“昭和のクラウン”完成形
もう20年前になります。当時、職場のエライさんが乗ってました。上司にアゴで使われていた丁稚時代に、よく運転をさせられたもので
2010.9.16
- 総評
- “昭和のクラウン”完成形
もう20年前になります。当時、職場のエライさんが乗ってました。上司にアゴで使われていた丁稚時代に、よく運転をさせられたものでした。今振り返ると、このクラウンが、昭和を締め括るに相応しい出来だったなと思います。デザイン、走行性能、その存在感。当時のトヨタの最上級車だけに、独特の存在感がありました。後にセルシオが新たに登場するんですが、コレに乗るには更に大枚を払わなければならず、買える人は少なかったですね。“いつかはクラウン”の完成形とでも申しましょうか。そんな当時のクラウンのこと、思い出しながら記してみたいと思います。
- 満足している点
- 当時、丁稚だった私が到底買える車ではなかった(勿論、時を経た今でも)。先進技術と伝統の融合。そんな車だったと思います。長所を思い出してみると・・・
☆広い室内 格別の居住性
これぞ日本の高級車と言える居住性。シートの座り心地は良く、前の席のみならず、後席二座も電動シートだったのには驚いた。
☆伝統のストレート6
長年に渡り作り続けてきた伝統のストレート6エンジン。ある意味古いエンジンでも、マネージメントが良かったからか、静かで伸びのあるDOHC3000。今のV6よりも、クラウンに相応しいエンジンだったなと思います。
☆素晴らしい仕事をしていた、エアサスペンション
クラウンのクラウンたる乗り心地。上質な静寂性を実現していたのは間違いなく、この良く出来ていたエアサスペンションのお陰だと思います。運転していても体感できますが、真後ろを走っていると、リアサスの動きがよく見て取れ、いい仕事をしているなと気付くのです。
☆クラウンとしての存在感
当時のクラウンは、中間管理職や個人事業主の憧れの車でもありました。
バブル景気に支えられ、高額な車なのによく売れていました。
日本の高級車。
クラウンを表現するなら、この言葉に尽きます。例えば狭い踏切を渡る時、対向側の車が勝手に下がってくれたり。当時丁稚だった僕でも、分不相応に体感したものでした。
世紀を超えて振り返ってみても、いい時代の、いい車だったなと思います。
当時は景気が良く、クラウンが販売ランキングの常連だった時代。
今でも時々、綺麗な車体を見かける時があります。そんな瞬間、思い入れを持って
大事に乗られているんだなと思います。それだけ価値のある車だったと思います。
- 不満な点
- 当時、買える立場に無かった私ですが、当時の記憶を辿ってみると、あそこはどうなの!?
みたいなところもありました。例えば・・・
●豪華すぎる装備
豪華絢爛の標準装備類。後席の後に冷蔵庫。使っていたオーナーは、どれくらいいたのだろうか?
●豪華な電動シートの影響
4席に装備されていた電動シート。お陰でトランクスペースの半分は、電動シートの仕掛けの為に食われていました。なので本来広いのであろうトランクスペースが半分しか使えない。そんな一面がありました。だからゴルフバッグならば2~3個しか入らなかったのでは??
●優秀なエアサスペンションの功罪
サスガの高級車クラウン、耐久性も素晴らしかったです。が、15万㌔を超えたあたりでエアサスがヘタってきていた記憶があります。17万㌔を走り終え、上司が乗り換える頃には、車体左側だけサスが沈んだままになっていました。今も走り続けている個体は、バネのサスなんでしょうかね?
良き時代の偉大な高級車。日本人の描く高級車の形が、この車にはあったと思います。今のクラウンも勿論高級車ではありますが、当時のクラウンの方が高級な感じがするのは私だけでしょうか?
- デザイン
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- 走行性能
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- 価格
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