トヨタ スープラ 「中期・後期の比較」のユーザーレビュー

中期・後期の比較

2016.12.21

総評

中期型・後期型と続けてスープラに乗っているため、気付いた違いを、前に乗っていた中期型の登録として書いてみました（過去所有としているのはその為）。
装備は中期型がかなり上で、メカニズムは全体的に見ると後期型が良いと言えます。
後期型はシートをはじめ装備だけがやや劣るため、そのままで乗ると、前期・中期型を知っている人は不満が出ると思います。

満足している点

後期モデルからトルクがかなり増し、トルセンデフの利きがマイルドになっている。
ギア比も若干変更され（後期からエンジン回転は100回転高くなった）好感触。
VVT-iになった為か、ギアチェンジ時のエンジンの回転落ちもしにくくなり、後期型はかなり扱いやすい感じ。
音は、同じ社外マフラー取り付けでも後期型のほうが静かだった。
後期型からＧＯＡボディーになったからか、ボディー剛性も若干向上している。
ただ、内装は全てにおいて中期型のほうが上。

不満な点

後期モデルは内装が非常にコストダウンされており、例えばドア内張は、中期型は模様や材質も比較的重厚なものだったのに、後期型はかなりつるつるした、やや安っぽいものになっている。
ワイパーのミスト機能が、まさかで後期からは無くなっている・・・。さらにはウォッシャー液もボタン式から手前に引く古いタイプになっている。
こればかりは移植も出来ないため、これはかなり不満な点である。
ヘッドライトのレバーが、中期は直線的だったものに対して、後期から手前に湾曲している。
これで扱いやすくなったのか効果は分からない。
特筆すべきはシートで、後期のＲＺ-Ｓ以下のフロントのパワーシートは、象形文字のような奇異なデザインで非常に雑で、材質も安っぽくて、シンプルな黒基調の中期型のものよりかなり劣る。
後期型のＲＺ-Ｓのリアシートの酷さは論外（ちなみにＲＺは、中期・後期共にフロントはレカロシート・リアは合成皮革の黒シートのため関係ない）。
私は後期型を購入した際に、前に乗っていた中期型から、ドア内張以外の内装を全て移植した（笑）。

デザイン

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走行性能

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後期型は低回転からトルクがあって運転しやすい。2000回転から1個目のターボが効き出し、4000回転から2個目のターボで本来のパワーが出だす。高回転まできっちりパワーが出る。
中期型は、低回転が後期型よりはトルクが弱め。
また、中回転では後期よりパワフルで、ターボの段付きも後期ほどは無いが、高回転がやや不得意で、6000回転からは惰性で回っている感じ。

乗り心地

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フルブレーキングでの挙動や、立ち上がりでのパワースライドの動きなど、後期型のほうが限界はやや高い。車体剛性もやや上がっている。
中期型のほうが神経質。ピッチングが非常に少ない車なのは共に変わらない。

積載性

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トランクランプの明るさや小物入れの位置、カーペットの材質は中期も後期も変わらない。
ただ、トノカバーだけは後期型のほうがよかった。

燃費

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平均してリッター9キロ強（エアコン不使用）。
ベスト記録は中期型は10キロ強、後期型は9.5キロ。
ワースト記録は、中期型が夏場に一度記録したリッター6.7キロ（エアコンも使用）。

価格

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故障経験

ゴムパーツやネジの経年劣化によるエンジンヘッドのオイル漏れは共にあったが（少しの部品交換で終了）、エアコンのコンプレッサーからのオイルにじみや、運転席シートベルト・トランクダンパーの劣化交換など、どちらかといえば中期型のほうがやや多かった。