スバル WRX STI 「今なお中古車を探す意味は大いにある超スポーツセダン」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

伊達 軍曹
伊達 軍曹(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

5

デザイン
4
走行性能
5
乗り心地
4
積載性
4
燃費
3
価格
3

今なお中古車を探す意味は大いにある超スポーツセダン

2021.11.15

年式
2014年8月〜モデル
総評
先代の国内向け仕様はすでに終売となっており、新型WRXは北米では2021年9月に発売されましたが、日本市場への導入時期は未定であり、どういう仕様になるかもわかっていません。その意味で、先代WRX の中古車は、まだまだ「あえて買う意味が猛烈にある一台」だといえます。
満足している点
名機EJ20エンジンを、抜群のボディ剛性とシンメトリカルAWDでもって操れるというのは、他の車ではなかなか味わえない快感です。スポーツモデルですが、運転席からの視界は非常に良好です。
不満な点
STIの低速域での乗り心地の悪さを許容できるのであれば、気になる点というのは特にありません。S4は、トランスミッションがCVTである点が気になる人もいるでしょう。
デザイン

4

全体のフォルムはスポーツセダンの古典正統派といったニュアンスで、アグレッシブなイメージが強調されつつも、どこか端正な印象を受けます。STIは2017年5月の大幅改良で新デザインのフロントバンパーと19インチホイールが採用され、運転席と助手席はレカロ製の8ウェイパワーシート(レッドステッチ+レッドアクセント+STIロゴ入り)に。シートベルトもレッドになり、スポーティなムードがより一層高まっています。
走行性能

5

エンジン回転数が2000rpmを超えると、ほぼ瞬時に極太トルクの盛り上がりを実感し、その力強いフィーリングが7500rpm超という高回転域まで持続します。低速域ではステアリングがちょっと重いと感じますが、高速域では「これでちょうどいい!」という印象に変化します。
乗り心地

4

STIの場合タウンスピードでの乗り心地は硬めと感じます。しかし速度が上がってサスペンションへの入力が増してくると、「路面をなめるような感じ」へと変化していきます。S4は、速度域にかかわらずしなやかな乗り心地です。
積載性

4

トランク容量は460Lで、リアシートは6:4の分割可倒式。STIもS4も超スポーツセダンですが、ごく普通のセダンとしても使えます。
燃費

3

STIのJC08モード燃費は9.4km/L。決して良好ではありませんが、まぁ仕方ないでしょう。
価格

3

2021年11月時点での中古車相場は、モデル全体でいうと250万〜1000万円ほど。そのうち「S207」や「タイプRA-R」などのスペシャルモデルは600万〜1000万円となっています。
伊達 軍曹
伊達 軍曹
自動車ジャーナリスト
外資系消費財メーカー勤務を経て出版業界に転身。輸入中古車専門誌の編集長を務めたのち、フリーランスの執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、さまざまなメディアに多数の記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツ。
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