トヨタ セリカ 「スポーツも楽しめて日常も犠牲にしない車」のユーザーレビュー

スポーツも楽しめて日常も犠牲にしない車

2024.2.12

総評

子供がまだ小さい頃に乗り換えた車で、
スポーツ走行も日常使用も両立させてくれるので、嫁さんからすぐに許可が降りた車。

スタイルはどの車両にもひけを取らないカッコ良さがあり、
搭載されるヤマハ製2ZZ-GEエンジンはロータスエリーゼ111Rと同じもので、1.1ｔ程度の軽量な車体との相性はとても良い。

排気量は1.8L直4でありながらＶＶＴＬ－ｉ搭載により、
6000回転でカムがハイカムに自動的に切り替わることで2Lクラスの190馬力（公称値）を発生。

これによりNAながら急激にシートに背中を押し付けられるようなドッカンターボ的加速感を体感できる車。

ただホンダのType-Rのそれと異なるのはレブリミットの低さとギア比。
ゆえにシフトアップ後もハイカムゾーンに入ったままの加速を継続…とはならない。

また開口部が広く使い勝手が良い反面ボディー剛性が弱く、特にコーナリング時の捻れの大きさでステア応答に対するクイック感が弱い傾向。
さらにFF車という点も含めてどうしてもコーナーではアンダーが出やすく、総じてスポーツカーとしてのポテンシャルの限界は低めかな、と感じました。

ただ本格的なスポーツカーとは違うものの、
時にスポーツ的な走りを楽しみつつ普段遣いでも不満のない車という点で、極めて高次元でバランスの取れた良い車だと思います。

満足している点

外装のスタイルと内装の近未来感。

想像以上に広いラゲッジスペース、乗ろうと思えばちゃんと4人乗れる車内空間。

普段は何となく大人しいのに、
6000回転超えてハイカムに切り替わった途端、ドッカンターボのごとくエキゾースト音が変わって凄まじい加速をする楽しさ。

不満な点

低回転トルクの細さとLSDがないところ。
クーペ形状でリアゲート式ハッチバックなので、どうしてもボディー剛性が弱い。

デザイン

5

発売当初から右に出るものは無いと思うくらい流線的で美しいデザイン。

走行性能

3

2ZZ-GEエンジンによるハイカム機構と車体の軽さで直線の加速は悪くないです。
が、ハッチバック特有の剛性の弱さやLSDが非搭載という点で、コーナーや悪路での走行はスポーツカーとしては苦手。

逆に限界が低い分、扱いやすいというメリットはあります。

乗り心地

4

この手の車にしてはとても乗り心地がいいです。
足も柔らかく、走行時のノイズも少なめ。
シートも専用バケットでソフトな座り心地。

積載性

4

ミニバンやハイタイプのコンパクトカーよりは狭いものの、
ラゲッジスペースが驚くほど幅広でリアゲートの開口も広いので、多少大きめの荷物でも楽々積めます。

発売当時は、
「ゴルフバッグがスッポリ入る」
と言われていましたがその通りで、ただ説明の内容に時代の流れを感じますね。

燃費

3

この手の車にしては悪くはないと思います。
でも同排気量の大衆車からすれば、当然燃費の悪さは仕方ないかと…。

価格

4

この車両を新車で購入した時は、たしか総額250万円程度だったと記憶しています。
今思えばとてもリーズナブルなお買い物だったな、と思います。

故障経験

エンジンとオルタネータを繋ぐベルトのプーリーの回転不良により異音を出して交換しました。

助手席のドアロックモーターが回らなくなり、ドアロックの開閉が電気的にできなくなり、
amazonで互換性のあるモーターを購入して入れ替えました。

リアゲート開口が広い分リアゲートシリンダーへの負荷が大きいので、
開けたまま維持できなくなり、互換性のあるシリンダーと交換しました。

これらはZZTセリカにはよくある事例だと思います。