フォルクスワーゲン ゴルフ ヴァリアント 「機械式立体有料駐車場可サイズで最良の長距離ツアラー」のユーザーレビュー

機械式立体有料駐車場可サイズで最良の長距離ツアラー

2023.9.3

総評

車幅1800mm程度のワゴン車は選択肢が少なく、スペック的に競合するのはスバルレヴォーグくらいですが燃費がいまいちなので、私はゴルフヴァリアントTDIを選びました。
昨年欧州でレンタカードライブしたアウディA4アバントTDIと比較しますと静粛性は劣りますが、気になる程でも無く許容範囲です。また車幅はより狭いですが、車室内にはセンターコンソールの幅にしわ寄せがあるだけで特に問題はありません。A4より抑えた出力特性のエンジンですが、実質動力性能に差は無い様です。
ゴルフヴァリアントTDIは機械式立体有料駐車場可サイズで現在最良の長距離ツアラーだと思います。但し2025年頃になればレヴォーグのストロングハイブリッド版が出て来るはずで、この車の出来次第で最良の長距離ツアラーは変わるかもしれません。

満足している点

①街中の機械式立体有料駐車場に入るサイズでありながら、広い室内と大きな積載量があること。
②強大なトルクで加速力は十分でありながら、長距離走れば好燃費。そしてレギューラーガソリンよりも安い軽油でさらに経済的。
③優秀なステアリングと上手く働くリアサスのおかげで楽しく走れ、かつ快適な乗り心地。

不満な点

①デザインとタッチ操作重視のあまり、操作性が蔑ろになっているHMI。
②Discover Pro。ショボいナビが有名ですが、オーディオもMP3のジャケット画像サイズが大きいと表示できないとかショボい面あり。但しBMWと違いAndroid Autoにも対応してるのは挽回ポイント(と言うよりBMWがショボいと言う方が正確)
③PDF配布が無い取扱説明書。厚さ2cmの紙の本では読む気が失せます。UKやUSではPDF配布している様なので日本でも倣っていただきたい。

デザイン

5

VWの落ち着いたデザインが好きです。スバルはBG,BH,BPレガシィあたりはシュっとしてて好きでしたが、今のレヴォーグは昔のスバル車みたいにギラギラごちゃごちゃデザインに戻っていて、あまり好きでは無いです。

走行性能

5

TDIエンジンのトルクは強大で、日本の道路の速度域なら十分な加速性能を発揮してくれます。乗り換え前のフリードハイブリッドの感覚で高速道合流でアクセルをベタ踏みしたら、背中を押し付けられる強力な加速で慌ててアクセルを戻しました。
ハンドリングも良いです。意外と舵角が切れるステアリングと、横Gかければ綺麗にコーナートレースするリアサスのおかげだと思います。

乗り心地

5

節度あるサスペンションの動きが硬すぎず柔らかすぎず良いです。乗り換え前のフリードハイブリッドではピッチングの悪癖に悩まされましたが、こちらは至ってフラットな乗り心地が快適です。私のもう一台の愛車シトロエンC3の革張椅子よりよりも柔らかめの椅子で、これも乗り心地に貢献しています。
静粛性はシトロエンC3よりは良いですが、結構ロードノイズは入ってきます。その点ではアウディA4アバントに負けますね。でもディーゼルの振動は全然気になりません。

積載性

5

90Lクラスのスーツケースが３つ載る程の巨大なラゲッジスペースです。ラゲッジフロアを１段下げると90Lスーツケース３つをトノカバー下に収納出来てしまいます（写真の白いスーツケースが90Lクラス）。レヴォーグもA4アバントもトノカバーを外せば3つ載りますが、トノカバー下に収納するのはどちらにも出来ない芸当です。
あとパワーテールゲートが大変役に立ってます。買い物で両手が塞がっていても足の操作で開けられますし。そしてSUVと違い荷室口が低いのも使い勝手の良さに寄与しています。ただプラチナムエディションにはこの便利なパワーテールゲートが付かないのですよね。購入ご検討の方はご注意下さい。

燃費

4

長距離走れば燃費は20―25km/L出ますが、私の通勤路ですと13―15km/L、近所のスーパーですと10km/L前後と走り方での燃費の差が大きいです。市街地走行はやはりトヨタのストロングハイブリッドが優秀ですね。果たしてレヴォーグのストロングハイブリッド版がどうなるのか興味深々です。

価格

3

レヴォーグと比較しますとどうしても割高感はありますね。ただ私の場合は販売店さんに下取りと値引きを頑張って頂いたので、思ったほど出費せずに済みました。

故障経験