トヨタ セリカ 「運転していて心躍る車です」のユーザーレビュー

運転していて心躍る車です

2016.5.17

総評

とてつもなく所有欲を満たしてくれる車です。
「見てよし」「走ってよし」「愛でてよし」
小さなお子様がいる家族や、アウトドアメインの人のファーストカーには向かないでしょうが、男でしたら一度はこういった車に乗りたいものです。
そういった意味で、ずっと長く乗れる車ではないでしょうが、ずっと記憶に残る車です。
運転のしやすさから、MT車入門、スポーツカー入門としても最適だと思われます。
近年はMT車の再流行でまたこの車の需要がメキメキ上がってきていますし、17年も前に登場したとは思えないデザインは現在でも通用します。
「人馬一体」「車との対話」そういったフレーズにピンとくる方にはぜひお勧めしたい車です。

満足している点

自分にとっては何より見た目です。
漫然と乗る車を探していたころ、この車を知り、一目惚れ。
脇目も振らず、なんとか購入に至りました。
純製のエアロパーツを装着していますが、もうこれがたまりません。この車はノーマルよりエアロで着飾るものだと勝手に思ってます。ノーマルですと角がなく、柔らかな印象ですが、エアロをつけることでキリッと引き締まります。
特に横から見たときの流線型のラインがたまりませんね。
見た目を気に入るということは、乗らない時でさえ満足度を高めてくれるものです。
インテリアに関してもよく「チープだ」という意見は目にしますが、黒を基調としたものは思ったよりも悪くなく、一部皮を使っているので、むしろ好印象です。これはグレードの兼ね合いもあるんでしょうが。

次点で、やはり走っていて楽しいという点です。
職場までわずか8kmという距離ですが、シフトをガチャガチャいじりながら運転するというのは何よりの喜びで、通勤ですら楽しみに変わります。
自分の気分に合わせてキビキビと走りを変えてくれる素直さは、気の合う相棒といいた感じです。

不満な点

これは静粛性に限ります。
上でもいろいろ書きましたが、体力のない自分にとってこれはダメージが大きかったです。
とはいえ、長距離を走らない限りはあまり影響ないので、自分の使い方ではそこまで大きな減点にはなりません。

デザイン

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走行性能

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・操作性
非常に扱いやすいです。
ライトウェイトクーペということで車両重量は1,140kg（スーパーストラットパッケージでなければここからさらに30～50kg程度軽くなります）、分類的にはスポーツカーというよりスペシャリティーカーといった位置づけになります。
しかしながら、この軽さ故に「走る、曲がる、止まる」が実に高次元にまとまっています。
シフトストロークが最近の車と比べてしまうと長めかつ、うまく回転数を合わせないとスムーズに入っていきませんが、個人的には「MT車を運転している感」を強く感じられるのでむしろ好みです。代行など他の人が運転するとシフトチェンジのたびにガリガリいってますが、自分が運転すればスコスコと入ってくれるので、「自分だけがスイートスポットを知っている。自分が一番この車をうまく運転できるんだ」という謎の優越感をもたらしてくれます（笑）

・エンジン
パワーバンドがかなり高回転域に設定されているので、低～中回転域ではトルク不足を感じます。日常的に使う回転域にもう少し力があればよかったかなーと。
1速から2速に入れる時には気を使わないと結構大きなショックがきます。
NAですが、2ZZ-GE型のYAMAHAエンジンを積んでおり、連続可変バルブタイミング・リフト機構を備えているので、6,000rpmを超えたあたりからハイカムに切り替わり体がシートに押し付けられるような気持ちのいい疑似ターボを味わうことができます。
エンジンの吹け上がりもよく、高回転で回すには非常に楽しい車です。

乗り心地

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・サスペンション
サスが硬めなので振動はだいぶあります。地面の凹凸はほぼ拾うと考えていいです。自分はあまり気になりませんが、気になる人はなるでしょう。
その分、コーナリングの安定感は抜群にありますので、以前より車酔いしなくなりました。

・静粛性
これはだいぶ厳しい（笑）
この車で一番気になる部分でした。軽量化のため遮音材をあまり入れていないんでしょうが、ロードノイズがすごいです。車高の低さはもちろん要因に入りますが、86を試乗した時は非常に静かに感じましたので、他にいろいろ原因はあるでしょう。ホイールは純製16インチでタイヤはでダンロップのものを履いていますが、これのせいかどうかは不明です。
幹線道路を流していても同乗者との会話が困難になるレベルで「グオオオォォォォーーー！！」という音が入ってきます。
高速道路を走った気は耳が痛くなります。また、6速のギア比が低いので、100km/h走行でも3,000rpmは超えてしまうので、エンジン音までおまけでついてきます。
なので、少し遠出をするにもだいぶ疲れを感じます。
当方、北関東住みですが、浦安までの往路で疲労困憊になったのも今やいい思い出です。

積載性

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・居住性
運転席と助手席はかなり余裕があります。
特に助手席は成人男性でも思い切り足を伸ばすことができます。
車の形状的に足を伸ばして座りますが、これが予想以上に快適で、シートをリクライニングすればそのままぐっすりいけるレベルです。
同乗者にもよく「座りやすい」と言ってもらえます。
後部席も86なんかはただの荷物置きの保険対策といった感じで、足を入れる隙間は全くありませんが、セリカに関しては近場に乗っていく分なら十分です。1時間乗るとさすがに辛いかもしれませんが、30分程度なら苦痛になることなく乗れるでしょう。
あと、横から分厚さをみれば分かるんですが、ドアが異常に重いです。ストッパーがかかるのもだいぶ開けないとかかりませんので、非力な人はドアに跳ね返されたりしてます（笑）
乗降姿勢も思い切り屈まなければいけないので、女性や子ども、お年寄りにはエスコートが必要です。
ただ、ドアを閉めた時の音が「ドォン！」と重厚な感じですので、高級車のような満足感があります。ドアが薄い車の「ペァン」みたいな音とは雲泥の差です。毎日聞く音ですので、ここは何気に満足度が上がるポイントです。

・積載性
ハッチバックですので荷物はそこそこ載ります。
後部座席を倒せばスノーボードやゴルフバックも２つくらい乗ります。
ただ、スーパーストラットパッケージだからなのか、ロールバーが入っていて、これが著しく積載性を落としています。これがなければさらに物が積めるでしょう。

燃費

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・燃費
燃費は非常にいいと思います。満タン法で平均11.9km/l
エンジンの仕様上、普通でしたらハイオク車でもレギュラーガソリンで走りますが、この車は完全ハイオク仕様ですので、当然ハイオクで走ります。（レギュラーガソリン入れると壊れるらしいので怖くて入れたことないです）
あえて高回転で回したり、一回の走行で8km程度、月に一度30km程度というような使い方で約12km走るので、この手の車にしてはよく走ると思います。
シフトチェンジを早めにしたり、もっと丁寧に乗れば13kmは走るはずです。

価格

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故障経験

特になし。