2.4Lと3.5Lを比較してみて・・・
新型アルファードの排気量は3.5Lと2.4Lの二本立てですが、先日兄弟車ヴェルファイアの3.5Lに試乗した際、
2008.5.27
- 総評
- 2.4Lと3.5Lを比較してみて・・・
新型アルファードの排気量は3.5Lと2.4Lの二本立てですが、先日兄弟車ヴェルファイアの3.5Lに試乗した際、意外と緩慢な動力性能だったので、「これじゃ2.4Lは全く期待できないかな?」と思い、確認するべく2.4Lに乗ってみました。
結論から述べると、街乗りにおいてはほとんど不満のない動力性能でした。このレビューでは3.5Lと比較した場合、2.4Lの動力性能はどうであるかという点に絞って述べていきたいと思います。購入を検討されている方の参考になれば幸いです。
- 満足している点
- ・意外にまともな動力性能
先代アルファードの売れ筋は2.4Lでしたが、重い車重に対してアンダーパワーであることが常に指摘されてきました。
新型は先代比で100kg以上重量が増え、エンジンパワーは11PSアップしています。この重量増でパワーアップ分が相殺され、緩慢な動力性能であることは変わらないのかと危惧しましたが、実際乗ってみると、意外と普通に走るなという印象です。
街中を流れに乗って普通に走る程度なら全く不満はありませんし、試乗コースに5~7%の上り勾配が連続する区間があったのですが、そこでも速度がどんどん落ちて流れに乗れないということはありません。さすがこの点はエンジンの効率の良い部分を引き出すCVTの良い部分が最大限に発揮されているなという印象です。
・CVTらしいシフトショックの少なさ
ヴェルファイア3.5Lに乗った際、6速オートマチックにもかかわらずシフトショックが多少伝わってきたのですが、2.4LはCVTらしくショックがほとんど感じられないスムーズな加速です。
- 不満な点
- ・安っぽい車内騒音
長所の欄に、動力性能は不満がないと書いたのですが、その代わりエンジン・トランスミッションはかなり頑張ってます!という感じで、上り勾配などでエンジン音が室内に伝わってきて高級感を削ぎます。またその音も、高級感のある音やいかにもエンジンが気持ちよく回っていそうな心地いい音ではなく、いかにもトヨタの大衆車エンジンといった印象の安っぽい音です。
この音に納得できない方や、スピードを出すことや山岳路・高速に乗る機会が多い方には2.4Lはお勧めできません。
・真面目に軽量化に取り組んでいるのか?
旧型アルファードの2.4Lの2WD車の車重は1,780~1,790㎏程度でしたが、新型は1,850~1,900㎏と大人一人分重くなっています。車体剛性・強度や安全性の向上のために重量が増した点もあるのでしょうが、どうも贅沢装備のために重量が増えている割合が大きい気がします。
環境問題・エネルギー問題が大きくクローズアップされ、ただでさえアルファードのような必要以上に大きなサイズのミニバンの存在に疑問符が付く中、オットマンだのキャプテンシートだの贅沢装備のために重量が増加しているというのは、いかがなものでしょうか。
・3.5Lの動力性能はもっと頑張ってもよかったのでは?
これは2.4Lの欠点というわけではないのですが、上記のように2.4Lでも必要十分な動力性能を持っていますが、じゃあ3.5Lの緩慢さは何なのか?カタログ数値はトヨタ得意のウソ馬力か?という疑問が沸いてきます。エンジン出力で110PS、車重60㎏の差があるようには到底思えません。動力性能にこの程度の差しかないのであれば、2.4Lで十分でしょう。
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