スバル WRX S4 「WRX S4」のユーザーレビュー

WRX S4

2020.5.6

総評

4枚扉で走りを求めるなら一押しかと思う。このレベルの外車を探すなら出費は二倍は覚悟した方がいいだろう。居住空間も広く、荷物もそこそこ載せられる。燃費も意外に悪くはないかもしれない。総合評価は高いと思う。

満足している点

走る、曲がる、止まるの三点セットが充実してる。運転していて楽しい車。いじればいじるほど味が出てくる車。静かさや乗り心地などでは外車に軍配が上がると思うが、総合的には負けてないと思う。

不満な点

高級セダンの枠組みだとしたら、乗り心地がイマイチかも。高速時のノイズが大きく、振動も大きい。

デザイン

4

エアロ無しだと少し弱めに感じるが、エアロをつけるとかなりいい感じに仕上がる。しかし、なんでミラーの色がボディーの色と合ってないのか、そこだけはデザインサンスを疑う。

走行性能

5

もともと走りは車ではいるが、出だしは少しは弱い。ターボが掛かると満足の加速。出だしの不満足さは吸気を変えるだけだ激変する。おすすめはエアーフィルターを社外のものに変えて、プローバ製のコールドフローボックスとTREVにするだけだかなり違う。峠なども流すのだあれば、ショックを変えることを勧める。特に初期型のビルシュタインはあまり良くないので後期型を流用するか、オーリンズのものにするとかなり違う。ボディー剛性は初めから悪くないが、どこの会社のものでもいいので最低でも前後のタワーバーみたいなものを入れることを勧める。あとはECUをHKSなどの簡易チューニングですればかなり扱いやすい車になる。
パワーをあげるというよりも実用範囲にパワーポンドを持ってくるようなチャーニングにすると素敵な車になる。

乗り心地

3

乗り心地はメルセデスやらと比べるとかなりノイジーでバタバタする感じ。これは恐らくショックのセッティングがあまりにもお粗末だからかと思う。跳ね上げやバタつきも初期型のビルシュタインはあまり良くない。少なくとも後期型に変えるか、オーリンズのショックに変えることを勧める。振動やら外から入る音はご愛嬌。かなり昔のものと比べて改善はされているが、まだまだ外車にかなわないところ。加速や曲がり安さなどのスポーツ性能は流石のスバル。この値段でこの性能は素晴らしい。車の空間は同型の車と比較して広いと思う。総合的に判断しておすすめ。

積載性

4

同型の他の車と比較して比較的良い方。後ろの座席を倒せば2メートルのものでも積載可能。マフラーやらフロントアンダースポイラーやらを運んだこともある。

燃費

3

購入直後は悪くない。街乗りでもおそらく10km程度はあったかと思う。3万キロからかかなり燃費が悪くなり五万キロを超えての燃費はおそらくよくて8-7km くらいかと思う。多分5万キロを超えたらフュエルワンやらで燃焼室のコンディションを整える方がいいのかもしれない。

価格

4

車の価格だけを見れば相場などを充実させれば500万に手が届きそうになると考えれば高いが、走りの性能やアイサイトによる安全性を考えれば割安かもしれない。この車と同等の性能を持つものでこの価格で購入だから物はないという意味でかなりお買い得。

故障経験

この車の悪い点として、
1. バッテリーのトラブルが多過ぎ問題。　消費電力の多い車なのでバッテリーのメンテナンスは心がけたほうが良い。
2.コトコト音が足回りの方からする問題。　これは愛嬌。ディーラーでは無視されるトラブル。
3.エアコンの効きが悪い問題。　ガス漏れ等のトラブルがない場合は、少し高いがワコーズのエアコン添加剤の注入を勧める。或いは少しだけ高めの圧力のガス注入も効く。自己責任でお願いします。
4.ビルシュタインのショックとの相性悪すぎ問題。　選択間違ったとしか思えん。他社のショックに即購入を進める。オーリンズが最高ですが、HKSも悪くない。
5.出だしが超悪い問題。　基本、吸気チューニングで解消される。お勧めはトラブルも少ない、プローバのコールドフローボックスとスポーツエアーフィルター。さらにお勧めはインタークーラー周り、エアークリーナー周り、そしてタービン周りのチューブはジャバラ無しの極太ホースに変えるべき。アルミ等の硬質素材がベストだがAVOなどのシリコンも可。
6.メッチャ熱をもつ問題　オーバーヒートまでは行かんけど、エンジンルーム熱すぎ。車のことを考えれば、スポーツラジエーターに交換、ローテンプサーモスタットに変えるなどは基本。オイルクーラーまでいるかなあ？いらんかも。
7.元々ついてるタイヤが悪すぎる問題。スバルがケチった唯一のところ。タイヤの質もさることながらタイヤのサイズが明らかに合ってない。225の幅ではなく、245にすぐに変えるべき。これでかなり解消される。
8.剛性があるのかないのか問題。車としての全体の剛性は元々あるが局所的な剛性でとてもバランスが悪い。パワープレース補強で車の走りが激変する。クスコから出てるやつなんかはとても安いので、日々改善でチューニングも楽しい。
9.燃費がだんだん悪くなる問題。この車なんだかわからんが、燃費が半端なく悪くなっていく。これの理由はわからん。日に日に燃費が悪くなる。オイル添加剤やら、各種オイル交換やら試したが改善されない。悪いといっても8-7kmくらいなので、過去のコスモと比べてはるかに良い。目をつぶろう。
10.ディーラーの質が悪すぎ問題。何度かスバルで車を買っていて思うことですが、車の事には詳しいようだが、セールスの事について全く知らない。顧客ごとの対応は全くなされてない。だって基本、客の話に親身になって聞いてないんだもん。だからいつも商談室の至る所でチグハグなことが起きてる。商談室で怒鳴ってる人何回見たことか。あり得ない。メルセデスやBM、レクサスはさておき、トヨタ、ホンダのディーラーと比べても雲泥の差。技術者、車のクオリティーにお金をかけすぎて、セールスの人材にケチったのか、ディーラーの上から下までセールスマンのクオリティーが二流としか言えない。これこそが、スバルがとてもよい車を作りながら、国内トップシェアーにいけない大きな理由の一つだと思う。東京スバルの販売のトップの人聞いてるかなあ？具体例はたくさんあるがここでは控えるが、まあこれはどうしようもないのないので諦めよう。長い目で見て、今後に期待する。スバル頑張れ！