VWの上級モデルが大幅グレードアップ、その内容
パサートは、端正なデザインと実直な作り込みで根強い人気を持つVWの上級モデル。4月にマイナーチェンジを実施し、内外装の化粧直しに加え、ADASやコネクティビティ機能のアップデート、ディーゼルモデルのトランスミッション変更(6速DCTを7速 DCTに)、ガソリンエンジンの排気量変更(1384ccを1497ccに)を行った。
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ラインアップは、セダンと、「ヴァリアント」を名乗るステーションワゴン。そして各部をSUVイメージに仕上げ、4WDシャシーを組み合わせた「オールトラック」の3シリーズ。今回テストドライブしたのは、ディーゼルエンジンを搭載したセダンの上級グレード、エレガンス・アドバンスである。
デザインはバンパー部の造形がリファインされ、いちだんとハンサムな印象。オーソドックスな造形は、飽きることなくつきあえそうだ。ボディサイズは全長×全幅×全高4790×1830×1470mm。大人4名に十二分な居住空間と、驚くほど広いトランクスペースを確保するなど、パッケージングは優秀。セダンらしい理詰めの設計の持ち主である。
これまでVW車に親しんで来たユーザーの目を引きそうなポイントが、フロントグリルやトランクリッド、そしてステアリングホイール中央にレイアウトされたVWの新しいロゴマーク。デジタルメディアとの親和性を狙ったという新デザインは、なかなか目立つ。
豊かなトルクが印象的。運転支援機構は使いやすい!
走りは頼もしい。2リッター直4ディーゼルターボ(190ps/400Nm)を搭載する試乗車の車重は1560kg。同等装備のガソリンモデル比で110kg重い。スタート時こそわずかに「重さ」を意識させられるが、一瞬の後にターボブーストが高まり、その先はディーゼルならではの太いトルク感が味わえる。日常域の豊かな力感は印象的だ。静粛性も悪くない。ただし「際立って静か」という印象ではない。自らが発するノイズよりも、サイドウィンドウを透過した外部音が目立つのが惜しい。
優れた4輪の接地感や高速時のフラットネスは、VW車らしくハイレベル。注意喚起のゼブラ舗装が施された路面でややバタ付き感が強めに現れるのは、パンク時の自己補修性を持たせたシール剤入りタイヤを採用する影響かもしれない。
マイナーチェンジの目玉のひとつ、同一車線内の全車速運転支援システム「トラベルアシスト」は、ステアリングホイール上のスイッチをワンタッチするだけで即座に作動を開始する。非常に扱いやすい。最新のパサートは、総合的な完成度がいちだんと高まった。
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みんなのコメント
小さなエンジンをガンガン回して、DCTでつなぐというのが、どうにも日本や米国(調べたらほぼ欧州と同仕様だった)で受け入れがたいのかなあ。130km/hで走っていて、150km/h以上で追い越すなんて言うときには良いのだろうけど。
最近見たこと無いなぁ。ま、私が住んでいるのは、いわゆる田舎ですけどね。