トヨタ 86 「通勤使用とスポーツ走行を両立できる貴重な現行生産モデル」のユーザーレビュー

通勤使用とスポーツ走行を両立できる貴重な現行生産モデル

2021.1.23

総評

もうすぐ次期型が出そうだが、存在しているだけで貴重なモデル。ロードスターとともに、長く作り続けてほしい。

満足している点

今時は貴重なFR、MTのスポーツカーで水平対向エンジン。何よりもカスタマイズパーツが豊富。パワー不足という評価も多いけれど、安心して使いきれる出力なので、むしろバランスは良いと思う。
後席は荷物置きくらいに割り切って乗るなら、日常使用でも特段不便は感じない。長く乗るつもりなら新車で買うのがおすすめ。

不満な点

足回りのアラインメント調整の余地が小さく、特にリアのキャンバー調整不可なのは何とかしてほしかった。

デザイン

5

賛否両論あるが、後期のフロントデザインの方が好み。変に尖がっている部分がなく破綻なくまとまっていて、それでいてすぐに86と分かると分かるデザインで見飽きることがない。

走行性能

4

エンジン出力：本格的なサーキット走行でタイムを求めるにはもうちょっとあっても良かったかも。普段使いでは不足なし。
操作性：通常走行では特に変な癖もなく、良く曲がる。着座位置とアイポイントの低さも慣れてしまえば大丈夫。

乗り心地

3

乗用車からの乗り換えだと、ノーマルでも硬く感じる。特に、段差での突き上げ。オプションのSACHSダンパーにするとしなやかさが出て、突き上げ感が緩和される。車高調入れるならまあ関係なし。
静粛性は期待しない事。「サウンドクリエーター」は好みが分かれる。個人的には、「大きな音」が「良い音」とは思わないので、ない方が良かった。不自然な音に聞こえる。音量より音色の方が大事。
乗降性：これはまあ仕方なし。特に、フルバケにするなら、体操のあん馬のように腕で支えて乗り降りする事になるので、腕力を鍛えるのと、膝回りの柔軟性は必須。（駐車場で隣に車がいて、最小限度しかドアを開けられない時の乗り降りにはちょっとしたコツと、柔軟性が必須。）

積載性

4

トランクはスポーツカーにしては広い。後部座席も荷物置きとしては重宝。
ロードスターの荷物の乗らなさ加減に比べたら、十分実用車。
実際、サーキットで、レーシングジャッキ、タイヤ４本(しかも265/35R18とか)、リジッドラック、工具箱、ガソリン携行缶、ヘルメット、等々を積み込んでサーキットに来ている86をよく見かける。

燃費

3

通勤使用での燃費は10km/Lくらい。ノーマルに比べると少し悪いかも。
HKSのR-SPECエキマニに換えて、Flash Editorでマップを書き換えているので、その分を考えると妥当か。
高速道路で遠出をするとそれなりに延びる。

価格

4

安く買えるに越したことはないが、趣味性が高い車でもあり、それほどの台数が売れるカテゴリーではないので、変に手を抜かれるくらいなら、このくらいの価格でもかなり頑張っていると思う。

故障経験

今のところ大きな故障はなし。
他の方が書かれているように、新車からでもそこかしこから異音が聞こえる。
製造はスバルだし、そういう車と割り切れない人は乗らない方が無難。