スバル WRX S4 「内燃機関は不滅です」のユーザーレビュー

内燃機関は不滅です

2023.3.13

総評

1人で乗ってヨシ、2人で乗ってヨシ、4人で乗ってヨシ、な万能車といえます。

ドライバビリティは至高で、安全装置、ドライバーサポート機能もてんこ盛り、一般道では余りあるパワーを備えた最高の車です。

満足している点

先に乗っていた車がガラパゴスな車でしたので、当方が満足できる点を挙げればキリがありません。

１．視界良好
運転手が頻繁に前後に移動せずとも適切な視界が確保されています

２．ハイパワー、トルクフル
FA20の最大トルクは低回転域から発揮されるため、少し踏んだだけで抵抗なく前に出てくれます。

３．内装、外装
内装は適度な装飾で、ギラギラした過度な装飾は控えられています。
OPとしてフットランプ諸々を装着していますが、これがいい味を出しています。
外装はいかついです。高速道路で車間距離が縮まると、先行車が車線変更してしまいます。

４．安全装置、運転補助装置
アイサイトのおかげで、高速巡行時や渋滞時の細かいアクセル操作が一切不要になるため、大変重宝しています。
Ver.3のアイサイトの出来はよく、上手いドライバーの運転練度を10としたら、アイサイトは6~8の間に収まると個人的には感じます。

５．室内空間
純正ナビでナノイー搭載、シートは本革（メーカーOPでウルトラスエードを本革に変えています）、ハンドルも握りやすくアームレストも安定しています。

気づき次第加筆します。

不満な点

１．ハイパフォーマンスと引き換えのハイオク
こればかりは仕方ありませんが、20年近くレギュラー車に乗っていたので、若干の抵抗を伴いましたが、大した価格差では無いのですぐに慣れます。

２．若干足が硬い
ディーラー引き渡し当初、タイヤには指定圧+30kPaのエアが入っていたため、カチコチの乗り心地でした。半ばスポーツカーのような車なので、そんなもんかと納得していましたが、のちに適正な空気圧に調整したところ、大分乗り心地が改善されました。
とはいえ、クラウンやフーガのような「人を乗せるためのしなやかさ」ではなく、「ドライバーが車を操りやすいような適度なしなやかさ」のため、フワフワの車に乗っていた方は足回りが硬いと思われるかもしれません。

３．燃費
高速巡行時は1500ccエンジンと変わらない燃費ですが、街乗りでは丁寧に乗ってもおよそ10km/Lを切るので、低燃費とはいえません。

４．純正ホイール
掃除がしやすく、すっきりとした見た目のホイールですが、外観だけで言えば、WRXらしさが出ているのはC型GT-Sのホイールだと個人的には感じました。

５．車高
STIフロントアンダースポイラーを装着すると、盛大に車高が下がるため、地上高が高い車に乗っていたユーザーにとってはなかなかシビれます。

気づき次第加筆します。

デザイン

5

後期型かつエアロを装着しているため、外装ははっきりとレヴォーグと区別がつくため、その点では満足しています。
いかにもなフェイスや、引き締まったリアは運転する人間をその気にさせます。

走行性能

5

直線では吹っ飛び、カーブでは路面に吸い付き、ワインディングでは5人乗りセダンとは思えない挙動をします。

乗り心地

4

一般的な感覚で言えば硬めですが、不必要に硬い訳ではなく、走行性能を維持するために適切な硬さになっています。

静粛性は、国内外のトップクラスのセダン（クラウン 220系3.5LやLS、Sクラスなど）と比べると価格帯が違うので当然見劣りしますが、必要十分なレベルと言えます。STIではドライバーに路面の状態を伝えることを意識しているためか、モロに振動が居室に伝わりますが、S4では居住性を優先しており、路面のフィードバックはかなり抑えられています。

積載性

5

覆面パトに採用されているだけあって、トランクの容量は必要十分なレベルです。
後席が4:6で可倒式となっているので、長尺は後席を倒して積載することが可能です。

燃費

4

いかんせん2000ccにしてはとんでもないパワーがあるので（3.5L車に匹敵するレベル）、燃費が悪いのはご愛嬌です。
高速道路などの定速巡行時の燃費は1500cc車とほとんど変わらないので、その点は満足しています。

参考燃費
街乗り：7~10km/L
幹線道路：10~12.5km/L
高速：13~15km/L

価格

4

状態のよい認定中古車を300万程度で購入しましたが、前オーナーが相当丁寧に乗られていたようで、距離の割には状態が良好でしたので納得です。
高値掴み感は否めませんが、必要に迫られて購入しているため、やむなしと割り切っています。

故障経験