トヨタ アルテッツァ 「今や絶滅種の直6+MT+FR」のユーザーレビュー

今や絶滅種の直6+MT+FR

2023.7.10

総評

さすがに設計の古さは隠しきれませんが、見た目がかっこよくて、直6FRをMTで楽しめる4ドアセダンはすでに国産車にはありません。貴重な存在だと思います。さらにカーボンニュートラルのこのご時世、レギュラーガソリンで乗れる2000ccの直列6気筒エンジンは二度と出てくることはないでしょう。再起不能になるまで乗り続けるつもりです。

満足している点

言われているほど遅くはありませんが、速いかと言われるとそんなことは決してありません。街乗りをスムーズにこなすレベルでは何ら不満はありません。
流れに乗って走るだけでも直6、FRの良さを十分に堪能できます。FRにしてはトランクも広く、内装のチープさもLエディションならまぁ許容範囲です。なんたってレクサスですからｗ
納車時にはボロボロのZエディション純正ホイールがついてましたが、純正化を目指してハイグロスを購入し装着しました。これが最高にかっこよくて気に入ってます。

不満な点

ギア比が悪いと酷評されていますが、個人的には1-2-3が離れすぎということよりも5-6が近すぎるということが非常に気になります。6速で高速巡行3000回転超えるとは思いませんでした。なぜRSよりもASのほうがファイナルがローギアなのか理解に苦しみます。個人的にはむしろ欧州向けIS200用の3.9ファイナルがこの車に一番合っていると思います。
センターコンソールの高さが低いのもマイナスポイントです。JZX100くらい高ければ肘置きとして使えるのですが…
あと、これはMT固有の問題かもしれませんが、カップホルダーの位置が悪すぎます。500mlのペットボトルなんて置いた日にはシフトするたび腕が当たります。純正ナビ装着車はさらに後ろにカップホルダーがあるので、使いにくい代わりに腕は当たらないので難しいところですね。

デザイン

5

スポーティーさと高級さを上手く調和させた唯一無二のデザインだと思います。個人的に後期ディスチャージのデザインよりも前期ハロゲンのデザインが好みです。テールを見ただけでアルテッツァだとわかるほど個性的なリアは好みがわかれるかもしれませんが見慣れるとなかなかいいです。5ナンバー+‪α‬サイズのセダンとしてはひとつの究極のデザインだと思います。むしろ性能がデザインに負けている車とも言えますが。

走行性能

3

ASでエンジンパワー的に大したことはなく、1G-FEはスムーズですがパワー感はありません。街乗りでクラッチをいたわった乗り方をしているとたしかに軽ターボに発進で置いていかれますが、ちゃんと回転を2000回転近くまで上げて半クラをうまーくしてやれば全然普通に加速します。
2リッターNAということを考えるとそこまで不満は無いです。並の加速はします。

乗り心地

4

元々BlitzのZZ-Rがついてましたが、どれだけショックを緩めてもバネが硬すぎて減速帯で跳ねるのが我慢できず、程度のいい純正バネショックに変えました。しかし純正でもバネが柔らかいくせにショックがハードで突き上げを結構拾います。収斂性はいい感じなので、スポーティセダンとしてはまずまずのセッティングだと思います。

積載性

4

FRと思って期待していませんでしたが、結構トランクは広いです。絶妙に使いづらいトランクスルーもついてますが、それ使わなくても大体の荷物は積めます。
リアシートも結構広いので、今のところ積載性で不満点はありません。

燃費

3

悪いです。ここが1番の不満点とも言えますが、元から期待していないのでこんなもんかという感じです。リッター8.5キロと言った所でしょうか。レギュラー指定なのでギリギリ許せます。これでハイオクだったら…

価格

3

既に私が手に入れた時は底値の時期は過ぎ、一時期の倍近い値段で買わされました()
RSが値上がりするのは分からんでもないですが、ASも値上がりしてるのは謎です。ようやくアルテッツァの真価はASに有りということが認知されてきたのでしょうか
あ、ATは未だに底値ですが、正直ATなら他にももっといい車がいっぱいあるのであえてアルテッツァを選ぶ理由はあまり無いかな…と感じます。デザインが気に入ればATでも買いですがね。

故障経験

前のオーナーがウォーターポンプをリビルドに交換してました。クーラントを噴いた形跡があるのでオーバーヒートでもしたんでしょうか。一方私の手元に来た時はゴリゴリのオーバークールで、冬とはいえ街乗りで水温計が下に振り切れるレベルでした。ので、サーモスタットを交換しました。パワステのオイルポンプからかなり激しいオイル滲みがあるので近々交換する予定です。ヘッドライトが水滴でくもってしまうので、こちらも交換予定。