スバル レヴォーグ 「とてもスバルらしい不思議グルマ」のユーザーレビュー

たれこぐま たれこぐまさん

スバル レヴォーグ

グレード:2.0STI スポーツ アイサイト_AWD(CVT_2.0) 2017年式

乗車形式:マイカー

評価

5

走行性能
5
乗り心地
5
燃費
4
デザイン
5
積載性
5
価格
3

とてもスバルらしい不思議グルマ

2021.10.3

総評
レオーネから引き継いだ低いボンネット高、広いグラスエリア、長いオーバーハングによる独特のスバル車らしいプロポーションが唯一無二です。スバル車のリアハッチはレインフォース周りのシール(ゴム部分)が他社と違って引き込んでいないので、手触りが良く、ドアの縁が安全なようになっています。またスバル車のカタログ写真で多く見られますがリアハッチに腰かけてみると、酷い雨では無い限り足が濡れないような絶妙な長さにハッチが作られています。それらが後ろにカプセルのように張り出したスバル車独特の一風変わったリア形状を生み出しています。
エンジンを含めて段々と個性が喪われていく風潮の中で、機能や設計指向に基づいた一風変わったクルマに乗りたい人にお薦めしたいです。例えばシトロエンやアルファロメオみたいな本場のガチ勢では敷居が高いので敬遠する方へ、国産車のクオリティと気安さを求めるには最高の逸材ではないでしょうか?
満足している点
バカバカしいまでの暴力的なパワー感が素敵です(2リッター版)。それなのにマナーが良く、今までドッカンターボしか知らなかったワタシには感涙の一言です。加えて燃費の良さも嬉しい。オートマなのにインプSTIの倍近く走ります。2リッターのハイパワーターボ車として気軽に乗れる希少な存在ではないでしょうか?
スバル車独特のハンドリングもお気に入りのポイント。急減速時に左右に振られないFFベースのハイパワー4駆ではトヨタでも三菱でもお目に掛かった事はありません。ABS制御や電制デフにより目立たなくはなってましたが、やはり素性の差を感じます。
短距離でも長距離でも使いこなせるEyeSightの使い勝手の良さ。これは楽チンです。前に運転が不安そうなクルマが居たら、すぐにEyeSightの出番にしています。またEyeSightを頼らなくても走りの素性の良さを感じられるので、積極的に自力で走る方にも深い満足感が得られると思います。
不満な点
フロントのオーバーハングが長くて、段差のある駐車場の出入りはかなり気を遣います。STI製などのフロントエプロンを付けている場合はより危なっかしいかも。ハンドルが切れないのもスバル共通の弱点ですね。
見晴しの良いフロントウィンドウは普段は美点でも、豪雨時の走行では一転してワイパーが広いエリアを拭き取れずに処理能力を逸脱してヤバくなる時があります。
秋から冬の夕暮れに太陽からの光線の具合いで機能喪失するEyeSightも注意点です。自分が眩しく感じる時に起こるので、高速での巡航中は要注意。ツインカメラ式のADASの弱点ですね。バルス★
広い駐車場に停めておくと何故かスバルあるあるが発生し、その一角がレヴォーグやらレガシィやらで群らがっているのも…(むしろ美点?)
デザイン

5

スバル車独特のプロポーションは他社のクルマには無い個性のカタマリです。安全性や省力化の厳しいレギュレーションが課せられる中で均一化が進み、際立ったスバルのデザインの個性が薄くなっている様に見えます。レヴォーグ単独での所有では解りにくい部分なのですが、比較し得るクルマが近くにあると、デザインの特異性があぶり出しの様に見えてきます。一見ではキレイにまとまっているので解りにくくありますが、全体を見ると初代レガシィに通じる個性ガン積みのカッコ良いだけではない独創的なスタイルとデザインに気付かされます。
走行性能

