フォルクスワーゲン ゴルフ ヴァリアント 「未来も感じる実用車のカガミ」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

まるも 亜希子
まるも 亜希子(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

4

デザイン
4
走行性能
5
乗り心地
4
積載性
5
燃費
4
価格
4

未来も感じる実用車のカガミ

2022.6.20

年式
2021年7月〜モデル
総評
これまでのヴァリアント同様に、真面目で実直なクルマ作りをしつつ、新たなインターフェースや48Vのマイルドハイブリッドを採用するなど、チャレンジも行っている新型ヴァリアント。後席スペースの拡大で、よりファミリーに便利な実用車のカガミと言える進化を遂げたと思います。
満足している点
23万1000円のテクノロジーパッケージに含まれる、LEDマトリクスヘッドライトの「IQ.LIGHT」は夜間を走る際に自動的に配光を制御するシステムで、この賢さには驚きました。夜間の運転中に目の疲れが軽減され、見えやすくなったことを実感。
不満な点
ゴルフ同様に、インパネがスッキリと未来的になり、指の動きでエアコンを操作したりする新しいインターフェースが採用されているのですが、これがどうも……苦手です。なかなか上手く操作できなくて、どれくらい乗れば慣れるのか知りたいと思いました。
デザイン

4

先代のフルモデルチェンジでガラリと未来感の強いデザインに変身。今回の6代目となる新型はその正常進化といえる範囲で、特別な驚きはなかったです。が、サイドビューがかなり伸びやかになり、先進性もより強く感じられるデザインになっていると思います。それでいて、ゴルフらしい質実剛健さも健在。
走行性能

5

ハッチバックモデルより重量が50kgほどアップしているので、そこがどう影響しているかと思いつつ試乗してみると、1.0Lの3気筒とは思えない快適な走り。もちろんものすごくパワフルというわけではないものの、東京から鈴鹿サーキットまで自走してもまったく不満がなく、むしろコースティングのようにスルスルと滑っていくのが新感覚。扱いやすくてバランスの良い走りに「さすが」と納得したのでした。
乗り心地

4

荷物満載の状態で高速道路を走ると、しっかりとした接地感があって安定していました。歴代ヴァリアントで初めてハッチバックよりホイールベースが長くなったというだけあります。後席の足元スペースも拡大しているので、チャイルドシートをつけても、大人が足を組んでも余裕。ただ1つだけ、後席にもエアコン吹き出し口があるのですが、向きが悪いのか、風量がもともと少ないのか、晴天の日にいっこうに冷えなくて困りました。
積載性

5

先代よりわずかに増量の611Lという大容量は立派。フロアも2段階に高さが変えられるので、家族3人の旅行荷物+レースギアもしっかり収納できました。後席は6:4分割で倒せて、トランクスルー機能もあって、使いやすさ抜群です。
燃費

4

WLTCモードで18.0km/Lというカタログ値からすると、高速道路で人も荷物も満載で12〜13.0km/L程度の実用燃費だったので十分納得。やはりアクセルペダルをオフにしてもスルスルと滑っていくようなコースティング感覚の走りで、ずいぶんと燃費を稼いでくれているのではないでしょうか。
価格

4

あれもこれも1台で使うなら1.5LのStyleが欲しくなるところですが、1.0Lでもそれほど不満はないと考えると、338万3100円のActiveで予算を抑えることも可能です。欲しい装備のほとんどは標準で手に入るので、ほかの国産ステーションワゴンと比べても遜色ない価格です。
まるも 亜希子
まるも 亜希子
自動車ジャーナリスト
映画声優、自動車雑誌編集者を経て独立。雑誌、ラジオ、TV、トークショーなどメディア出演のほか、モータースポーツ参戦や安全運転インストラクターなども務める。2006年より日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員日本自動車ジャーナリスト協会会員。YouTube「クルマ業界女子部チャンネル」、「おっさん on boad」にも出演中。
フォルクスワーゲン ゴルフ ヴァリアント 新型・現行モデル

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