現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 今や希少なオーソドックスなセダン──新型フォルクスワーゲン・パサート試乗記

ここから本文です

今や希少なオーソドックスなセダン──新型フォルクスワーゲン・パサート試乗記

掲載 更新 19
今や希少なオーソドックスなセダン──新型フォルクスワーゲン・パサート試乗記

フォルクスワーゲンの上級セダン「パサート」がマイナーチェンジを受けた。小川フミオがリポートする。

しっかり”仕事”をしてくれるエンジン

29歳、フェラーリを買う──Vol.110 フェラーリ・クラシケのブックレット

あまり目立たず、それでいて品もそれなりに良くて、クオリティの高いセダン……意外にいまは見つけるのがむずかしい。フォルクスワーゲングループジャパンが、4月6日に日本発売を開始した新しいパサートは、いまや希有ともいえるオーソドックスなセダンとして、存在が光る。

今回乗ったパサートTDIは、1968ccの直列4気筒ディーゼルターボ・エンジンを搭載し、最高出力は140kW(190ps)、最大トルクは400Nmを発揮する。今回のマイナーチェンジで、DSGと呼ばれるツインクラッチ式ギアボックスは従来の6段から7段へと変更された。

第一印象は、クルマのイメージとドライブトレインのキャラクターがよく合っている、というものだ。1900rpmから太い最大トルクを発生するだけに、全長4790mm、車重1560kgという余裕あるサイズでも、重さを意識することはない。

かつ、ドライバーの目線は路面の状態に影響を受けることなく、終始フラットに保たれ、安定感が高い。ハンドリングはすなおで、ドライバーとクルマの”対話”がしっかり出来るから、安心した気持ちでステアリングホイールを握っていられる。パサートの従来からの美点がしっかり継承されているのだ。

エンジンは、回転数が2000rpmあたりから、いわゆる“トルクの山に乗る”感覚で、アクセルペダルを軽く踏み込んだだけで、クルマは即座に加速態勢に入るため、気持ちがいい。

回して楽しい! といったキャラクターのエンジンではないものの、しっかり”仕事”をしてくれるのが魅力だ。速度域にかかわらずパワー不足感はいっさいないし、その気になれば、太いトルクを活かした追従性のよさで、スポーツドライブだって無理ではない。

“クオリティ・セダン”

エンジン自体が4気筒と軽いため、カーブが連続するような道でも、それなりに速いペースでこなしていける。カーブの入口で前輪をしっかりふんばり、車体のノーズ部分がカーブのラインにそって無理なく動いていく。

なにはともあれ、2790mmのホイールベースと前輪駆動のパッケージを活かして、後席の居心地がいいクルマである。それでも、ドライバ−にも楽しめる要素が残されているのはうれしい。

最新のパサートはデジタル技術を積極的に採り入れている。最新の「ゴルフ8」とおなじく、eSIMを内蔵。常時コネクテッド状態で、インフォテインメントシステムを使えるのだ。たとえば、ナビゲーションシステム用の地図情報は、オンラインで更新可能である。

パサートのダッシュボードは、橫の線を強調したデザインで、広々とした雰囲気が強かった。機能主義的なデザインで、日常的に扱いやすいのが魅力である。今回、9.2インチの比較的大型の液晶モニターをそなえたことで、景色は、斬新な雰囲気になった。

オンラインサービス 「We Connect」も使えるので、車両 のドアの開錠・施錠をスマートフォンの専用アプリ上で操作できたり、車両が故障した際は、ロードサイドアシスタンスのコールセンターに位置情報などの車両情報を自動通知したりもできる。

ディーゼルエンジン搭載のパサートTDIは、エンジンこそクルマの命、と、考えるスポーティセダン(たとえばアルファロメオ・ジュリア)好きに、手放しで勧められるかは、やや迷う。

いっぽう、家族で長距離移動が多いひとには迷わず勧められる。オーディオの音もいいので、快適な移動空間なのだ。“クオリティ・セダン”である。これこそ、日用の道具を作らせたら高い才能を発揮するドイツ生まれのパサートの真価だと、あらためて感じ入った。

燃費もリッターあたり16.4km(WLTC)と、サイズからすればけっして悪くない。初代ゴルフや、初代パサート(ゴルフより1年早い1973年の登場)からの、質実剛健で快適というフォルクスワーゲンの価値は健在だ。

文・小川フミオ 写真・安井宏充(Weekend.)

文:GQ JAPAN 小川フミオ
【キャンペーン】8月の毎週金・土・日はガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

