スバル レガシィツーリングワゴン 「１３年間乗り続けたアルファロメオ１６４か...」のユーザーレビュー

１３年間乗り続けたアルファロメオ１６４か...

2004.12.6

総評

１３年間乗り続けたアルファロメオ１６４からの乗り換えです。
ファミリーカーとして使用してきましたが、さらに乗り続けるにはあまりに古く、信頼度も目に見えて落ちてきたので、レガシィ３．０Rを新たに選択しました。

GTは絶対加速では勝るもののターボ特有のレスポンスの悪さ、２．０Rは発進時のもたつきという理由で選択肢から外しました。エンジンの色気では断然３．０Rです。
ただし、通常回転域では何も起きません。レブカウンターの針を３５００回転以上に保つのが美味しさの秘訣で、常時スポーツモードを選択し、街中や峠では２速をメイン、高速巡航でも３速の多用が義務づけられます。勿論、その代償は燃費の悪化ですが、何かを得れば何かを失うのは当然です。

国産では特異とも言えるキャラクターを持ったH6はスバルの力作。生命体のようなアルファV6に比べると感覚性能は遠く及びませんが、BMWのストレート６は越えたかも知れません。
車好きの琴線に触れるようなエンジンの魅力（特にサウンド面）がさらに増せば、いずれ名器と呼ばれるようになるのではないでしょうか。
趣味車にアルファのジュリアクーペがあり、実用車にレガシィワゴンとするつもりでしたが、この車は十分以上に走りの趣味性を有しており、ドライビングの大いなる喜びを味わえます。

満足している点

１．H6エンジンの魅力。

今時３リッターでこの実用トルクはないだろう、という低速トルクの細さは４０００回転から始まるドラマのプロローグにすぎない。パワーの弾け方は、小排気量エンジンさながらの小気味良さ。
３リッターもあるのに実用トルクよりも高回転領域の美味を追求したクルマ馬鹿なスバル開発陣に拍手を贈りたい。これは明らかな確信犯。
回すほどに楽しく、NA特有の気持ち良さを堪能できる（子供の心を持った）大人のためのエンジン。

２．エクステリアデザイン。

直線と曲線、クールさと温かみを巧みにバランスしたデザイン。出しゃばりすぎない適度な主張もあり、一目でレガシィとわかる。
アイデンティティーは先代からしっかりと受け継がれており、フルモデルチェンジで全く違うクルマになってしまう凡百の他国産車とは明らかに志が違う。ただし、欧州車のようなブランドイメージを確立するにはまだ１０年以上はかかるだろう。しかし、その素質は十分。
レガシィは全体として均整のとれた大人のクルマ。サイズがこのクラスではコンパクトなところもいい。サイドとフロントの鋭いエッジが強調される中間色のアーバングレーを選択しました。
　　
３．マッキントッシュの音質。

所詮は“なんちゃってマッキン”だが、ドンシャリ系とは一線を画す大人のカーオーディオに仕上がっている。リーズナブルな価格からすれば納得の行く音質と言えるのではないでしょうか。
（標準のプレミアムサウンドシステムがあまりに音質が悪いので、マッキントッシュを選択するしかない、ということもありますが）

不満な点

１．同じ車が多いこと。

この前わずか数分の間に３台ものレガシィワゴンとすれ違いました。

２．五感を刺激する感覚性能を！

通常走行では音も振動もない世界。高回転まで回してもあまり刺激的ではないサウンド。電制スロットルの感触もいただけない。排気音、吸気音、メカニカルなビート感など五感に訴えるチューニングをお願いします。

３．あまりに出来がよく、あまりにイージー。

アクセルを踏むだけ、ステアリングを切るだけ、ブレーキを踏むだけ。極端に言えばこれだけで事足りる。ドライバーが運転に積極的に介在しなくてもクルマがすべてこなしてくれ、ミスをカバーしてくれる。
イタ車のように大して出来もよくなく、一癖も二癖もある車に乗っていれば、自然とドライバーの感覚は研ぎすまされる。あるいは逆に自分の技量のなさを思い知らされ、謙虚にもなる。しかし、レガシィのようにクルマの出来がよくなるほど、ドライビングという行為における人間の比重は下がり、能力は低下する。とても皮肉なことです。

デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験