5

WRX譲りの動力性能は伊達じゃない!です。B型以降は欧州への輸出を鑑みて、ドイツ車並みにEuroNCAPを★✕5でクリアするボディへと強化されました。剛性や安全性を確保しているからかも知れませんが、2リッター車でもオーバースペックに感じない懐の深さがあります。1,6リッターも余力が充分であり、受け止める車体やタイヤの余裕が大きいので、とても快適にクルージングしてくれます。
縦置きエンジンのハイパワー車でCVT車なのは世界を見渡してもスバルの特権です。そもそも縦置き✕CVT自体が成立しにくいですもんね…。私はずっとマニュアルを乗ってきましたが、これはこれでキライでは無いんです。CVTなので変速ショックもありませんし、お好みでアクセル開度や走行モードに応じて回転を引っ張れる疑似8速となるのでパドルシフトも楽しめます(その際には変速ショックはちゃんと出ますよ)。他のCVTと違いベルトの推し出しではなくチェーンの引っ張りによるトルク伝達なのでレスポンスも良さが特徴です。昔アウディが導入した(そして撤退した)チェーン式CVTのチェーンは独のシェフラー(Luk)製。アウトバーンにも対応するキー・テクノロジーと、CVTの源流の1つであるスバルと融合しているのは感慨深げです。エンジンフィールと共に個性的な駆動系も試して見てください。
乗り心地

5

STIが優遇されているのかも知れませんが、決して不満はありません。サスが固すぎたりとかはありませんので、ノーマルでも普通に乗り心地極上のクルマになっています。前車で懲りたのでハイパフォーマンスキットの導入やサスチューンはやらない方向です。
積載性

5

もう一台の足であるA4アバント(Sライン)との比較になります。積載性は互角で、地面からの開口部の高さも同じです。
A4はワゴン車の定番としての荷物の積み下ろしを重視しており、リアハッチを高く跳ね上げるため、後端が頭に触れない位置にまで開きます。ハッチバック5ドア車の様な開き方をするために頭上にハッチが占拠する事はありません。スペアタイヤ部を利用したサブトランクは用意されず、その代わりバッテリーが鎮座しています。
一方のレヴォーグは対照的にハッチは高く跳ね上がりませんし頭上を覆いますが、それは雨中での 荷下ろしにも濡れずに済むように雨除けになっています。そこに雨の多い日本生まれのクルマらしい奥ゆかしさを感じます。また開口部とトランクのフロアの段差を最小限にして絶妙の腰掛け具合を実現しています。カタログであるあるのトランクの縁をベンチ代わりに使う憧れのシチュエーションに最適です。そのハッチの長さも雨でも膝が濡れない絶妙な長さ。サブトランクも充分使えるスペースが用意されています。(ちなみにA4で憧シチュしようとすると段差がキツくてお尻や腿がツラいことツラいこと)
燃費

4

丁寧に乗ると街中はリッター9キロ、高速では15キロを越すことがあります。EyeSightを動かしている時の方が微妙に良い気もします。ナゼだろ…?
たとえ直噴ターボでもハイブリット車の燃費には絶対に敵わないので、そこはあしからず。大変雑に乗った際にはリッター3キロのワースト記録を出した事もあります。大変楽しいクルマですがはしゃぎ過ぎ注意。
価格

3

買う時にはコスパ最高に思えます。こんな変わったクルマ、こんな値段で手に入るのか!…と。
でも代償もあります。スバル車に維持費(オイル代)を惜しんではなりません。高性能なスポーツカー程では無くとも、エンジンがオイルの質や劣化に敏感で、構造自体も垂直方向に部品が分割しているので漏れたり滲んだりしやすいのです。劣化してサラサラ過ぎるオイルは禁物です。また故障した時に有償だと部品代と修理費が高い傾向にあります。内製部品の多いスバル車では、パーツコストが高かったり、作業時間が長くなってしまったり…。それがスバル車独特の味を生んでいるので、何とも言えない所です(苦笑)
故障経験
純正のパナソニ製カーナビでMFDに『now loading』が表示された件(→ディーラーで無償交換)、D型のためヘッドライトベゼルが溶けた件(→ディーラーにて対策品へ無償交換)があります。
D型にお乗りの方で対策品のヘッドライトに交換されてない方へ、駐車場の停車の向きが南北方向で、かつクルマを南向きに停めていますとベゼルが徐々に溶けてきます。ライトのプロジェクションレンズが、横からの陽射しの焦点レンズとなってしまい、虫メガネの様に焼いてしまうのです。
ガソリンスタンドへ整備依頼をされている方へ、水平対向に慣れていない人間がファンベルト系のメンテすると運が悪いと大変な事が起きます(私の場合は前車にてしきりに勧められたファンベルト交換の実施後、距離にして300キロ程で走行中にベルト破断し、エンジンに絡まって一部部品を破壊した挙げ句、電装系、パワステ系、駆動系の電子制御部分がまとめて逝く大惨事に)。
なお日常点検的なモノ(ワイパーやタイヤ、オイル等)の点検・交換は差し支えありませんよ。

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