トヨタ アルファード 「私なら半額でも買わない トヨタの最高級ミニバン。あのエルグランドを大型ミニバンセールトップの座から引き摺り下ろした本人です。 その実力は如何ほどなのか」のユーザーレビュー

私なら半額でも買わない トヨタの最高級ミニバン。あのエルグランドを大型ミニバンセールトップの座から引き摺り下ろした本人です。 その実力は如何ほどなのか

2008.2.28

総評

私なら半額でも買わない
トヨタの最高級ミニバン。あのエルグランドを大型ミニバンセールトップの座から引き摺り下ろした本人です。
その実力は如何ほどなのか、仕事の関係で3週間ほど乗りました。
結果この車が当時、日産がトヨタに唯一勝っていた大型ミニバン部門で何故エルグランドに勝てたのか分かりました。
ハンドルを握るとモッサリとした挙動で全てが柔らかく、まるでバスを運転しているようでした。
高速道路はまっすぐ走るには問題ないものの、風の強い日はハンドルをとられ、逐一微妙な進路修正を強いられ神経を使います。
ボディの重さは運転の楽しさ以前に、エンジンの力が足りず坂道ではちっとも加速してくれません。3Ｌでこれならば2.4Ｌなど坂道が登れるのか？と思うほど。
原型はエスティマのシャーシを少し大きくして外観だけアルファードの皮を被せただけの車です。非力さは予想はしていましたがそれでもここまでとは思いませんでした。
アクセルを踏んでも音は大きくなるものちっとも加速しないエンジンに「蹴っ飛ばしてやろうか」と思ったほどです。
さて、ここまで動きの鈍いアルファードがエルグランドに勝てた理由は1にも2にも値段の安さとこの威圧感たっぷりのエクステリアでしょう。
トヨタはよほどエルグランドを研究したのでしょう。全グレードともエルグランドより若干安めの価格設定をし発売しました。それはサスペンションや動力性能などを削ってまで安さにこだわっています。
足回りなど確実にエルグランドのほうが良いし、事実使われているパーツも高い品が使われています。しかし少しの試乗ではそんなところは分かりません。
ならば、見えるところで勝負したトヨタの戦法は当たっていました。まるで突進してきそうな凶悪な顔に豪華に見える内装を与え立派に見せ「どうですか？この価格でこんなに大きくて立派そうな車が手に入るのです。」と打って出ます。つまりこの車は高級車ではなくて高級に見える車と表現したほうが相応しいでしょう。
私がマイカーとして所有するならば半額でも買いません。400万円など騙されているとしか思えません。車というより移動する箱に400万円も出せません。
それにしてもこの車が大型ミニバンの帝王とは、がっかりしたのと同時にトヨタはやはり商売がうまいメーカーだと思いました。

満足している点

大型ミニバンと呼ぶだけあり、7人乗車でも狭く感じない広大な室内。
運転せずに後ろで寝ているだけならばとても良い車。運転はお父さんにまかせて後ろで寝ているお母さん方には人気がでそうですね。
人が大勢乗るならば環境面からいってとても合理的。

不満な点

大きくて取り回しの悪いボディ。
金をかけていないせいか、運転中に常に小さな突き上げを感じる。
品のない顔。田舎の若者がエアロパーツを付けて乗り回すにはピッタリですね。
インテリアのパーツも豪華に見えるもののよく見て触ると物凄く安っぽい。
全ての動作がアクションを入れてからワンテンポずれて動き出す気持ち悪いレスポンスを見せる。
とにかく運転が面倒で仕方がない。付け加えてエンジンが力不足。ここまでイライラさせてくれる車も珍しい。「これホントに平成16年の車なの？」と思いました。
ミニバンのくせに1人で乗ることが多く、環境負荷も大きい。

デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験