFFセダンとしてはかなり小回りが利く。
　また、全幅も1,830mmと、このクラスにしてはスリムなので、都内でも転がしやすい。

不満な点

・MCが近いらしく、2020年8月現在、オーダーできるのは2L TDIのハイラインとエレガンスラインのみ。ガソリンモデルは今や買えない。

・そのヴァリアントTDIハイラインは、2020年現在車両本体価格はなんと532万円。
　2015年発売当時、ガソリンモデルのハイラインが434万円だったことを考えると、エンジンがディーゼルになったとは言え、なんでこんなに高くなっちゃったのだろう。
　もっとも、この間増税もあったし、依然ドイツ御三家やボルボに比べれば相当割安なんだけど。

・モニターの位置だったり、ヘッドアップディスプレイがなかったり、リアシートヒータがなかったり、後席用のUSBポートがなかったり、ところどころに設計の古さを感じるところは、ある。

デザイン

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走行性能

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2L TDIエンジンは140kW/400Nmを発揮、VWのTDI勢の中でもかなりのハイチューンになるが、乗った感じはディーゼルと言うこともあって、実に穏やか。

「VWのTDIは結構音がうるさい」と聞いていたが、熟成が進んだのか、車内にいる限りは決して静かとは言わないけれども、さしてうるさく感じなかったし、自動車を運転している実感が感じられるので、これはこれで実用車らしくて良いのではないかと思う。

乗り心地

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市街地を走った限りにおいては、VWのノーマルモデルらしい、落ち着いた乗り味と思う。
ハイラインは18インチの結構扁平率の高い（235/45だったかな）タイヤを履いているが、それを意識するようなことは、なかった。

積載性

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とにかく、広い。
ヴァリアントは４人乗車ベースで650Lの容量と言う。
これもヴァリアントの話だが、テールゲートからリモコンで後席を倒せたり、バンパーに足を入れるだけでテールゲートを開けることができたりと、使い勝手も申し分ない。

燃費

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試乗なので、割愛。

価格

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故障経験

これも割愛。