フォルクスワーゲンについて質問します。アドルフヒトラーが首相就任後、アウトバーン建設後、ビートルを量産させましたが、

Question

生産を自社ではなくポルシェに生産委託した理由は何ですか？

Answer 1

不勉強なもので初めて聞いた話ばかりです。
私が聞いてたのは「戦争前には量産計画があったけれど開戦で量産計画はポシャり、フォルクスワーゲン製造会社は軍需生産に終始していた」ということくらいです。ヒトラー政権下ではそもそも「ビートル」なんて呼称はなく、「フォルクスワーゲンタイプ1」でもなく、「kdfワーゲン」という政治的な名称で量産される予定だったとも聞いていましたが…。
量産されていた上にVW製造会社じゃなくポルシェ社に生産委託していたというのは初耳です。どこの資料で学ばれたのか、お教えくださるとありがたいです。

Answer 2

ウィキペディアのドイツ語版に載ってますよ。

1934年ヒトラーが首相になった直後、ポルシェさんがフォルクスワーゲン（国民車）の設計依頼を受けます。ヒトラーはその車を生産する自動車会社をどこにしようかと探してみるも、自動車産業はこの車にぜんぜん興味なし。そこで、DAF（詳しくはウィキペディアを）にフォルクスワーゲンを生産する工場を作るように指示します。これが後のフォルクスワーゲン社。1939年には工場の建物は完成したのですが、すぐに第二次世界大戦が始まってしまい、工作機械はすべて軍需用に取られて、けっきょく1台も生産できず。この車のために開発した技術は、キューベルワーゲンやシュヴィムワーゲンに使われましたとさ。

だからこのときにはフォルクスワーゲン社は存在しませんし（前身の会社はあった）、車は量産されてません。ポルシェ社にはこの車を大量生産（15万台/年）するだけの設備も人もいませんでした。

Answer 3

ほぼ、前の回答者さんのいわれる通りです。
フェルディナンド・ポルシェ博士は1930年当初より自動車設計会社を経営していたのでヒトラーから設計・プロトタイプの制作を委託されたということです。ヒトラーはこの小柄なオーストリア人の非常に愛し、戦車・軍用自動車などいろいろな設計を依頼しています。戦後、ドイツの優秀な技術（設計図）は戦勝国にもっていかれたのですが、異質だったタイプ１は流失を免れドイツ国内で制作されました。タイプ１の改良にはやはりポルシェ社が尽力をそそいでいます。（フェルディナンド・ポルシェ博士は戦争兵器の開発者として戦犯となり戦後は投獄されています。（後に釈放、一説にはポルシェの自車販売は保釈金を稼ぐためとも）また、ポルシェとＶＷのタイプ１改良は1970年代まで続いています）
ＶＷタイプ１はドイツの戦後復興に寄与しましたが、タイプ１をしのぐ車の設計がなかなかできなかったこともあり、ＶＷ社の経営は悪化してしまいＶＷゴルフの誕生によってやっと経営が好転することとなるのです。