去年までポルシェがVWの親会社だったのですか？

Question

去年の8月にポルシェはVWの傘下になったようですが、それまではポルシェがVWの親会社だったのですか？
つまりVWグループの頂点にポルシェがあったのですか？
去年の8月で立場は完全に逆転したという事でしょうか？
売上高はVWグループよりポルシェ1社の方が高かったのですか？
会社の規模としてはVWの方が大きいのですか？
VWの方が大きな会社なのかと思ってました。

Answer 1

元々VWとポルシェは深い関係にあります。

VWビートルをポルシェ博士が設計したというのは有名な話で、このライセンス料によりポルシェ社はスポーツカーメーカーとして大きくなっていきます。

ポルシェの設計力を借りたVWと、そのVWの資金力とサプライヤーを利用して大きくなったポルシェという関係にあるわけです。
このため、ポルシェ家はVWの役員にも名を連ねています。

近年、ポルシェは非常に利益率のよい会社として成長し、VWは労働組合が強いことから人件費率が異常に高く利益率の悪い会社となっています。このため、年間10万台を販売するポルシェに対して10倍の100万台を販売していたVWですが、純利益は圧倒的にポルシェの方が10倍以上もの差が開いていました。

これでVW法撤廃後、2005年にポルシェがVWの株式を20％取得し持ち株比率を50.76%とします。これでVWがポルシェの傘下に入る形となります。

ところが、2008年のリーマンショックによりポルシェは2009年に経営難に陥ります。スポーツカーがメインでアメリカ市場が頼みの綱であるポルシェは、販売台数がアメリカの景気にモロに左右されるのです。ポルシェが4ドアモデルを出してきたのは、これを回避するためです。

こうなると、資産規模の小さなポルシェが大きなVWを抱えているとイロイロと不都合なことが起きます。

日本でもホリエモンがフジテレビを買収しようとして、資産規模が小さく当時親会社であったニッポン放送を買収しようとしたのと同じです。
同じく、イトヨーカドーの子会社であったセブンイレブンの方がいつの間にか大きくなってしまったように、子が親を超えてしまうというケースがままあるわけです。

そこでVWを買収しようとすると、親会社でもあった資産規模の小さなポルシェを買収する方が簡単なのです。

このままだと中国企業に買収されかねない状況にあるため、VWとポルシェは経営統合して株式比率を交換、今度はVWによるポルシェの逆買収という形になりました。

ポルシェ家はVWの役員の一角にいますから、これでも問題は無いということなのです。イロイロとお家騒動とか内紛があったみたいではありますけれども。

質問者からのお礼コメント

ポルシェの方が小さな規模の会社でもVWの生みの親みたいな立場なので去年までは親会社という立場だったのですね。
アメリカで景気悪化で売れなくなって立場が逆転してしまったと。
関係が良いのか悪いのか微妙なところなんですね。

Answer 2

ヒトラーの命令で最初のフォルクスワーゲン（国民車）を設計したのはフェルディナント・ポルシェ博士。
ポルシェを立ち上げたのはフェルディナント・ポルシェの息子フェリー・ポルシェ。
元から二社は同族企業のような関係なのです。
なのでポルシェ一族がフォルクスワーゲンの株を大量に所有していた。

その為にポルシェ一族が長い間、両社に強い影響力を持っていた訳です。
ポルシェ傘下にあったと言うよりポルシェ一族の影響下にあったと言うことですね。

Answer 3

ポルシェ ちゅうても 事業会社のポルシェAG と 持株会社のポルシェSE があんねん
実際 車作ってる会社はAG な 株式だけ保有する会社がSE ここは大量のVW株を保有してた訳

VWの筆頭株主ちゅう事 さかい スポーツカーポルシェAG事業は さっぱりでも VWには、物言う株主ちゅうことですね
まぁ ポルシェのフェルディナントポルシェさん創業家一族なんですが、、

けど VWは AGの株式を大量に保有してる訳 ようするに 車部門に限ってはVWが主導して 今回子会社になったんやけど
SEは、VWの大株主のまま

売り上げや規模は関係ないのですよ。