スバル レヴォーグ 「さすがイヤーカー！」のユーザーレビュー

さすがイヤーカー！

2020.12.11

総評

COTY受賞と聞いて、興味が湧いて試乗へ。
（最近はコロナ禍もあるけど、何よりディーラー営業の娘の話を聞いて、迷惑そうなんで無用な試乗は控えてるのよねぇ）
売り物のアイサイトXは結局試さなかったけど、カーブでの減速など、説明を聞くだけでM5の運転支援より半歩先を行ってることは分かった。
それがなくても土台のクルマがしっかりしてるから、これなら受賞も納得かな。
これでCVTじゃなくトルコンATなら、すごいクルマになったと思うけど、スバルの方針ということで諦めるべきなんだろうね。
わずかに残念。
でもいいクルマ。

満足している点

とにかくボディをしっかり作り込んだのが感じられ、このため欧州車にも勝るかもと感じさせる乗り心地は、シートの出来もあって、国産車のスタンダードを一段上げたように思うし、ハンドリングも悪くない。
クルマとしての成り立ちが非常にしっかりしており、何より日本国内での使用を十分考慮してることに好感が持てる。
国産車まで海外向けの車を売ってるから、輸入車を買っても同じになってシェアを拡大してるわけだしね。

不満な点

かなりマシな出来だとは思うけど、やっぱりCVTだけは合わんわー
せっかくクルマがいいんだから、ダイレクト感のある変速機が欲しかった。
あとはボディに広く使われてる樹脂パーツの、数年後の劣化が気になるかなぁ。

デザイン

4

従来のスバル車とは違って、随分と折り紙のような、ガンダムチックを感じさせるボディラインになったようなｗ
アウディっぽいイメージに見えるけど、シャープで悪くない。
ただしボンネットあたりもう少し低くできれば、もっと疾走感が出たんじゃないかな。
ただしコストの問題だろうけど、ボディ下部には樹脂パーツが広く使われており、年月を経るとこのあたりから安っぽさが露呈していくことになりそう。

走行性能

4

最初に言っとくと、どーーしてもCVTのダイレクト感のなさは受け入れ難い。
だから、もっとガチッとした感触が欲しいと思ったけど、それでもトヨタのそれと比べるとかなりマシに感じられて、許容範囲にギリギリ入ってきたかも知れない。
ペダルタッチがアクセルがソフトなのに、ブレーキが硬くて滑り気味で踏み込まないと効かないのは、少々慣れが必要かも。
エンジンはグレード共通だけど、トルクはそこそこあるから日常ユースでは必要十分以上だと思う。
同じスバル車では以前、レンタカーでインプレッサを利用したけど、安価グレードでアンダーパワーだったために、かなりノイジーだったのに比べて、コイツはかなり主張が少ないながらスムーズに回ってくれる。
また際立ったのはハンドリングで、舵力はBMWに慣れてるせいで軽めに感じたけど、ボディの剛性が相当高く、ワゴンの長めのボディでもコントロールが容易。
タイトなカーブでも横Gはあまり感じさせず、非常に安定感のある走りだった。

乗り心地

5

頑強なボディとよく動く足回りの恩恵が一番表れてたけど、ドライブモードをスポーツ＋にしていたにも関わらず、横Gが少ない以上に突き上げ感が少なかったのは大したもん。
バタつきが少なくて上品な乗り味。
ロードノイズの侵入も抑えられており、快適性は非常に高いと感じた。
リアシートの居住性も頭上、膝元とも十分な空間があり、何より前後ともに体をスッポリ収めてくれる、シートの出来は素晴らしい。
インテリアの質感も、BMWの１シリーズ程度なら負けないくらいだろう。
ボルボのような大型の縦型ナビ画面も、使い勝手は良さそう。
一方で一つだけ指摘したいのは、センターコンソールが微妙にドライバーズシート側へ出っ張ってるため、ドライバーの左足の置き場所が結構窮屈であり、ここだけは結構な残念ポイントだと思うわ。

積載性

5

開口部は広く、床面は低く、使い勝手はかなり良さそう。
容量そのものも旧型より拡大しており、ワゴンとして十分だと思う。

燃費

-

価格

3

STIとなれば、ほぼ輸入車の土俵に乗ってくるんで、決して安価とは言えないね。
結構なお値段だわ。

故障経験