スバル BRZ 「BRZ STI Sport(納車1年/1万㎞走行)」のユーザーレビュー

BRZ STI Sport(納車1年/1万㎞走行)

2019.1.26

総評

①F型のSTI Sportを試乗して、ドアを閉じた時の音、出足のタイヤの蹴りだしと接地感、サスペンションの追従性が、当時乗っていたB型のBRZ(PSP)と全く違い、その進化にとても驚かされた。

②箱換えするつもりはなかったけど、MT車、AT車の試乗車に乗ったら、だんだん欲しくなってきた。B型の査定額が案外良くて、D担当者も頑張ってくれたので、結果的に箱替えしてしまった。

③B型とエンジンスペックに変化はないが、剛性アップ、サスペンションを変更したことにより、欧州車に近いクルマになった。

④たまに「格好いいクルマですね」と言われたい方。少し大人のBRZに乗りたい方。ブレンボが装着されたクルマに一度は乗ってみたい方。購入後、余りクルマを弄らない方にはとても良いグレードだと思います。

⑤ブレンボなのでブレーキパッドやローター。タイヤは１8インチなので、それぞれ摩耗した時の部品代は高くなります。

満足している点

①ボディ剛性が増し、サスペンションの動きも良くなり、ドライバビリティが向上した。

②ブレンボのブレーキ、ボルドーの内装が、さりげなく高級感を漂わせている。

③STI Sport専用のパーツとロゴが、特別な1台であることをオーナーに所有感と走る歓びを与えてくれる。

不満な点

①エアコンパネルが安っぽい。

②MTとATの出力に差がある。

③パドルシフトが小さい。

④ATシフトの＋－がG方向と逆。

⑤助手席側のワイパーの先端側の拭きがイマイチ。もう少しブレード全体に圧が掛かる様にして欲しい。

⑥3,000回転辺りのトルクの谷と登り坂の時のモッサリ感。

デザイン

4

後期はヘッドライトとテールランプのデザインが変わり、少し高級感が備わりました。
エアコンダイアル周辺はチープです。

走行性能

4

①2リッターNA200馬力のエンジンは、お手頃なスペックで扱い易いけど、やっぱり3,000回転辺りのトルクの谷は、まやかしの2段階加速みたいでイマイチだね。

②ステアリングを切った時のクイックな反応は、ロールも少なくてスポーツカーとしての楽しさを十分味わえる。

③ブレンボのブレーキは、ダストの発生は多め。止まる寸前に少し鳴きます。これはブレーキが効いている証拠だと割りきりましょう。

乗り心地

4

①STI Sportは専用のサスペンションなので他のグレードは分かりませんが、B型はちょっとした路面の段差でガツンと来ることがあったけど、STI Sportは角が取れてマイルドになりました。決して柔らかくはありませんが、絶妙なセッティングだと思います。

②ブレンボが標準装備なので魅力的ですが、車高調を入れるオーナーには不要なグレードです。ブレンボ目当ての場合は、GTグレードがオススメです。

③静粛性は、何となくB型よりも車内は静かになった気がしますが、雨がルーフを叩く音や路面の砂を拾った時のホイールハウスへの音は変化がないと思います。

積載性

5

①ルアーフィッシングが趣味ですが、タックル、クーラーボックス、キャンプ用品、着替えなど十分に積めます。

②リアシートは、6:4で倒れるかトランクスルーだったら使いやすいですが、剛性面やコスト面で不採用なのでしょう。

燃費

3

①B型と比較すると車重が重くなった分、今のところ平均燃費は1.4㎞/L下がっています。個人的には、特に気になるレベルではありません。

価格

2

生産台数が少ないから仕方ないけど、車両価格360万円は少し高い。他のグレードも含めあと20～30万円安ければなぁと思う。

故障経験

①リヤバンパー牽引フックカバーが浮いていたので調整しました。

②走行中にパコパコ音が発生。フレキシブルVバーが原因とされ無償交換しました。

③三菱サウンドナビの音声ガイドが不調で、代替品を使用中。

④スバルの不適切検査に伴うリコール。

※写真は、故障時のイメージです(笑)