2021年11月
■2021年11月
スバルは、4WDスポーツセダン「WRX S4」を2021年11月25日に発表した。
7年3カ月ぶりのフルモデルチェンジで2代目となったWRX S4。新型は動力性能や操縦安定性、静粛性や乗り心地などのあらゆる性能を磨き上げ、卓越した走行性能と4ドアセダンの実用性を兼ね備えたモデルとして登場した。ラインアップは「STIスポーツR EX」、「STIスポーツR」、「GT-H EX」、「GT-H」の4グレードを用意する。
エクステリアは立体的で彫りの深い造形やワイド&ローを強調したフロントバンパー、張り出したフェンダーや勢いのあるキャラクターライン、スポーツサイドガーニッシュで躍動する走りを表現。ボディサイズは全長4670㎜×全幅1825㎜×全高1465㎜、ホイールベース2675㎜。ボディカラーにはWRX S4の世界観を表現する「ソーラーオレンジパール」をはじめ、「サファイアブルーパール」、「イグニッションレッド」、「セラミックホワイト」など、全8色を用意する。
インテリアは「レヴォーグ」に共通するデザインを採用。触り心地や操作感にもこだわり、クルマとの一体感が得られる空間を演出した。インストルメントパネル中央にはタブレット画面のような11.6インチセンターインフォメーションディスプレイ&インフォテインメントシステム、12.3インチフル液晶メーターを“EX”に標準装備。スピードメーターとタコメーターの「ノーマル画面」、ナビゲーション情報と連動する「地図画面」、アイサイト関連の作動状態を表示する「アイサイト画面」の3モード表示としたほか、スポーティな走りを演出するブースト計の表示も可能。AppleCarPlay&Android Autoにも対応し、音声認識による操作も行える。
「STIスポーツR EX」、「STIスポーツR」にはレカロ社とコラボレーションした「レカロフロントシート」をメーカーオプションで用意。シート表皮にはウルトラスエードを採用し、よりすぐれたホールド性と安全性、快適性をバランスさせたという。
パワーユニットは従来型から排気量を400㏄拡大した2.4リッター直噴ターボのFA24型水平対向4気筒エンジンを搭載。最高出力202kW(275ps)/5600rpm、最大トルク375Nm/2000~4800rpmを発生する。組み合わされるトランスミッションは従来の「スポーツリニアトロニック」から、トルク制御やブリッピングを駆使してシフトアップ&ダウンを行い、トップクラスの変速速度とキレのある変速感覚を実現した「スバルパフォーマンストランスミッション」が採用される。
足まわりについては、スイッチの切り替えによりスポーツカーの走りから高級車のような乗り心地をもたらす「ドライブモードセレクト」をSTIスポーツR EXとSTIスポーツRに採用した。ボディは新世代のスバルグローバルプラットフォームに「フルインナーフレーム構造」とし、構造用接着剤の採用範囲を拡大。また、ボディ下部のスポーツサイドガーニッシュには空気の流れを整えるヘキサゴン型テクスチャーを採用。表面の凹凸が大きな空気の渦の発生を防ぎ、操縦安定性を向上させる役割を持つという。
安全性能では360°センシングを実現し、安全性を向上させた「新世代アイサイト」を全車に標準装備。3D高精度地図データを活用した先進運転支援システム「アイサイトX」がGT-H EXとSTIスポーツR EXに装備され、これにより「渋滞時ハンズオフアシスト」、「カーブ前速度制御」、「料金所前速度制御」などが行えるようになり、ドライバーに異常が発生した際には車線内で徐々に減速・停止のサポートが行われる「ドライバー異常時対応システム」も装備されている。