トヨタ セリカ 「現時点でのセリカレビュー」のユーザーレビュー

現時点でのセリカレビュー

2016.3.19

総評

スポーツカーに見えるこの車は本来「スペシャリティカー」であり
トヨタがラリーから撤退した後の車なので4WDはハナから考えない設計で
更に、過給機グレードがなかったりと、あくまでもクーペスタイルの良さを打ち出した車ということでポテンシャルは高いものの、スポーツ面から考えた場合「物足りなさのある車」であるという評価も頷けます。

なぜなら快適性とスポーツ性はトレードオフの関係にあるからです。
快適性を高めればスポーツ性は犠牲になり、その逆もまた然り。
ワイドなギヤ比はツインカムエンジンとしてはスポーツ走行において欠点かもしれません。
しかし日常のドライビングにはゆとりを与えます。
そういった最終的な車の味付けの部分でZZTセリカはどちらかといえば快適性に振ったクーペだと思います。
そこがよく比較されるホンダV-TECタイプR勢との違いです。

そしてそういう性格の車なのだと認識すればもしスポーツ性に少し不満や疑問を覚えたとしても欠点は愛着に変わっていくでしょうし、じゃあチューニングするならどうしていけばいいか？という方向性も打ち出せることでしょう。元々のポテンシャルはあるのですから。
AE86はドライバーを育てる車という言葉がありますが、そういう意味ではセリカもそうなのかもと今書きながら思えて来ました。

・・・と若干ネガティヴな評価に聞こえたかもしれませんが
カタログでは決してわからない楽しさ、良さ、実用性のある車でもあります。
少なくとも僕は全く後悔していないどころか気に入りすぎて朽ち果てるまで乗るつもりでいます。

またラリー屋さんが「今は現行86がでたからそれに変わったけど、それまではZZT見たし速いのいたよ」と言っていたのでやはりやれば出来る子だと確信したのと同時に嬉しかったです。

いずれ手足のように自在に操ってジャイアントキリングしたいですね！

満足している点

美しいデザインですよねｗとても17年前のデザインとは思えません。
斜め前から見る角度が好きですｗ

走行面としてはやっぱり軽くてキビキビ走ることに尽きるのかなと。
純正シートの出来も良いと感じていて、全く疲れません。

また燃費も悪いわけではなく、この手の車としては任意保険の料率も低いです。

それとは別に、内装が安っぽいので内張り剥がしてみたり
ドリルで穴開けたり塗装したりするのにも躊躇しなくていいところは古めな車としてはむしろ伸びシロかなとｗ
あんまりいい内装だと手が出しにくくてアレなのでｗ

あとはバックギアにいれるとバックの音がなるのもMTとしては珍しくていいですね。

スピード・タコメーターのゼロが真下にあるのもスポーティ！

色々あるけどとにかく壊れにくいというか、しょーもない故障が無いことがなによりカーライフを彩りますよね。
ヤフオクにもセリカの部品たくさんありますしｗ

サーキットにおいてはメインストリームから外れてる車種というか珍しい車なのも天邪鬼な個人的には気に入っていますｗ

不満な点

MTだとドリンクホルダーの位置とシガーソケットの位置が悪いですよね。
あとは前期型の内装のプラスチックの色やリアシートの色ｗ

仕方の無いことですが、ヘッドライトが暗いと感じることも挙がります。
それはプロジェクター式ヘッドライトが出始めたころの車種なのでどうしても今のと比べると出来が悪いというか甘いというか未熟というか。
僕はHIDハイワッテージ化で対処しています。

それと社外マフラーが砲弾型ばかりなところｗ

今はある程度割り切っていますがワイドなギヤ比（ステップ比）と最終減速比。
2速ですらもうちょっとパンチがあればなぁと思ったりもしますがそこらへんは後述します。

デザイン

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走行性能

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非常によく出来た車だと思っています。

約6000rpmからハイカムに切り替わる瞬間もすこし大げさ目に切り替わるあたりは演出だと思っています。
車としては自然に切り替わるほうがより正解かもしれませんが、ドライバーにとっては官能的ですよねｗそこはドライビングプレジャーとして重要だと思います。

また、エンジンも1Lあたり105馬力とかなり高出力です。
車重1,120kg(SS-Ⅱ)ということもありキビキビと走ってくれます。
進む、止まる、曲がる、車の運転の根本的な部分が楽しい車です。

僕はサーキットユースしていますが、そういうつもりで買ったわけじゃない人でも「ちょっとやってみようかな？」でいきなりそれらしく走ることができると思います。
ジムカーナでもとりあえずステアリングきってサイド引けばコツいらずで誰でもクルンと回れますからねｗ
またSSPグレードならヘリカルLSDが入っているので向いてるとおもいます。

リアは「なんちゃってダブルウィッシュボーン」なんて言われたりするんですが・・・
これは聞きかじりですが、加減速時にリアは若干トーインするようにできてて安定性に寄与する作りになっているとか。
また高速コーナーなどでリアが出る具合も、穏やかな挙動でドライバーがそれを感じ取りやすくセッティングされているんだそうな。

そういうわけで、カタログではわからない部分で、ピーキーな動きは出にくく初心者でも安全にドライビングできる車本来の楽しさのある車にトヨタが仕上げたのかなと思っています。

乗り心地

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はじめからサーキット仕様でした。ドンガラではないですが。

なので純正状態はわかりません。

一応『僕の』セリカのレビューということで

フロント12キロリア13キロがついた車高調が入っています。プリロードはゼロです。

硬いバネなのでマンホール踏んだり、高速の継ぎ目でタバコの灰がポロっと落ちたり
轍ができた国道を横切るとドカンドカンいいながら走行したり
一般道走行中に助手席の人がスマホで文字を満足に打てない程度には酷い乗り心地です。

まぁそれが可愛いんですけどねｗ

ロードノイズとしては、開口部の大きい車ですし内張り外すとわかりますが外板との空洞がそこそこあるので純正でもそれなりにあるんじゃないかなと。

積載性

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1人暮らし用の冷蔵庫なら積めます（冷蔵庫横にしちゃダメってのはナシでｗ）

普段でいくと、タイヤ4本、フロアジャッキ、ヘルメット、工具箱、クーラーボックスなんか積んでも余裕ですね。
多分それ+折りたたみ椅子、折りたたみテーブル、で下手したら助手席に1人乗せるのもいけるかとｗ
まぁそれくらい積めるってことですｗ

後部座席も狭いは狭いけど僕の経験上かなりまともに座れる部類です。
いわゆるワンマイルシートではないですね。

燃費

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僕で大体10km/Lくらい。
チョイ乗りしかほとんどしないのでそんなに良くないですがこの手の車として悪くも無いですね。
良い人で15km/Lいくんだから素晴らしいと思いますｗ

価格

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故障経験

無し！

ZZTセリカはそもそも致命的な持病がないようです。

強いて言うなら持病といえばベルト無きと雨漏りですが
前オーナーの8年間と僕の2年間でベルト鳴きはゼロです。
雨漏りは多少あるようでリアシートの座面をめくったら湿気てはいましたが別に・・・って感じですね。

あとは消耗品ばかりです。
エンジンチェックランプ点灯からのO2センサー交換で直ったり
アイドリング不調からのエアフロセンサー交換で直ったり。