米国向け高性能大衆車
BHを11年余り乗り継いでいます。BPはBHに比べワゴンとしての機能性が劣っていたため見送った経緯があり、BRに期待して遅まきな
2010.6.8
- 総評
- 米国向け高性能大衆車
BHを11年余り乗り継いでいます。BPはBHに比べワゴンとしての機能性が劣っていたため見送った経緯があり、BRに期待して遅まきながら試乗して来ました。簡単ですが、以下に感想を述べさせていただきます。
先ず第一印象は,デカイということ。それまでのシリーズが比較的コンパクトであったのに比べ、BRは北米をメイン市場とした立派なDセグメントのボディサイズとなって居住性は歴代最高です。が、大きくするのが精一杯でしたといった感じで、エクステリア、インテリアともにデザイン的に見るべきものはなく、また質感もDセグ最底辺のレベルでした。折角トヨタと提携したのに、それが素材選びに何も寄与されていませんね。スバルの底の浅さを垣間見る思いです。
また、ラゲッジルームですが、さすがにワゴンの老舗だけあって非常に使いやすく、奇麗にまとまっています。と思ったら、ワゴンに必須のパーテーションネットが無いっ.幾ら北米ではアウトバッグが主流でワゴンは付け足しとは言え、これは酷い。BG後期でパーテーションネットを搭載して世界一流のワゴン入りを果たしたのに、あの志はどこへ消えてしまったの。人命軽視も甚だしいですね。
ここで試乗をする気も失せたのですが、ディーラーの方がクルマ(GTSパケ5AT)を用意して下さっていたので、試乗することに。
感想は、・・・。 5ATが2.5Lターボの強大なトルクを受け止められず、滑らせて逃している~。上質な走りを目指しているのは分かるけど、ATが全然容量不足で楽しくない。
おまけに、フットワークも全高が高く重心が高くなっているのか、ワインディングではカーブの度にリアが僅かずつズレていって、これまでのレガシィにあった「人車一体感」がない。これではBRに乗り換えても、安楽で快適かも知れないが、走らせて面白いとは思えない。
BRに試乗する前にアウディA4 2.0クワトロにも試乗したが、その時はその良さがあまり分からず、試乗後に同じコースを自分のBHで走って初めてその凄さを実感したが、BRはBHの良さを再認識させてくれました。本当に、ありがとうございました.
最後に,次期レガシィもきっと北米向けで開発されるでしょうが、せめてV36スカイラインのようにもう少しデザインと走りをどうにかして下さい。お願いしますよスバルさん、本当に。
- 満足している点
- ・でかくて見栄えがすること。
・室内・荷室とも広いこと。
・大きさの割には車両感覚が掴み易いこと。
・エンジン性能の割には燃費が良いこと。
・内装の質感が低いので、汚れを気にせず道具としてガンガン使えそうなこと。
・大人しく走らせる分には静かで快適なこと.
・ライバルのトヨタ・カムリや現代・ソナタ比べれば、走行性能は段違い高性能であること。
- 不満な点
- ・大きくするのが精一杯で、エクステリア・インテリアともデザインが洗練されていないこと(相違工夫が無く、手が込んでいない).全高の高さが特に目を引くが、それを感じさせないデザイン力が必要。
・全般的に質感が低いが、特に常時目にするメーター周りやセンターコンソロール、手に触れるステアリングやドアトリムなどの質感が特に残念(最近のモデルは若干改善されているかも)。
・ラゲッジにパーテーションネットがオプションですらなく、危険極まりない.
・足周りのセッティングが荷詰め不足で、安定志向(アンダー傾向)で逃げてるきらいがある。恐らく純正ビル足は最廉価版で、通常モデルを買ってビルシュタインBTSキットなどを組んだ方が良さげ(BG、BHの頃とは雲泥の差)。
・5ATが旧態依然で能力不足(ビッグマイナーでCVT採用か?)。
・只でさえ洗練されていないエクステリアが、日本向けに無理やり全幅を削ったため、サイドが絶壁になって安っぽさに拍車をかけている(BHもサイドは絶壁だが、そうとは見えないようデザイン処理されている)。
・販売員が既に諦めているのか、売ろうとする熱意を感じないこと(VWやアウディのディーラーマンは、レガシィオーナーは狙い目と虎視眈々)。
・BRがアウディA4 2.0クワトロと走行性能は同等かそれ以上と信じる人がいること(間違ってもA4相手に本気で挑まないこと)。
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 故障経験