スバル WRX STI 「運転が上手くなるクルマ」のユーザーレビュー

運転が上手くなるクルマ

2024.4.17

総評

黄色のキャリパーがやや目立つ他はいい意味で普通のセダンですし、山ほどあるアフターパーツで各々のガチ仕様にするのもアリです。弱点や泣き所もあるクルマですが、そこも含めて楽しむ心の余裕を持って愛でたい車種ですね。

満足している点

★良くも悪くもあらゆる運転操作に対してクルマが素直に反応する点
今どき流行りのレブマッチングもないのでヘタなシフトをすればクルマが揺すられますし、ステアリングも(一般的に見れば)大変クイックなのでいい加減なハンドリングは同乗者に迷惑なGが発生するレベル。逆に考えるとこのクルマをスムーズに動かせるようになると大体のクルマを滑らかに動かせるのではないかと思います。

不満な点

★特にナシ
燃費はそれなり(実測8～10km/L)ですが、これだけ元気なクルマなので目を瞑れてしまいます(笑)
よく言われる乗り心地はそれなりにハード(純正ビルシュタイン)ですが、気になるなら山程選択肢がある車高調やタイヤチョイスでリカバリー出来るのではないでしょうか。他には電スロ･燃費対策に由来するもっさりアクセルレスポンスですが、これもアフターパーツで対策可能ですので、少しずつ気に食わないところを手を入れて改善していく楽しみがあると考えればオッケーです。

デザイン

4

フロントのオラオラ顔に対してスマートなリアビューのギャップが個人的には大好きです(笑) マニアックなところですとルーフからリアウィンドウにかけての形状が中々フォーマルで好みです。(そこはベース車と一緒だろ！というツッコミは無しでお願いしますw)

走行性能

5

日本の公道内においてはこれ以上のパワーが必要ある？ というレベルで元気なクルマだと思います。よく言われる低速トルクの細さ(2000rpm以下)は時折感じますが、アフターパーツや元気に加速したいタイミングでは先をよく考えたシフトワークで対処可能かと思います。(安全を確認し制限速度の範囲内で)ヤンチャな加速を楽しむのが最高です(笑)

乗り心地

3

｢酔わないが、油断すると舌を噛む｣by友人その1
｢前後席での会話不可｣by友人その2
一般的なクルマと比較すると低重心で、かつ足も引き締まっているので(ヘタクソなシフトやブレーキングをしない限り)前後左右方向の揺すられ感はほぼ皆無ですが、上下のギャップに関しては無力(特に田舎の橋の接合面)なのでよく気をつけて運転する必要があります。反面、高速域(80km~)からは足が適切に･良く動くようになりイイ感じの安心感が得られます。
静粛性に関しては(少なくとも後期D型以降は)遮音はある程度は配慮されている気配こそ感じますが、実際は4～50km出ていると前後席での会話が難しくなるレベルで今一歩、といったところでしょうか。

積載性

5

3人分のスキー機材を満載して快適に移動可能です。フレキシブルドロースティフナーリア装着時は若干トランクスルー出し入れ時にストレスを感じますが、慣れてしまえば問題なしといったところです。

燃費

4

町中･高速･四季のすべてを平均して満タン法8～10km/Lを行ったり来たりといった感じでこの手のクルマにしては個人的には及第点かと感じます。余談ですが、冬場でも暖機が猛烈に早い＝ヒーターの効きが良いのでスキー/ボードに行かれる方にはピッタリです(笑)

価格

5

走行性能や装備を考えると新車価格ではバーゲンセールだったと思えます。維持費も(ヤンチャに走らなければ)普通のクルマとそれほど変わりませんし、弱点や泣き所も(諸先輩方のお陰で)明らかになっていますので対策も立てやすいです。

故障経験

･左ミラープラスチック部分の欠け(経年劣化？)
→二度目の車検時にアッセンブリー交換済