トヨタ GR86 「貴重な純ガソリンの後輪駆動スポーツカー」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

工藤 貴宏
工藤 貴宏(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

5

デザイン
4
走行性能
5
乗り心地
3
積載性
3
燃費
2
価格
3

貴重な純ガソリンの後輪駆動スポーツカー

2023.12.17

年式
2021年10月〜モデル
総評
この時代にこういったFRスポーツカーを用意してくれているだけでもありがたい。そう思います。もちろん走りだって楽しくて、ノーマルで不満なくサーキット走行できる実力。いいじゃないですか。
満足している点
比較的リーズナブルな価格でフロントエンジン後輪駆動のスポーツカーを提供してくれていること。それに尽きます。
不満な点
「リーズナブルな価格」と言いつつ、「もうちょっと安かったら……」なのですが、それは言っても仕方ないですね。
デザイン

4

いかにもスポーツカーらしいデザイン。こういったクルマを求めるニーズをしっかりとらえていると思います。注目したいのは、先代よりも上質になりつつ躍動感が高まっていること。具体的にいえばフロントデザインは丸みを帯びたことでラインがスマートになり洗練されたし、リヤはトランク後部における左右からの絞り込みが増してボディ全体でダイナミックな印象が強まりました。兄弟車のスバルBRZとは顔つきが違うので、好みで選ぶのもいいと思います。
走行性能

5

動力性能もハンドリングも先代より大きく進化しましたね。動力性能はエンジン排気量が2.4Lに拡大され、パワーというよりは低回転域からのトルクアップによってグイグイ前へ出る感じが強まりました。ハンドリングは先代の後期型になって大きく進化しましたが、新型はさらにその上。BRZよりも応答がクイックで、ハンドルを切ると俊敏にクルマが向きを変える感じです。もちろん、腕があればその先は後輪駆動車らしいドリフト走行も……。
乗り心地

3

スポーツカーだから乗り心地が悪い……ということはないのでご安心を。もちろんラグジュアリーセダンのような魔法のじゅうたん的な乗り心地の良さはありませんが、「スポーツカーだから乗り心地が悪いね」というレベルではなく快適性もしっかり保たれています。乗り心地を求めるなら、17インチタイヤを履く「R」グレードがいいでしょうね。
積載性

3

「トランクにタイヤが4本積める」という先代からのこだわりはもちろん継承。厳密に言えばトランク容量は先代よりも少し減ったのですが、大型スーツケースだって積めるスポーツカーとしては実用的なラゲッジスペースと言っていいでしょう。これだけの広さがあれば、日常生活でも全く困りませんね。
燃費

2

実燃費は10km/L程度といった印象。昨今のハイブリッドカーに比べると悪いように見えますが、非ハイブリッドのスポーツカーなんだから10km/Lも走れば十分ではないでしょうかね。排気量は2.4Lと先代よりも増えましたが、トルクアップのおかげか先代よりも燃費は優れるように思えます。
価格

3

300万円オーバーですが、今どきのクルマの価格を考えれば手が届きやすい範囲かと思います。かつて、S15型シルビアはターボモデルでも250万円で買えましたが、その時代とは装備水準が違いますからね……。
工藤 貴宏
工藤 貴宏
自動車ジャーナリスト
1976年生まれ。クルマ好きが高じ、大学在学中に自動車雑誌の編集部でアルバイトしたことをきっかけに、そのまま就職。そして編集プロダクションを経てフリーランスの自動車ライターに。日々新車を試乗し、日夜レポートを書く日々も気がつけば10年以上。そろそろ、家族に内緒でスポーツカーを買う癖はなんとかしないと。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員日本自動車ジャーナリスト協会会員
トヨタ GR86 新型・現行モデル

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

※ 掲載しているすべての情報について保証をいたしかねます。新車価格は発売時の価格のため、掲載価格と実際の価格が異なる場合があります。詳細は、メーカーまたは取扱販売店にてお問い合わせください。

ユーザーレビューを投稿する

ユーザーレビューを投稿する

※自動車SNSサイト「みんカラ」に遷移します。
みんカラに登録して投稿すると、carview!にも表示されます。

ログイン

中古車探しをもっと便利に

  • 中古車お気に入り管理
  • おすすめ中古車の表示
carview!の最新情報をチェック!
Facebook
carview!公式Facebook
最新のクルマ情報をお届けするcarview!オフィシャルページ(外部サイト)

carview!公式X(旧Twitter)
carview!の中の人がクルマ情報をポストする公式アカウント(外部サイト)