スバル レヴォーグ 「スポーティとコンフォートの最大公約数」のユーザーレビュー

スポーティとコンフォートの最大公約数

2023.1.18

総評

A型1.6GTからD型1.6GTへ乗り換えたわけですが、同車種とは言え満足度の高い乗り換えとなりました。不満な点は些細なものです。旧型となり古さも目立つようになりましたが、性能や使い勝手はまだまだ負けていないと思います。
以下、前期型との比較レビューです。

満足している点

・前期型から大幅に改善された静粛性と乗り心地
・進化したアイサイトver.3（ツーリングアシスト）
・アイサイトセイフティプラス（運転支援・視界拡張）
・８インチナビが装着可能となったインパネ

不満な点

・対向車認知が遅く、自身が照らして反射した標識でロービームに戻すあまり賢くないハイビームアシスト、見た目がスマートではないセンサーカメラ
・アイサイトは色認識が可能となり先行車のブレーキランプ点灯も検知できるようになりましたが、ACC使用時に先行車がブレーキランプをやたら点灯させる走り方をしていると当方のクルマもブレーキペカペカ・・・。もっと車間距離をとれる設定ができればよいと思います。
・ブレーキペダルの感触は悪くはないですが、停止寸前に踏力を少し抜いてもスッと止まることが難しいです。パッドとローターの相性・摩擦特性の問題なのだろうか？

デザイン

5

より精悍に、豪華さが増したフロントフェイス。スタイリッシュとは言い難く洗練されたものではないかもですが、却って飽きの来ないデザインだと思います。



内装は一部パネルのカラー変更でシックな印象になりました。A型にあったアイボリーの本革仕様がまだあったらそれにしたかったです。同時期に生産されていたGP系インプレッサやSJ系フォレスターと共通した意匠や部品が散見され特別感や高級感は残念ながらありませんが、スバルを乗り継いでいる方なら違和感なく使える機能性を備えていると思います。

走行性能

4

FB16はエンジン・ミッション共に制御の見直しが入っており、より自然なフィーリングになったような、、、気がします。A型にあったあからさまなギクシャク感などネガはある程度解消されております。それでもやはり過給が始まる前の低回転域（1500rpm以下）のトルクは細く、レスポンスの悪さやターボラグは完全に解消されていませんが、癖に慣れてしまえば持て余すことなく使い切れるパワートレーンだと思います。その癖を理解できると、余裕のあるジェントルな運転スタイルに自ずとなります。

絶対的な速さはありませんが、高速道路の合流や追い越しでの中間加速の気持ち良さが特に気に入っています。

FA20DITの速さや鬼トルクには到底敵いませんが、日常使いで走らせてエモーショナルなのはFB16DITのほうだと思います。

ハンドリングは素直で狙ったラインを思い通り走ることができますが、制御の介入があるのか曲がり過ぎてしまう感覚が時々あり違和感を感じることがあります。

乗り心地

5

車高を10ｍｍ上げてまで延長したサスペンションストロークと敢えて径を細くしたリヤスタビライザーの恩恵は大きく、しなやかさが増しました。かと言って腰砕けではなくスポーティに走らせるのも余裕。非ビルシュタイン仕様のふわふわ感が苦手だと仰る方もいますが、それが非常に心地良い速度域があり個人的に好みであります。
また、ウィンドウガラスの板厚アップやウェザーストリップの断面形状変更、吸音材の追加などで静粛性を向上させている点も◎です。
欲を言えば運転席パワーシートにもランバーサポートを付けてほしかったです（GT系には設定無し）。

積載性

5

ステーションワゴン造りに長けたスバルの伝統はしっかり活きていると思います。
リヤシートの分割可倒が4：2：4になり、状況に応じて自在に荷室の拡張ができるようになりました。
車中泊も一人ならフラットで余裕ある空間を確保して休むことができます。

燃費

4

街乗りだけでは良くありませんが、ガソリンエンジンの愉しさを残しつつ、相変わらずロングドライブ派にはありがたい燃費性能だと思います。何よりレギュラーガソリン仕様でターボエンジンを楽しめるというのは大きな魅力です。

価格

4

安全装備や快適装備にグレード間格差がほとんど無いのがこのクルマの良い所の一つだと思います。

当時と比較して物価は上がりましたが、現行車と比べてもお買い得感は高いのではないでしょうか。中古車の相場もそう高くはないようです。

故障経験

・リコール（完成検査・電動パーキングブレーキのハーネスコネクタ）
・マスターバッグ負圧漏れ（未修理）
・リヤ右ドアスピーカー故障
・リヤ左ドアスピーカー故障