京都鉄道博物館10周年記念ラッピングタクシー、8月17日から展示…京都検定号も1日限定で登場
京都鉄道博物館10周年記念ラッピングタクシー、8月17日から展示…京都検定号も1日限定で登場
レスポンス
セバスチャン・ブエミ、フォーミュラEからの引退を発表。今後はエンビジョンのアドバイザーに就任
セバスチャン・ブエミ、フォーミュラEからの引退を発表。今後はエンビジョンのアドバイザーに就任
motorsport.com 日本版
センチュリー譲りの装備で武装した「トヨタ・アクア」とライバル「日産ノートオーラ」を徹底比較! 買うならどっち?
センチュリー譲りの装備で武装した「トヨタ・アクア」とライバル「日産ノートオーラ」を徹底比較! 買うならどっち?
WEB CARTOP
夏の車内が変わる! カーファンは本当に必要か? 夏のドライブで試したい使い方と選び方~Weeklyメンテナンス~
夏の車内が変わる! カーファンは本当に必要か? 夏のドライブで試したい使い方と選び方~Weeklyメンテナンス~
レスポンス
2026スーパーGT第5戦鈴鹿のGT300クラス公式予選Q1組分けが発表
2026スーパーGT第5戦鈴鹿のGT300クラス公式予選Q1組分けが発表
AUTOSPORT web
フォード・ブロンコで砂漠を激走しつつゴルフもプレー! アメリカで「オフロード走行」+「ゴルフ」のとんでも大会が開催された
フォード・ブロンコで砂漠を激走しつつゴルフもプレー! アメリカで「オフロード走行」+「ゴルフ」のとんでも大会が開催された
WEB CARTOP
暑い車内にヘルメット+レーシングスーツの灼熱地獄! プロのレーシングドライバーはどうやって暑さ対策をしているのか?
暑い車内にヘルメット+レーシングスーツの灼熱地獄! プロのレーシングドライバーはどうやって暑さ対策をしているのか?
WEB CARTOP
九州道が14日朝に「全線復旧」へ! 松橋IC⇔えびIC間の通行止め解除も 対面通行区間は“お盆の大渋滞”に要警戒
九州道が14日朝に「全線復旧」へ! 松橋IC⇔えびIC間の通行止め解除も 対面通行区間は“お盆の大渋滞”に要警戒
乗りものニュース
EV一択で必要な器量には届かず? 新型 レクサスES 350e(2)極めて快適に移動できるものの、内容は保守的
EV一択で必要な器量には届かず? 新型 レクサスES 350e(2)極めて快適に移動できるものの、内容は保守的
AUTOCAR JAPAN
サクマエンジニアリング「レブル250 × IOTA KIII サイドカー」インプレ|大人気軽量クルーザーとサイドカーは想像以上に快適!
サクマエンジニアリング「レブル250 × IOTA KIII サイドカー」インプレ|大人気軽量クルーザーとサイドカーは想像以上に快適!
webオートバイ
オートポリス、コースに熊本地震の被害なし……地震後初のレースも先週末無事開催。花火大会とスーパーGTが復興支援イベントに
オートポリス、コースに熊本地震の被害なし……地震後初のレースも先週末無事開催。花火大会とスーパーGTが復興支援イベントに
motorsport.com 日本版
新型 レクサスES 350e(1) 英国ではLSの役割担うサルーン 電動パワートレインはトヨタC-HR+と共有 上質な室内は期待通り
新型 レクサスES 350e(1) 英国ではLSの役割担うサルーン 電動パワートレインはトヨタC-HR+と共有 上質な室内は期待通り
AUTOCAR JAPAN
PHV用純正エアロを流用。あえてシャコタンに仕上げたトヨタRAV4の美学
PHV用純正エアロを流用。あえてシャコタンに仕上げたトヨタRAV4の美学
Auto Messe Web
【新型CLA試乗】全面ディスプレイで一足お先に未来を体感。最新メルセデスの流儀が詰まった4ドアクーペ
【新型CLA試乗】全面ディスプレイで一足お先に未来を体感。最新メルセデスの流儀が詰まった4ドアクーペ
AUTOSPORT web
フォーミュラE、2026/27シーズンから『Disney+』でグローバルストリーミング配信が決定。専用コンテンツも拡充
フォーミュラE、2026/27シーズンから『Disney+』でグローバルストリーミング配信が決定。専用コンテンツも拡充
AUTOSPORT web
【F1歴史コラム】国名を冠さないグランプリ登場の背景。コロナ禍の70周年記念GP、複数会場でのヨーロッパGP、日本のパシフィックGP
【F1歴史コラム】国名を冠さないグランプリ登場の背景。コロナ禍の70周年記念GP、複数会場でのヨーロッパGP、日本のパシフィックGP
AUTOSPORT web
お盆の高速で「タイヤトラブル1239件」!! 真夏のバーストは暑さだけじゃない…怖いのは空気圧不足だった
お盆の高速で「タイヤトラブル1239件」!! 真夏のバーストは暑さだけじゃない…怖いのは空気圧不足だった
ベストカーWeb
「手頃な価格に感動を加える」 フィアット・トポリーノがバチカン市国で正式採用(後編) 小さいがゆえの利点と欠点
「手頃な価格に感動を加える」 フィアット・トポリーノがバチカン市国で正式採用(後編) 小さいがゆえの利点と欠点
AUTOCAR JAPAN

みんなのコメント

19件
  • 日本では売れてないけど試乗すると分かるのは、ドシっしたステアリングフィールと体感と、国産車とは違った独特の安定感が高速まで続く事。
    VWと言うとドイツ車の中では廉価版的な見方が多く避けられがちですが、目から鱗みたいな乗り味があるのも確か。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

445 . 0万円 553 . 5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

35 . 8万円 585 . 0万円

中古車を検索
フォルクスワーゲン パサート セダンの買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

445 . 0万円 553 . 5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

35 . 8万円 585 . 0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村